VMware Engine の権限を昇格させる
Google Cloud VMware Engine の権限は、通常の操作を行うために必要な権限を vCenter ユーザーに付与します。一部の管理機能には、プライベート クラウド vCenter の追加の権限が必要になります。
Google Cloud VMware Engine は Google Cloud コンソールと統合されましたが、この統合には権限昇格機能はありません。これらのタスクを実行するには、ソリューション ユーザー アカウントを使用して、次のことを行います。
- ID ソースを構成する
- ユーザー管理を行う
- 分散ポートグループを削除する
- サービス アカウントを作成する
次のいずれかの組み込みソリューション ユーザー ID を使用できます。
solution-user-01@gve.local
solution-user-02@gve.local
solution-user-03@gve.local
solution-user-04@gve.local
solution-user-05@gve.local
ソリューション ユーザーのパスワードを取得する
ソリューション ユーザーのパスワードを取得する手順は次のとおりです。
API
REST API では、showCredentials
メソッドに対して GET
リクエストを行い、ソリューション ユーザー ID を指定します。
https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/REGION/privateClouds/PRIVATE_CLOUD:showVcenterCredentials?username=USERNAME_ID
次のように置き換えます。
PROJECT_ID
: このリクエストのプロジェクト。REGION
: プライベート クラウドのリージョン。USERNAME_ID
: 前述のソリューション ユーザー ID のいずれか。
ソリューション ユーザーのパスワードを再設定する
ソリューション ユーザーのパスワードを再設定する手順は次のとおりです。
gcloud
gcloud vmware private-clouds vcenter credentials reset \ --private-cloud=PRIVATE_CLOUD \ --project=PROJECT_ID \ --username=SOLUTION_USER_ID \ --location=REGION
API
REST API では、showCredentials
メソッドに対して POST
リクエストを行い、リクエスト本文にソリューション ユーザー ID を指定します。
https://vmwareengine.googleapis.com/v1/projects/PROJECT_ID/locations/REGION/privateClouds/PRIVATE_CLOUD:resetVcenterCredentials { "username": :"USERNAME_ID" }
次のように置き換えます。
PROJECT_ID
: このリクエストのプロジェクト。REGION
: プライベート クラウドのリージョン。USERNAME_ID
: 前述のソリューション ユーザー ID のいずれか。
禁止されている操作
VMware Engine によって禁止された操作のいずれかが検出されると、サービスを中断させることなく変更は元に戻されます。
クラスタ操作
次のクラスタ アクションは禁止されています。
- vCenter からクラスタを削除する。
- クラスタの vSphere High Availability(HA)を変更する。
- vCenter のクラスタにホストを追加する。
- vCenter のクラスタからホストを削除する。
- クラスタの vSphere Distributed Resource Scheduler(DRS)を変更する。
ホスト操作
次のホスト アクションは禁止されています。
- ESXi ホストでデータストアを追加または削除する。
- ホストから vCenter エージェントをアンインストールする。
- ホスト構成を変更する。
- ホスト プロファイルに対する変更を行う。
- ホストをメンテナンス モードにする。
ネットワーク操作
次のネットワーク操作は、vCenter Server で禁止されています。
- プライベート クラウド内のデフォルトの分散仮想スイッチ(DVS)を削除する。
- デフォルトの DVS からホストを削除する。
- DVS 設定をインポートする。
- DVS 設定を再構成する。
- DVS をアップグレードする。
- 管理ポートグループを削除する。
- 管理ポートグループを編集する。
次のネットワーク操作は、NSX-T Manager で禁止されています。
- 新しい NSX-T Edge ノードを追加する。
- 既存の NSX-T Edge ノードを変更する。
ロールと権限の操作
ロールと権限に対する次の操作は禁止されています。
- 管理オブジェクトに対する権限を変更または削除する。
- デフォルトのロールを変更または削除する。
- ロールの権限を Cloud-Owner-Role よりも高い権限にする。
- vCenter の管理者グループにユーザーとグループを追加する。
- Active Directory のユーザーとグループを vCenter の管理者グループに追加する。
その他の操作
次の操作も禁止されています。
- 以下のデフォルト ライセンスを削除する。
- vCenter Server
- ESXi ノード
- NSX-T
- HCX
- 管理リソースプールを変更または削除する。
- 管理 VM のクローンを作成する。
- ワークロード VM に管理ネットワークを割り当てる。
- ワークロード VM に対して管理内部 IP アドレス範囲の IP アドレスを使用する。
- データセンターの名前を変更する。
- クラスタの名前を変更する。
- vCenter Server Appliance Management Interface(VAMI)を使用して Syslog 転送を構成する。
- vCenter ユーザー インターフェースを使用して、直接に ESXi ホスト上で Syslog 転送を構成する。このタスクが必要な場合はサポート チケットを作成してください。
- プライベート クラウド vCenter を Active Directory ドメインに参加させる。
- VMware ツール、API 呼び出し、管理アプライアンス(vCenter/NSX Manager)のいずれかを使用して、vCenter または NSX-T のログイン認証情報をリセットする。なお、VMware Engine ポータルのプライベート クラウドの詳細ページで、生成された認証情報を取得またはリセットできます。パスワードの更新も可能です。
- vSphere Client で統計情報の収集間隔またはレベルを変更する。
次のステップ
- vCenter ID ソースを設定する方法を確認する。