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インフラ モダナイゼーション

Next ’24 での移行に関する主な発表のまとめ

2024年4月25日
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Google Cloud Japan Team

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※この投稿は米国時間 2024 年 4 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

お客様がどのような移行またはモダナイズをお考えであっても、Google Cloud はその取り組みを支援することに尽力しています。このたびも、移行のプロダクトとプログラムのポートフォリオに関する数々の更新情報を新たに発表できることを嬉しく思っています。

Rapid Migration ProgramRaMP)に関する最新情報

クラウド移行の取り組みは、費用の節約、効率性の向上、スケーラビリティからイノベーションの促進に至るまで、クラウド コンピューティングが提供する価値を引き出す必要があって推進されていると、Google は理解しています。お客様がクラウドの価値を存分に実現できるようにするため、RaMP がアプリケーションと基盤となるインフラストラクチャ、データ、分析にわたる移行とモダナイゼーションのユースケースに対応しました。RaMP には現在、RaMP for DatabasesRaMP for Mainframe MigrationRaMP for Storage などの柱となるプログラムがあり、特定のワークロードに対する規範的なガイダンスをお客様に提供しています。

これにより、Google Cloud とそのパートナーはお客様のワークロードを総合的に検討し、サーバーレスやコンテナ化などのクラウドネイティブ サービスをお客様が最大限に活用できるロードマップを提供できるようになります。Google は最近、生成 AI サービスを含むプロダクト ポートフォリオ全体にわたり、お客様による移行とモダナイゼーションの成果を促進するさまざまなパートナー インセンティブも発表しました

こうしたプログラムの改善に加えて、Google Cloud は、費用対効果に優れた移行およびモダナイゼーション プロジェクトを効率的に分析、計画、実行するための包括的なファーストパーティ製マネージド サービスとサードパーティ製ツール(Marketplace 経由)も提供します。

Migration Center に関する最新情報

RaMP の重要な要素となっているのが、統合プラットフォームの Migration Center です。Migration Center は、現在のオンプレミスまたはクラウド環境から Google Cloud へのエンドツーエンドのクラウド移行を加速させます。Migration Center は、クラウド費用の見積もり、現在の環境のアセットの検出、さまざまな移行シナリオに対応する種々のツールなどを取り揃えています。今回追加された便利な新機能を以下にご紹介します。

  • 移行ユースケース ナビゲータ: リソース(サーバー、データベース、データ ウェアハウスなど)をオンプレミスや他のクラウドから Google Cloud に直接移行する方法を正確にマッピングできます。これにより、参照、検討、確認できるオプションを備えた規範的で完全な計画を用意できます。

  • 新しいクラウド費用の見積もりツール: オンプレミスの VMware から Google Cloud VMware EngineGCVE)までと、Exadata から BigQuery までの TCO を迅速に評価できます。

  • データベースの調査と評価: MSSQLPostgreSQLMySQL から Cloud SQL への移行計画を作成できます。ソース データベースごとに、Cloud SQL の推奨事項を含む技術的な適合性に関する詳細情報と、詳細な TCO レポートを得られます。

VMware ワークロードの移行に関する最新情報

Google Cloud VMware Engine は、可用性 SLA が最も高い統合 VMware サービスです。すべてのハードウェアとライセンスが含まれており、Google Cloud 内で VMware ワークロードの移行やホストを簡単に行えるこのプロダクトについて、以下のような優れた新機能を発表しました。

  • 他のクラウド プロバイダに先駆けて VMware Cloud Foundation ライセンス ポータビリティをサポートする意向を発表: このサポートにより、VMware Cloud Foundation ライセンスを持ち込み、Google Cloud で既存の VMware 資産を変革することを検討しているオンプレミスのお客様に幅広く対応できます。

  • ve1 と比較して、1.8 倍の vCPU2.7 倍の RAM1.3 倍のストレージを搭載し、200 Gbps East-West 接続を備えたより大きなインスタンス タイプ(ve2-standard-128)の一般提供。

