Migrate for Compute Engine を使用すると、移行された VM の外部 DNS の設定を設定および制御できます。そのためには、Google Cloud プロジェクト メタデータを使用して、Google Cloud プロジェクトで DNS 設定を構成します。この設定は、移行時に新しい VM に適用されます。
DNS 設定が適用される仕組み
DNS 設定は次のように適用されます。
- Windows クライアントの場合、Key-Value ペアは次のとおりすべての NIC に適用されます。
dns-domain-name
: NIC ごとにDNS suffix for this connection
設定を置き換えます。dns-servers
: NIC ごとに DNS サーバーのリストを置き換えます。dns-domain-suffixes
: NIC ごとに DNS サフィックスのリストを置き換えます。
- Linux クライアントの場合、すべての NIC に次のとおり Key-Value ペアが適用されます。
dns-servers
:resolv.conf
ファイルにある DNS サーバーのリストの先頭に追加されます。dns-domain-suffixes
:resolv.conf
ファイルにある DNS サフィックスのリストの先頭に追加されます。
メタデータ サーバーに接続するための VM の構成
Google Cloud は、Compute Engine でホストされる VM にメタデータを提供します。Cloud DNS に転送せずに外部 DNS を使用するには、VM の名前解決を手動で構成する必要があります。
これを行うには、次の行を /etc/hosts
ファイル(Linux の場合)または c:\Windows\System32\Drivers\etc\hosts
(Windows の場合)に追加します。
169.254.169.254 metadata.google.internal
スクリプト化したカスタム アダプテーションを使用すれば、このステップを自動化できます。
GCP の VM 上での外部 DNS データの構成
移行した VM で外部 DNS を有効にするには:
- Google Cloud コンソールで、プロジェクトの [メタデータ] ページに移動します。
- [メタデータ] の下で [編集] をクリックします。
外部 DNS の有効化(クリックして拡大) - [メタデータ] ページで、適切な Key-Value ペアを追加します。これらのデプロイの手順については、次のいずれかのセクションを参照してください。
- VM にリージョン設定がない場合は、リージョン設定がない VM の使用の手順を実施してください。この構成は、特定のリージョンの VM にのみ影響します。
- VM にリージョン設定がある場合は、リージョン設定がある VM の使用の手順に沿って、プロジェクト全体に適用されるデフォルトの構成を使用してください。
リージョン設定がない VM の使用(デフォルト)
VM に特定のリージョン設定がない場合は、[メタデータ] ページで次の Key-Value ペアを追加します。
キー 値の例 default_dns-domain-name
: mydomain.com
default_dns-servers
: {comma separated list of IPs}
default_dns-domain-suffixes
mydomain.com, myseconddomain.com
追加後に、[保存] をクリックします。
リージョン設定がある VM の使用
VM に特定のリージョン設定がある場合は、[メタデータ] ページで次の Key-Value ペアを追加します。
説明 キー 値の例 Windows クライアント {region_name}_dns-domain-name
: mydomain.com
DNS サーバーのリスト {region_name}_dns-servers
: {comma separated list of IPs}
Windows マシンと Linux マシンに追加する DNS サフィックスのリスト {region_name}_dns-domain-suffixes
mydomain.com, myseconddomain.com
完了したら [保存] をクリックします。