パッケージ google.rpc

インデックス

Status

Status 型は、REST API や RPC API などのさまざまなプログラミング環境に適した論理エラーモデルを定義します。これは gRPC によって使用されます。エラーモデルの設計では次のことを目標としています。

  • 使い方が簡単で、ほとんどのユーザーが理解できる。
  • 柔軟で予期しないニーズに対応できる。

概要

Status メッセージには、エラーコード、エラー メッセージ、エラーの詳細という 3 種類のデータが含まれています。エラーコードは google.rpc.Code の列挙値である必要がありますが、必要に応じて追加のエラーコードを受け入れることもできます。エラー メッセージは、デベロッパーによるエラーの理解と解決に役立つよう、デベロッパー向けの英語にする必要があります。ユーザー向けのローカライズされたエラー メッセージが必要な場合は、エラーの詳細にローカライズされたメッセージを入れるか、クライアントでローカライズします。オプションのエラーの詳細には、エラーに関する任意の情報を含めることができます。パッケージ google.rpc には、一般的なエラー条件で使用できるエラーの詳細タイプが事前に定義されています。

言語マッピング

Status メッセージはエラーモデルの論理表現ですが、必ずしも実際の送信形式ではありません。Status メッセージがさまざまなクライアント ライブラリやさまざまな送信プロトコルで公開されると、異なったマッピングが行われる場合があります。たとえば、Java では一部の例外にマッピングされる可能性があり、C では一部のエラーコードにマッピングされる可能性が高くなります。

他の使用法

API を使用した、または使用しないさまざまな環境でエラーモデルと Status メッセージを使用すると、さまざまな環境で一貫性のある使用感をデベロッパーに提供できます。

このエラーモデルの使用例には、次のようなものがあります。

  • 部分的エラー。サービスでクライアントに部分的エラーを返す必要がある場合は、通常のレスポンスに Status を埋め込んで部分的エラーを表すことができます。

  • ワークフロー エラー。通常のワークフローには複数のステップがあります。各ステップにはエラー報告の目的で、Status メッセージがある場合があります。

  • バッチ オペレーション。クライアントでバッチ リクエストとバッチ レスポンスを使用する場合、Status メッセージは各エラーのサブレスポンスに 1 つずつ、バッチ レスポンスの中で直接使用する必要があります。

  • 非同期オペレーション。API 呼び出しでレスポンスに非同期オペレーションの結果を埋め込んでいる場合、このようなオペレーションのステータスは Status メッセージを使用して直接表す必要があります。

  • ロギング。いくつかの API エラーがログに保存されている場合、メッセージ Status はセキュリティやプライバシー上の理由で必要とされる除去を行った後で、直接使用することができます。

フィールド
code

int32

ステータス コード。google.rpc.Code の列挙値である必要があります。

message

string

デベロッパー向けのエラー メッセージ。英語で記述します。ユーザー向けのエラー メッセージは、ローカライズして google.rpc.Status.details フィールドで送信するか、クライアントでローカライズする必要があります。

details[]

Any

エラーの詳細を保持するメッセージのリスト。API が使用する共通のメッセージ タイプのセットがあります。