  • 次世代 VMware Engine ネットワーキング、自動化された構成不要の VPC ピアリング、ワークロード向け Cloud DNS などのネットワーキングの進歩。

  • GCVEGoogle Cloud VMware Engine)での Terraform Infrastructure as Code による自動化: プライベート クラウド、クラスタ、ネットワークの管理を自動化するため、さらに多くの Terraform リソースのサポートを追加しました。VMware Engine Terraform プロバイダへのサポートが強化されたことで、VMware Engine 環境全体で Infrastructure-as-Code が実現します。

仮想マシンとディスクの移行に関する最新情報

Migrate to Virtual Machines は、オンプレミスの 1 つのアプリケーションを移行する場合も、複数のデータセンターにまたがる 1,000 のエンタープライズ グレードのアプリケーションを移行する場合も、規模にかかわらずワークロードを Google Cloud に移行できるように IT チームを支援します。発表内容を以下にご紹介します。

  • ディスク移行: VM ではなくディスク ボリュームを安心かつ簡単に Google Cloud に移行するための堅牢なソリューションを提供します。セルフマネージドのデータベース移行、OS の再構築などのユースケースに対応します。

  • イメージ インポート(プレビュー版): Migrate to Virtual Machines」プロダクト内のマネージド サービスの一種です。フリクションを軽減しインポートの実現を促進し、ユーザビリティとサポート性を向上させます。

  • BIOS から UEFI への変換(プレビュー版): 移行の一環としてブートローダーを新しい形式(UEFI)に自動的に変換します。これにより、移行された VM Google Cloud のあらゆるセキュリティ強化を活用できるようになります。

  • Amazon Linux の変換(プレビュー版): Google Compute Engine Amazon Linux Rocky Linux に簡単に変換できます。

  • CMEK サポート: Migrate to Virtual Machines 内で顧客管理の暗号鍵(CMEK)のサポートを使用して独自の暗号鍵の制御性を維持できるため、Google Cloud への移行がさらに安全になります。

GKE Cloud Run のコンテナへの仮想マシンのリプラットフォームに関する最新情報

  • 新しい Migrate to ContainersM2CCLI: アプリケーション オーナー専用に構築されており、ローカルマシンを使用して VM 上で実行されているアプリケーション コンポーネントを迅速かつ簡単にモダナイズできます。GKE Cloud Run にデプロイ可能なアーティファクトが生成されます。オフライン モードでは、実行時にインターネットからリソースを pull せずにローカルで CLI を使用できます。

  • また、M2C Cloud Code 拡張機能のプレビュー版も発表しました。この拡張機能は、Visual Studio でアプリケーションを VM から GKE 上で実行されているコンテナに直接移行できる統合エクスペリエンスを提供します。GKE で既存のアプリケーションを実行するためのガイド付きのリプラットフォーム プロセス、技術的な適合性評価、アーティファクトの自動生成機能がデベロッパーの生産性向上に役立ちます。

データベースの移行に関する最新情報

変換と移行が統合された単一のエクスペリエンスを介し、数回のクリックでデータベースの移行を開始できます。移行の複雑さが軽減されるため、クラウドのメリットを短期間で得ることができます。発表のハイライトを一部ご紹介します。

  • Database Migration Service での、任意のプラットフォーム上にある Oracle から PostgreSQL への AI によるラスト ワンマイルのコード変換: Gemini はストアド プロシージャ、関数、トリガー、パッケージ、カスタム PL/SQL コードなど、データベース コードから宛先の Cloud SQL for PostgreSQL または AlloyDB への変換を自動化します。実際の動作を確認するには、こちらの動画をご覧ください。さらに、説明可能性(プレビュー版)により、コードの詳細な説明や推奨事項とともに言語を並べて比較できるため、PL/SQL 開発者の再トレーニングと新しいスキルの習得に役立ちます。

  • DMS for SQL Server 移行(プレビュー版): 任意のプラットフォームにおける SQL Server から Cloud SQL for SQL Server への新しい同種移行を最小限のダウンタイムで行います。

