このページでは、Cloud Build の使用時に適用される使用量割り当てと上限について説明します。 割り当てと上限により、送信できるリクエストの数、または作成できるリソースの数が制限されます。上限では、リソースの属性(リソースの識別子の長さなど)が制限される場合もあります。
与えられた割り当てが少なすぎる場合は、Google Cloud Console を使用してプロジェクトの割り当ての増加をリクエストできます。Cloud Console で特定の割り当ての変更をリクエストできない場合は、Google Cloud サポートにお問い合わせください。
上限の変更はできません。
割り当て
Cloud Build では、さまざまな理由から、実行中のビルドに対して割り当てが強制的に適用されます。たとえば、割り当て量を制限して予期しない使用量の急増を防ぐことで Google Cloud ユーザーのコミュニティを保護しています。Google Cloud では無料トライアルの割り当ても用意されています。この割り当て制限により、無料トライアル ベースで Google Cloud を利用できるプロジェクトには限定的なアクセスが提供されます。
デフォルトでは、次の Cloud Build の割り当てが各 Google Cloud プロジェクトに適用されます。ただし、プロジェクトごとの割り当ては使用量によって異なり、時間とともに変わる可能性があります。
リソース | 説明 | デフォルトの上限 | 上限引き上げ可能 | 範囲 |
---|---|---|---|---|
プライベート プール | プライベート プールの数 | 2 - 10 | ○ | リージョンごと |
ビルドトリガー | ビルドトリガーの数 | 300 | ○ | リージョンごと |
CPU | 同時実行 CPU の数
リージョンのプライベート プールで実行する |
0 * - 2400 | はい。この割り当ての上限に達すると、追加の CPU に対するリクエストはキューに入り、順番に処理されます。 | リージョンごと |
CPU | 同時実行 CPU の数
リージョンのデフォルト プールで実行する |
5 - 100 | いいえ。100 個を超える同時実行 CPU が必要な場合は、プライベート プールを使用します。 | リージョンごと |
リクエスト | 同時ビルドの数 グローバルのデフォルト プールで実行する |
10 - 30 | いいえ。 30 件を超えるビルドを同時に実行する場合は、プライベート プールの使用 を検討してください。 |
グローバル |
* プロジェクトと使用状況によっては、プライベート プールを使用するための割り当てがない場合があります。この場合は、デフォルト プールを使用できます。
一部のプロジェクトのリージョン制限
使用状況に応じて、特定のプロジェクトが特定のリージョンでのみ Cloud Build を使用するように制限されることがあります。詳細については、ロケーションをご覧ください。
API レート上限
API レート上限は、Cloud Build API の呼び出しレートに影響を与えます。API レート制限は、[割り当て] ページに移動して表示および編集できます。
リソースの上限
Cloud Build では、次の上限がリソースに適用されます。
上限 | |
---|---|
1 ビルドあたりのビルドステップの数 | 100 |
ビルドステップ名の長さ | 1,000 文字 |
1 ビルドステップあたりの env 値 |
100 |
env 値の長さ |
65,536 文字 |
1 ビルドステップあたりの args 値 |
100 |
arg 値の長さ |
4,000 文字 |
dir 値の長さ |
1,000 文字 |
1 ビルドあたりのビルドイメージ | 200 |
1 ビルドあたりの一意の secretEnv 値 |
100 |
secret のサイズ |
65,536 文字 |
1 ビルドあたりのアーティファクト パスの数 | 100 |
1 ビルドあたりのタグのリストの長さ | 64 |
割り当ての増加
Cloud Build の割り当てページを開きます。
変更する割り当てを選択して、[割り当てを編集] をクリックします。
選択した割り当てに新しい上限を入力します。
[リクエストを送信] をクリックします。