Landsat は USGS と NASA が共同で開発し、打ち上げた地球観測衛星です。Landsat は、長期にわたり宇宙空間から地球環境を観測することを目的としています。最初の衛星である Landsat 1 は 1972 年に打ち上げられました。Landsat 4 以降は、マルチスペクトラル スキャナと熱分析装置を使用して 30 m の解像度で 2 週間に 1 回地表を撮影しています。
この Cloud Storage データセットには、Landsat 4、5、7、8 のコレクション 1 USGS アーカイブが含まれています。
- Landsat 4: 1982 年~1993 年
- Landsat 5: 1984 年~2013 年
- Landsat 7: 1999 年~2021 年
- Landsat 8: 2013 年~2021 年
USGS と NASA のオープンデータ ポリシーにより、このデータセットは、Google Public Cloud Data プログラムの一部として無料で公開されています。Google Cloud をご利用の方はどなたでも利用できます。
データセットの構造
Landsat の画像はレベル 1 で処理されています。放射計測校正後のデータを含み、地図投影されたオルソ画像です。詳細については、Landsat Level-1 Standard Data Products をご覧ください。特に、ユーザー向けのハンドブックが役に立ちます。
この画像は GeoTIFF ファイル形式で保存されています。また、簡単にアクセスできるように、スペクトル バンドが別のファイルに保存されています。画像は、世界基準座標(WRS-2)のグリッドで編成され、世界を 251 の軌道と 248 の列に分割しています。Landsat の衛星によってセンサーの特性が若干異なっています。このため、Cloud Storage では、次のディレクトリ構造を使用してデータをセンサー別に編成しています。
/SENSOR_ID/01/PATH/ROW/SCENE_ID/
このパスのコンポーネントは次のとおりです。
SENSOR_ID
: 特定の衛星とカメラセンサーを表す ID。01
: データが Landsat Collection 1 の一部であることを示す指標。PATH
: WRS パス番号。ROW
: WRS 列番号。SCENE_ID
: 固有のシーン ID。
たとえば、カリフォルニア上空の Landsat 8 の画像は次のロケーションにあります。
gs://gcp-public-data-landsat/LC08/01/044/034/LC08_L1GT_044034_20130330_20170310_01_T2/
データセットへのアクセス
GeoTIFF ファイルを認識するソフトウェアであれば、画像データに簡単にアクセスできます。各画像にはメタデータがテキスト ファイルとして付属しています。
必要なデータが簡単に見つかるように、使用可能な Landsat データのインデックス CSV ファイルを用意しています。この CSV ファイルには、使用可能な画像の基本的なプロパティ(撮影日、最大 / 最小の緯度経度など)が記述されています。このファイルは次の Landsat Cloud Storage バケットにあります。
gs://gcp-public-data-landsat/index.csv.gz
このインデックス データは、SQL を使用して簡単にクエリを行うために BigQuery でも利用できます。BigQuery を使用するには、ユーザー アカウントを取得して Google Cloud プロジェクトを作成する必要があります。
Google Earth Engine
Google Earth Engine を使用すると、Landsat データの照会、可視化、分析を行うことができます。ここでは、画像のコレクションが LANDSAT/
フォルダに保存されています。
データセットについて
データセット ソース: U.S. Geological Survey
カテゴリ: 衛星画像、地理情報
利用規約: Google Cloud コンソールの Landsat ランディング ページをご覧ください。
更新の頻度: 2022 年 1 月 1 日より前に撮影された Landsat 画像は、利用可能になった時点で追加されます。データは、通常 USGS が公開した 1~2 日後に利用可能になります。2022 年 1 月 1 日以降、新しい Landsat 画像はコレクション 1 で処理されなくなったため、この Cloud Storage データセットに含まれなくなりました。
フォーマット: GeoTIFF と補助データ
Cloud Storage のロケーション: gs://gcp-public-data-landsat(US マルチリージョン)