トレースやスパンを共有する

このドキュメントでは、[Trace エクスプローラ] ページで表示しているデータを他のユーザーやグループと共有する方法について説明します。たとえば、トレースデータでデータ異常や傾向が見つかった場合に、別のユーザーにそのデータを詳しく調べてもらいたいことがあります。また、個々のトレースやスパンにエラーや予期しないレイテンシ値が含まれているため、誰かに調査を依頼したい場合もあります。

この機能は Google Cloud プロジェクトでのみサポートされています。App Hub 構成の場合は、App Hub ホスト プロジェクトまたはアプリ管理用フォルダの管理プロジェクトを選択します。

ベスト プラクティス

トラブルシューティングを容易にするため、プロジェクトのトレースデータを表示する必要があるすべてのユーザー、グループ、ドメインに、そのプロジェクトに対する Cloud Trace ユーザーロール(roles/cloudtrace.userを付与することをおすすめします。このロールは、トレースデータの表示に必要な権限をプリンシパルに付与します。

始める前に

Google Cloud コンソールを使用してトレースデータを表示するために必要な権限を取得するには、トレースデータを保存するプロジェクトに対する Cloud Trace ユーザー roles/cloudtrace.user)IAM ロールを付与するよう管理者に依頼してください。ロールの付与については、プロジェクト、フォルダ、組織へのアクセス権の管理をご覧ください。

必要な権限は、カスタムロールや他の事前定義ロールから取得することもできます。

トレースデータを共有する

[Trace エクスプローラ] ページを使用してトレースデータを調査すると、選択した内容に応じてブラウザの URL が更新されます。たとえば、フィルタを追加したり、期間を設定したりすると、ページへの URL が変更されます。同様に、スパンまたはトレースを選択すると、URL が更新され、スパン ID とトレース ID が含まれます。

そのため、表示しているデータを他のユーザーと共有するには、ページの URL をコピーして共有します。受信者が URL をブラウザに貼り付けると、URL に含まれる設定によって、Trace エクスプローラ ページのデフォルト設定がオーバーライドされます。表示されるデータは、URL で参照されるプロジェクトに対する受信者の IAM ロールによって異なります。

トレースデータを共有する手順は次のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールで、[Trace エクスプローラ] ページに移動します。

    [Trace エクスプローラ] に移動

    このページは、検索バーを使用して見つけることもできます。

  2. Google Cloud コンソールのツールバーで、 Google Cloud プロジェクトを選択します。App Hub 構成の場合は、App Hub ホスト プロジェクトまたはアプリ管理用フォルダの管理プロジェクトを選択します。
  3. 共有するデータを表示するように [Trace エクスプローラ] ページを構成します。

    たとえば、フィルタを追加したり、期間セレクタを更新したり、トレースデータの検索対象となるプロジェクトを制御する Scope 要素を変更したりできます。

    スコープ要素の最初のメニューが プロジェクトまたは _Default に設定されている場合、プロジェクトでトレースデータが検索されます。それ以外の場合は、トレース スコープにリストされているプロジェクトが検索されます。詳細については、トレース スコープの作成と管理をご覧ください。

    トレースまたはスパンの URL を共有する場合は、次のいずれかの操作を行って、そのトレースまたはスパンの [詳細] フライアウトを開きます。

    • ツールバーで、[] [トレースを検索] をクリックし、トレース ID を入力します。

    • スパンを見つけて選択します。

  4. ブラウザで URL をコピーして共有します。

トラブルシューティング

トレースにスパンがない、[Trace エクスプローラ] ページにデータが表示されないなどの問題の解決方法については、トラブルシューティングをご覧ください。

次のステップ