テンプレートを使用して、Cloud Data Loss Prevention(DLP)で使用する構成情報を作成し、維持できます。テンプレートは、検査の目的や匿名化の方法などの構成をリクエストの実装から分離するのに役立ちます。テンプレートは、構成を再利用する強固な方法を提供し、ユーザー間およびデータセット間に一貫性をもたらします。
Cloud DLP では、次の 2 種類のテンプレートがサポートされています。
- 匿名化テンプレート: 匿名化ジョブの構成情報(infoType の変換とレコード(構造化データセット)の変換の両方を含む)を保存するためのテンプレート。
- 検査テンプレート: 検査スキャンジョブの構成情報(使用する定義済み検出器またはカスタム検出器を含む)を維持するためのテンプレート。検査テンプレートの詳細については、Cloud DLP 検査テンプレートの作成をご覧ください。
Cloud DLP におけるテンプレートのコンセプトについては、テンプレートをご覧ください。
この後は、Cloud DLP で使用する匿名化テンプレートの作成方法について説明します。
匿名化テンプレートを作成する
匿名化テンプレートは、再利用可能な匿名化の構成といくつかのメタデータだけで構成されます。API の観点では、DeidentifyTemplate
オブジェクトは事実上、DeidentifyConfig
オブジェクトにいくつかのメタデータ(表示名や説明など)のフィールドを追加したものです。したがって、新しい匿名化テンプレートを作成するための基本的な手順は次のとおりです。
DeidentifyConfig
オブジェクトから始めます。projects.deidentifyTemplates
またはorganizations.deidentifyTemplates
リソースのcreate
メソッドを呼び出すか POST し、そのリクエストに表示名、説明、作成したDeidentifyConfig
オブジェクトを入れたDeidentifyTemplate
オブジェクトを含めます。
返された DeidentifyTemplate
はすぐに使用できます。その name
を使用して、他の呼び出しやジョブでこのテンプレートを参照できます。既存のテンプレートを一覧表示するには、*.deidentifyTemplates.list
メソッドを呼び出します。特定のテンプレートを表示するには、*.deidentifyTemplates.get
メソッドを呼び出します。作成できるテンプレート数の上限は 1,000 個です。
Cloud DLP を使用して、テキスト、画像、構造化コンテンツから機密データを匿名化した経験がある場合は、DeidentifyConfig
オブジェクトがすでに作成されています。もう 1 つの手順を行うだけで、これを DeidentifyTemplate
オブジェクトに変換できます。
REST の例
次の JSON は、projects.deidentifyTemplates.create
メソッドに送信できるものの例です。この JSON は、指定された表示名と説明を含む新しいテンプレートを作成し、infoType EMAIL_ADDRESS
と GENERIC_ID
に対する一致をスキャンします。これらの infoType に一致するコンテンツが見つかると、最初の 3 文字がアスタリスク(*
)文字でマスクされます。
JSON 入力:
POST https://dlp.googleapis.com/v2/projects/[PROJECT_ID]/deidentifyTemplates?key={YOUR_API_KEY}
{
"deidentifyTemplate":{
"displayName":"Email and id masker",
"description":"De-identifies emails and ids with a series of asterisks.",
"deidentifyConfig":{
"infoTypeTransformations":{
"transformations":[
{
"infoTypes":[
{
"name":"GENERIC_ID"
}
],
"primitiveTransformation":{
"replaceWithInfoTypeConfig":{
}
}
},
{
"infoTypes":[
{
"name":"EMAIL_ADDRESS"
}
],
"primitiveTransformation":{
"characterMaskConfig":{
"charactersToIgnore":[
{
"charactersToSkip":"@"
}
],
"maskingCharacter":"*"
}
}
}
]
}
}
}
}
JSON 出力:
{
"name":"projects/[PROJECT_ID]/deidentifyTemplates/[JOB-ID]",
"displayName":"Email and id masker",
"description":"De-identifies emails and ids with a series of asterisks.",
"createTime":"2018-11-30T07:17:59.536022Z",
"updateTime":"2018-11-30T07:17:59.536022Z",
"deidentifyConfig":{
"infoTypeTransformations":{
"transformations":[
{
"infoTypes":[
{
"name":"GENERIC_ID"
}
],
"primitiveTransformation":{
"replaceWithInfoTypeConfig":{
}
}
},
{
"infoTypes":[
{
"name":"EMAIL_ADDRESS"
}
],
"primitiveTransformation":{
"characterMaskConfig":{
"maskingCharacter":"*",
"charactersToIgnore":[
{
"charactersToSkip":"@"
}
]
}
}
}
]
}
}
}
以下に埋め込まれている API Explorer を使用すれば、これをすぐに試すことができます。JSON を使用して Cloud DLP API にリクエストを送信する方法については、JSON クイックスタートをご覧ください。
匿名化テンプレートの使用
新しいテンプレートを作成したら、次のように deidentifyTemplateName
を使用できる場所ならどこでもその name
識別子を使用できます。
projects.content.deidentify
: テンプレートを構成として使用して、コンテンツ内の潜在的な機密データを匿名化します。この方法では、検査テンプレートまたは匿名化テンプレートのどちらかを使用できます。
匿名化テンプレートの一覧表示
作成されたすべての匿名化テンプレートを一覧表示するには、次のどちらかの *.*.list
メソッドを使用します。
コードの例
次に、Cloud DLP を使用して検査テンプレートを一覧表示する方法を示すサンプルコードをいくつかの言語で示します。このプロセスは、匿名化テンプレートを一覧表示する場合と同じです。
Java
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
Node.js
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
Python
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
Go
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
PHP
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
C#
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
匿名化テンプレートの削除
特定の匿名化テンプレートを削除するには、次のどちらかの *.*.delete
メソッドを使用します。
各 *.*.delete
メソッドには、削除するテンプレートのリソース名を含めます。
コードの例
次に、Cloud DLP を使用して検査テンプレートを削除する方法を示すサンプルコードをいくつかの言語で示します。このプロセスは、匿名化テンプレートを一覧表示する場合と同じです。
Java
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
Node.js
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
Python
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
Go
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
PHP
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。
C#
Cloud DLP 用のクライアント ライブラリをインストールして使用する方法については、Cloud DLP クライアント ライブラリをご覧ください。