gsutil は、コマンドラインから Cloud Storage にアクセスできる Python アプリケーションです。gsutil を使用すると、次のような、バケットやオブジェクトの幅広い管理作業を行うことができます。
- バケットの作成と削除
- オブジェクトのアップロード、ダウンロード、削除
- バケットとオブジェクトの一覧表示
- オブジェクトの移動、コピー、名前変更
- オブジェクトやバケットの ACL の編集
gsutil は、HTTPS と Transport Layer Security(TLS)を使用して、アップロードとダウンロードを含むすべてのオペレーションを実行します。
gsutil を使用してタスクを完了するためのガイドの一覧については、Cloud Storage 入門ガイドをご覧ください。
使ってみる
Google Cloud を初めて使用する場合は、アカウントを作成して、実際のシナリオでの Cloud Storage のパフォーマンスを評価してください。新規のお客様には、ワークロードの実行、テスト、デプロイができる無料クレジット $300 分を差し上げます。
Cloud Storage 無料トライアルご利用にあたって
gsutil ツールを使ってみる場合は、gsutil クイックスタートの使用をおすすめします。クイックスタートでは、Google Cloud プロジェクトの設定、課金の有効化、gsutil のインストール、ツールでの基本コマンドの実行方法について説明します。
他のユーザーがすでに Cloud Storage アカウントを設定しており、そのユーザーによってチームメンバーとしてプロジェクトに追加された場合や、オブジェクトやバケットへのアクセスが許可されている場合は、Google Cloud CLI の一部として gsutil を使用し、保護されたデータにアクセスできます。Cloud Storage の有効化や課金の設定は必要ありません。
一般公開データへのアクセス
一般公開データにのみアクセスする場合は、一般公開データへのアクセスの手順を行います。[gsutil] タブに表示されている手順に沿うことで、すぐに一般公開されているデータにアクセスできるため、この目的で使用するために Google アカウントにログインしたり、Cloud Storage に対して認証したりする必要はありません。
リソースへのアクセス時に使用する構文
gsutil では、接頭辞 gs://
で Cloud Storage 内のリソースを識別します。
gs://BUCKET_NAME/OBJECT_NAME
gsutil では、リソースを正確に指定できるほか、コマンドにワイルドカードを使用できます。
組み込みヘルプ
gsutil には、多くのトピックに加え、コマンドに関する詳しい組み込みヘルプが含まれています。gsutil help
コマンドを実行することで、組み込みヘルプを表示できます。
gsutil ヘルプページは、オンラインでも利用できます。たとえば、gsutil cp
はコマンドのヘルプページ、gsutil options
はトピックのヘルプページです。
インストールされている gsutil の情報を取得するには、gsutil version コマンドを使用します。
gsutil version -l
使用統計情報
インストール時に、gsutil ツールの改善に利用される使用統計情報の追跡を有効にできます。その後、こうした使用統計情報を無効にする場合は、以下の手順を行ってください。
- gsutil を gcloud CLI の一部としてインストールした場合は、使用統計情報をご覧ください。
- gsutil をスタンドアロン バージョンとしてインストールした場合は、
/.gsutil/analytics-uuid
ファイルを削除します。
gsutil について
gsutil はオープンソース プロジェクトです。デベロッパー版の gsutil のダウンロードや gsutil の開発支援の申し出については、GitHub 上の gsutil プロジェクトにアクセスしてください。
制限事項
- Windows で gsutil を使用する場合、
Ctrl-C
を使用して現在実行中のコマンドをキャンセルすることはできません。
次のステップ
- gsutil をインストールする。
- gsutil を使用してタスクを完了するためのガイドを読む。
- gsutil Stack Overflow に関する質問のコミュニティのディスカッションを閲覧する。