CentOS を構成する

ベアメタル版 Anthos クラスタを使用するには、ノードマシンの基本オペレーティング システムを構成する必要があります。このページでは、必要な構成を完了するために必要な手順を説明します。
ベアメタル版 Anthos クラスタの要件のトラブルシューティングの詳細については、トラブルシューティング ガイドをご覧ください。

始める前に

サポートされているバージョンのオペレーティング システムを使用していることをご確認ください。ベアメタル版 Anthos は、CentOS の次のバージョンをサポートしています。

  • CentOS 8.1
  • CentOS 8.2

構成しているマシンに対する root アクセス権があることを確認します。
パッケージ マネージャーの検証手順は次のとおりです。

  1. アップデートを確認します。

    sudo dnf check-update
    
  2. 出力にエラーがないことと、最後のメタデータの有効期限を確認します。次に例を示します。

    # Last metadata expiration check: ...
    ...
    google-cloud-sdk.x86_64 ...
    

SELinux を permissive に設定する

  1. SELinux を permissive に設定します。

    sudo setenforce 0 # temporary
    sudo sed -i 's/SELINUX=enforcing/SELINUX=permissive/g' /etc/selinux/config # persistent - requires reboot
    
  2. SELinux が permissive に設定されていることを確認します。

    sudo sestatus | grep "Current mode"
    # Output
    # Current mode: permissive
    

firewalld を無効にする

  1. firewalld を無効にします。

    sudo systemctl stop firewalld
    sudo systemctl disable firewalld
    
  2. firewalld のステータスをチェックして、無効になっていることを確認します。

    sudo systemctl status firewalld | grep "Active"
    # Output
    # Active: inactive (dead)
    

ワークステーションに Docker 19.03 以降を構成する

ベアメタル版 Anthos クラスタは、次のシナリオでベアメタル マシンに Docker をインストールするのに役立ちます。

  • ベアメタル マシンに Docker がインストールされていない場合は、bmctl によって 19.03.13 以降がインストールされます。
  • ベアメタル マシンに Docker 19.03.5 以前がインストールされている場合は、bmctl によって Docker がバージョン 19.03.13 以降にアップグレードされます。

Docker を手動でインストールする手順は次のとおりです。

  1. 以前の Docker バージョンをすべて削除します。

    sudo dnf remove docker \
      docker-client \
      docker-client-latest \
      docker-common \
      docker-latest \
      docker-latest-logrotate \
      docker-logrotate \
      docker-engine
    
  2. Docker 19.03 以降をインストールします。

    sudo dnf install -y yum-utils
    sudo yum-config-manager \
        --add-repo \
        https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
    sudo dnf install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io
    sudo systemctl start docker
    
  3. バージョン 19.03 以降が実行されていることを確認します。

    sudo docker version
    
  4. 出力と次の例を比較して、クライアントとサーバーのバージョンが 19.03 以降であることを確認します。

     Client: Docker Engine - Community
     Version:           19.03.13
     ...
     Server: Docker Engine - Community
      Engine:
      Version:          19.03.13
    

時刻同期の設定

適切な時刻同期を行うには、利用可能なサービス(chonysystemd-timesyncd、ntp、ntpdate)を使用してマシンに NTP サービスをインストールします。timedatectl を実行して、システム クロックが同期していることを確認します。timedatectl の出力には次のステータスが含まれます。

  System clock synchronized: yes