Google Cloud VMware Engine サービスレベル契約(SLA)

最終更新日: 2020 年 6 月 30 日

Google は、お客様に Google Cloud Platform を提供することに同意した契約(「本契約」)の期間中、次の月間稼働率でお客様に対象サービスを提供します(「サービスレベル目標」または「SLO」)。

対象サービス 各月の稼働率
5~16 ノード、FTT=2 以上の単一ゾーンのクラスタ 99.99% 以上
3~4 ノード、FTT=1 の単一ゾーンのクラスタ 99.9% 以上
管理インターフェース 99.9% 以上

Google が SLO を満たしておらず、かつお客様が本 SLA に基づく義務を満たしている場合、お客様は下記の返金を受けることができます。本 SLA は、Google による SLO へのあらゆる不履行に対して、唯一かつ排他的にお客様を救済する手段を定めるものです。本 SLA で使用されているが本 SLA で定義されていない用語は、すべて本契約で定義される意味で使用します。契約により、Google Cloud パートナーまたは販売パートナー プログラムによる Google Cloud Platform の再販または供給が承認された場合、本 SLA では「お客様」は「パートナー」または「販売パートナー」(該当する場合)を意味し、返金は本契約で影響を受けたパートナーまたは販売パートナーの注文に対してのみ適用されます。

定義

本 SLA における用語の定義は次のとおりとします。

  • 「対象サービス」とは、Google Cloud VMware Engine のクラスタまたは管理インターフェースを意味します。

  • 「クラスタ」とは、VMware ESXi を実行している 3 台以上の専用ベアメタル ノードと、管理インターフェースによって管理されている関連付けられたネットワーキングのデプロイメントを意味します。

  • ダウンタイム」とは

    • 管理インターフェースの場合: Google のシステム障害が原因で、お客様が Google Cloud VMware Engine コンソール、VMware Virtual Center、VMware NSX Manager にログインできないこと。

    • クラスタの場合: Google のシステム障害が原因で、クラスタ内で実行中のすべての仮想マシンの外部接続またはディスク アクセスが失われること。

    • ダウンタイムには、(i)Google が管理する VPN サービスに障害が発生した場合(Cloud VPN SLA でのみ対応)、(ii)Google が管理する Dedicated Interconnect または Partner Interconnect に障害が発生した場合(Interconnect SLA でのみ対応)、(iii)Network Service Tiers - スタンダード ティアでトラフィックの処理に失敗した場合、の結果生じた外部接続の喪失は含まれません。

    • ダウンタイムは、接続性、ディスク アクセス、ログイン アクセスが失われた時点から、接続、ディスク アクセス、ログイン アクセスが回復したと Google が合理的に判断した時点まで測定されます。

    • ダウンタイムには、セキュリティの脆弱性に対処するための定期メンテナンスや緊急メンテナンスは含まれません。

    • ダウンタイムと見なすには、クラスタが使用するデータストアに、使用可能なスペースの 25% 以上が必要です(vSAN ストレージ ガイドを参照)。

    • ダウンタイムと見なすには、お客様は、Google がサービスレベル目標を達成できない方法で、インフラストラクチャの制限(コンピューティングまたはメモリ使用率、ネットワーク帯域幅、IOPS など)を超えることはできません。

    • 権限昇格でのみ実行可能な操作によってダウンタイムが発生することはありません。

  • 「ダウンタイム期間」とは、連続 4 分間以上のダウンタイムを意味します。期間が 4 分に満たない断続的なダウンタイムは、ダウンタイム期間にはカウントされません。

  • 「権限昇格」とは、ID ソースの構成、ユーザー管理、分散ポートグループの削除、サードパーティ ソフトウェアのインストール、サービス アカウントの作成など、特定のタスクの実行に必要な権限を追加して一時的に実行することを意味します。

  • 5~16 ノードで FTT=2 以上の単一ゾーンクラスタの場合、「返金」は次の内容を意味します。

各月の稼働率 ゾーンで影響を受ける対象サービスが SLO を満たさなかった場合、お客様の翌月以降の請求書に対して返金される月次請求額の割合
99.0%~99.99% 10%
95.0%~99.00% 25%
95.00% 未満 50%
  • ノード数が 3 つまたは 4 つで、FTT=1 の単一ゾーンクラスタの場合、「返金」は次の内容を意味します。
各月の稼働率 ゾーンで影響を受ける対象サービスが SLO を満たさなかった場合、お客様の翌月以降の請求書に対して返金される月次請求額の割合
99.0%~99.9% 10%
~99.0% 25%
  • 管理インターフェースの場合、「返金」は次のことを意味します。
各月の稼働率 リージョンで影響を受ける対象サービスが SLO を満たさなかった場合、お客様の翌月以降の請求書に対して返金される月次請求額の割合
99.0%~99.9% 5%
~99.0% 15%

管理インターフェースの場合、返金はプライベート クラウド全体に適用されます。

  • 「許容障害数」または「FTT」とは、データが失われる前に発生を許容するノード障害数を制御する、vSAN ストレージ ポリシーの構成を意味します。FTT=1 に設定すると、データは少なくとも 2 台のマシンに複製されますが、1 台のマシンが失われてもデータが失われることはありません。FTT=2 に設定すると、データは少なくとも 3 台のマシンに複製されるため、2 台のマシンが同時に失われてもデータが失われることはありません。

  • 「管理インターフェース」とは、Google Cloud VMware Engine コンソール、VMware Virtual Center、VMware NSX Manager を意味します。これらの管理インターフェースは、Google Cloud Platform 管理コンソールに含まれません。

  • 「各月の稼働率」とは、月間総分数から当月のすべてのダウンタイム分数を差し引き、月間総分数で割った数値のことです。

  • 「プライベート クラウド」とは、1 つ以上のクラスタと、関連する仮想化されたコンピューティング、ストレージ、ネットワーキング コンポーネントのデプロイメントを意味します。

  • 「リージョン」とは、https://cloud.google.com/compute/docs/regions-zones/ で記載されている該当リージョンを意味します。この情報は、Google によって随時更新されます。

  • 「ゾーン」とは、https://cloud.google.com/compute/docs/regions-zones/ に記載されているゾーンを意味します。この情報は、Google によって随時更新されます。

返金の申請義務

上記の返金を受けるには、返金の対象になった時点から 30 日以内に、お客様が Google のテクニカル サポートに通知する必要があります。また、お客様は、外部接続の喪失によるエラーまたはディスク アクセスのエラーと、それらのエラーの発生日時を示すサーバー ログファイルを Google に提出する必要があります。これらの要件を満たさなかった場合、お客様は返金を受ける権利を失います。

返金の最大額

1 か月の請求期間に発生するすべてのダウンタイム期間に対して Google がお客様に発行する返金の最大額は、該当月の対象サービスに対してお客様に請求する金額の 50% を超えないものとします。返金はサービスの将来の利用に対して振り替えられる形で行われ、返金が申請されてから 60 日以内に適用されます。

SLA の免責

本 SLA は以下の場合には適用されません。(a)指定された一般提供前の機能(関連ドキュメントで明記されている場合を除きます)、(b)関連ドキュメントで本 SLA から除外された機能、(c)エラー。エラーには以下が含まれます。(i)Google の合理的な制御が及ばない要因によって発生したエラー、(ii)お客様のソフトウェアやハードウェアまたは第三者のソフトウェアやハードウェア、あるいはその両方によって発生したエラー、(iii)不正行為、またはその他の本契約に違反する行動によって発生したエラー、(iv)システムによって適用された割り当て、または管理コンソールに表示された割り当てによって発生したエラー。