フレームレートの計算

Transcoder API では、入力動画のフレームレートと指定した出力フレームレートに基づいて、出力動画のフレームレートを計算します。frameRate フィールドを使用して、出力フレームレートをフレーム/秒(FPS)で指定します。指定する frameRate は常に 120 FPS 以下である必要があります。

指定された frameRate が標準以外の値である場合は、小数点以下 3 桁までの最も近い値に丸められます。たとえば、値 23.12345 は 23.123 に丸められ、1000/23123 の時間ベースになります。

フレームレート変換戦略

出力フレームレートが入力フレームレートと一致しない場合は、frameRateConversionStrategy フィールドを使用して 2 つのフレームレート変換戦略がサポートされます。フィールドを次のいずれかに設定します。

  • DROP_DUPLICATE: 指定した出力フレームレートに合わせてフレームをドロップまたは複製します。正確な FPS 値を設定するには、frameRateConversionStrategy をこのオプションに設定します。また、ジョブの最適化を無効にする(optimizationDISABLED に設定する)必要もあります。

    このオプションを使用すると、任意の入力 FPS 値に対して正確な出力 FPS 値を設定できます。

  • DOWNSAMPLE: 戦略が指定されていない場合のデフォルトのフレームレート変換戦略。N 番目のフレームごとに保持します。N は、式(入力フレームレート / ターゲット フレームレート)によって決定されるダウンサンプル係数です。

    DOWNSAMPLE オプションの場合、ターゲットの動画フレームレートは次のように指定されます。

    • ターゲット フレームレートが入力フレームレートより大きい場合、デフォルトで入力フレームレートが決まります。Transcoder API は新しい動画フレームを作成しません。
    • 常に実際の出力フレームレート以上になります。入力フレームレートは、実際の出力フレームレートで割り切れます。

DOWNSAMPLE オプションの場合、入力フレームレート(最初の列)とターゲット フレームレート(後続の列)に基づいて計算された出力動画フレームレートを次の表に示します。すべてのフレームレートは FPS で表示されています。

入力 (30) (60) (25) (50)
240 失敗 Fail Fail 失敗
120 30 60 20 40
100 25 50 25 50
50 25 50 25 50
60 30 60 20 30
59.94 29.97 59.94 19.98 29.97
48 24 48 24 48
30 30 30 15 30
25 25 25 25 25
24 24 24 24 24
23.976 23.976 23.976 23.976 23.976
15 15 15 15 15
12 12 12 12 12
10 10 10 10 10