  • Datastream では、CDC のソースとしての SQL Server により、BigQuery へのシームレスでさらに高度なデータ移動が導入されます。

  • データベース向け RaMP の新しいモダナイゼーション プログラム: ベスト プラクティス、ツール、魅力的な資金提供を組み合わせて、お客様が Oracle SQL Server から Google Cloud データベースに移行できるように支援します。

メインフレームのモダナイズに関する最新情報

Google Cloud はメインフレームやミッドレンジ システムでレガシー アプリケーションを実行している大規模なお客様をサポートするために、メインフレームのモダナイゼーションへの投資を大幅に増やしています。Google Cloud では、ファーストパーティ製ツールとサードパーティ製ツールに加え、提供パートナーおよび技術パートナーとの主要なパートナーシップを備えた幅広いポートフォリオが、完全なエンドツーエンドのモダナイゼーション ソリューションを実現します。今回は、メインフレームのモダナイゼーション プロセス全体にわたる、以下のような優れた新機能を発表しました(プロセスの各機能の頭文字を取って AARDVARK(ツチブタ)という愛称で呼んでいます)。

  • 評価Assess- 生成 AI を利用した Mainframe Assessment ToolMAT)は、アプリケーションのコードベースを分析し、適合性評価を行い、アプリケーション レベルの要約とテストケースを作成することで、移行プロセスを加速します。実際の動作を確認するには、こちらの動画をご覧ください

  • 拡張Augment- Mainframe Connector は、メインフレームの外部で分析するためにメインフレーム データのコピーを BigQuery に送信します。こちらの動画をご覧ください

  • リファクタリングと書き換えRefactor & rewrite- G4 は、メインフレームのアプリケーション コード(COBOLRPGJCL など)とデータを元の状態 / プログラミング言語から最新のスタック(Java)にリファクタリングするか、AI を活用して完全に書き換えます。

  • リスク回避De-Risk- Dual Run を使用すると、新しいシステムを既存のメインフレームと並行して実行し、すべてのトランザクションを重複させ、新しいソリューションの完全性、品質、有効性を確認できます。Dual Run は、本番環境でこれを使用している Santander Bank と提携して設計、実装されました。

RaMP に参加しているパートナー様は、新しいインセンティブを活用し、メインフレーム ワークロードの検出と Google Cloud Platform へのモダナイゼーションを促進することもできるようになりました。

ストレージの移行に関する最新情報

場合によっては、大量のストレージを Google Cloud に移行しなくてはならないことがあります。こうした要件に対応するため、柱となるプログラムである RaMP for Storage の一環となる魅力的な 2 つの新たな発表をご用意しました。

  • Amazon S3 から Google Cloud Storage へのストレージの下り(外向き)コストが完全に無料になりました。

  • Python Node.jsJava 向けの Cloud Storage クライアント ライブラリがアップロードとダウンロードの並列処理に対応し、その上に構築されたアプリケーションの読み取りと書き込みの時間が大幅に短縮されました。この機能は Google のコマンドライン インターフェースを介して利用できましたが、現在はクライアント ライブラリに完全に統合されており、Cloud Storage のお客様は使用する移行メカニズムに関係なく、最適なパフォーマンスを得られます。

次のステップ

移行およびモダナイゼーション プロジェクトを迅速かつ簡単に実施できるようにするための投資は、引き続き Google Cloud にとって大きな焦点となります。上記の魅力的な発表に加えて、特に移行ポートフォリオに生成 AI を組み込み続けるなか、今後も数多くの新機能を提供していく予定です。2024 年はさらに胸躍るニュースをお届けしてまいりますので、どうぞご期待ください。次のステップに進む準備ができている方は、Rapid Migration Program ウェブサイトにアクセスしてください。または、既存の IT 環境の無料の調査と評価に申し込みGoogle の移行エキスパートと協力してクラウドへの移行計画を作成しましょう。

-Google CloudCloud Migration チーム所属 Tom Nikl
-Google Cloud プロダクト管理担当ディレクター Anant Chintamaneni
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