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DevOps & SRE

Managed Service for Prometheus 向けの高使用量料金ティアのご案内

2022年5月23日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 5 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Prometheus は Kubernetes アプリケーション指標の事実上の標準ツールですが、自社で運用する場合、使用量が増えるにつれて、エンジニアリングに時間がかかりインフラストラクチャ リソースを圧迫してしまうことがあります。この負担を軽減するために、3 月には Google Cloud Managed Service for Prometheus の一般提供が発表されました。そしてこのたび、大量の Kubernetes 指標のサービス移行を検討しているお客様向けに、低価格で高使用量の新しい料金ティアが発表されたことをお知らせいたします。現行の使用量のティアの料金も引き下げます。

成熟した企業、急速に拡大を図るデジタル ネイティブ スタートアップ、あるいはその中間に位置する企業であっても、この新しい料金構成であれば、Managed Service for Prometheus で本番環境の Kubernetes 指標をスケールするという決定が容易になります。エンジニアリング リソースを解放して、指標インフラストラクチャではなく、次世代の大型アプリケーションを構築することに集中できるのです。

高使用量の料金ティアの導入と料金引き下げのご案内

わずか 2 か月前にサービスを開始して以降、あらゆる事業形態や規模の企業が Managed Service for Prometheus を採用し始めています。しかしながら、Kubernetes 指標の運用をすべて Google Cloud に移行するユーザーからは、データが大量である場合のコストが問題であるとの指摘を受けていました。そこで、Google Cloud では、従来の高使用量の料金ティアよりも料金を 50% 引き下げた新しいティアを設けました。規模と使いやすさを適切な料金で利用することができます。

ユーザーによっては指標取り込み量が少ないことも考慮しています。Managed Service for Prometheus を使い始めたばかりであっても、まだ Kubernetes 指標をすべて Google Cloud に移行させていない場合でも、コストが最優先事項であることに変わりありません。新しい料金設定の一環として、低使用量ティアの正規価格は従来の料金より 25% 低くなっています。

使用量による比較は下の表をご覧ください。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Prometheus_1.max-1300x1300.jpg

サンプルは、請求先アカウントごとにカウントされます。価格について詳しくは、Google Cloud のオペレーション スイートの料金ページをご覧ください。

企業規模で早期の成功

フランスの家具とインテリアの大手企業、Maisons du Monde が、Google Kubernetes Engine(GKE)のアプリケーション指標を使用した体験談を公開しています。同社はまず、オープンソースの Prometheus の使用を開始し、Prometheus のスケーリングに関する問題に対処するために Thanos を追加しました。そして最終的に Managed Service for Prometheus を選択しました。

当社では、エンジニアの非常に貴重な時間を、最先端の指標システムに維持に費やすよりも新機能の開発に充てたいと考えています

Maisons du Monde、サイト信頼性エンジニアリング担当 Victor Ladouceur 氏

Managed Service for Prometheus を選択する理由

このサービスは自社で Prometheus スタックを実行する代わりに使用できるよう設計され、指標の収集や保存、通知を簡単に行うことができます。次のようなメリットが見込めます。

Kubernetes 指標のスケーリングの準備を整える

マネージド指標で Kubernetes モニタリングがどれほど改善するかについて詳しく知りたい場合や、実際に使う準備ができている場合は、次のリソースをご覧ください。

  1. 6 月 15 日までは、新しい Managed Service for Prometheus Qwiklab を無料でお試しいただけます。移行や指標コレクション、分析、コスト削減戦略を網羅した 4.5 時間のコンテンツをご覧ください。

  2. 5 月 17 日には Managed Service for Prometheus を使う簡単でスケーラブルな Kubernetes 指標というセッションが、KubeCon EMEA 2022 の Day Zero イベント中に開催されます。

  3. 6 月 1 日に開催されるウェビナーでは、サービスや料金の引き下げのほか、指標コレクションを簡単に移行する方法などが説明されます。ぜひご登録ください。

  4. オンボーディング ドキュメントにアクセスして、さっそくサービスの利用を開始しましょう。

- プロダクト マネージャー Lee Yanco
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