カスタムモデルを使用して機械翻訳を調整する

デフォルトでは、Translation Hub は Google ニューラル機械翻訳(NMT)モデルを使用してドキュメントを翻訳します。これは、一般的な翻訳タスクに適しています。特定のドメイン領域と文章のスタイルを翻訳する必要がある場合は、カスタムモデル(AutoML Translation モデル)の使用を検討してください。カスタムモデルは、よりカスタマイズされた予測を提供できます。

カスタムモデルをトレーニングする場合、Cloud Translation は一般的な Google NMT モデルから開始し、ソース言語とターゲット言語の文のペアを含むトレーニング データに合わせてモデルをチューニングします。

AutoML Translation

カスタムモデルは、Cloud Translation - Advanced を使用して作成、管理します。センテンスのペアを含むトレーニング データセットを準備し、Cloud Translation - Advanced API を使用してカスタムモデルを作成します。カスタムモデルのトレーニングに関連する費用は、Cloud Translation で別途請求されます。詳細については、Cloud Translation のドキュメントをご覧ください。

Translation Hub では、管理者がポータルに割り当てることができる新規および既存のカスタムモデルが自動的に作成されます。カスタムモデルをポータルに追加すると、ポータル ユーザーは翻訳にカスタムモデルを使用するかどうかを選択できます。

翻訳メモリがある場合は、そのデータをエクスポートして、センテンスのペアの数と品質に応じてトレーニング データとして使用できます。Cloud Translation では、約 6,000 個のセンテンスのペア推奨されます。一般に、データの品質が高いほうが(完全なセンテンスなど)、データが多い場合よりもモデルの品質が高くなります。

モデルをポータルに追加する

管理者は Google Cloud コンソールを使用してポータルにモデルを追加します。ポータル ユーザーは、翻訳をリクエストするときにこれらのモデルを使用するように選択できます。

  1. Google Cloud Console の [Translation Hub] セクションで、[リソース] ページに移動します。

    [リソース] ページに移動

  2. リソースのリストから、1 つ以上のモデルを選択して、1 つ以上のポータルに追加します。

  3. [Assign to Portal] をクリックすると、[Assign resource to Portal] ペインが開きます。

  4. [ポータル] フィールドで、モデルを追加するポータルを 1 つ以上選択します。

  5. [割り当て] をクリックします。

    [リソース] ページで、各リソースの [ポータル名] 列を表示して、追加を確認できます。