VM Manager を更新する


Compute Engine では、VM Manager を使用して、仮想マシン(VM)で実行されているオペレーティング システムを管理できます。

このページでは、VM Manager の既存の設定をアップグレードする方法について説明します。エージェントの最新バージョンを使用することをおすすめします。

始める前に

  • まだ設定していない場合は、認証を設定します。認証とは、Google Cloud サービスと API にアクセスするために ID を確認するプロセスです。ローカル開発環境からコードまたはサンプルを実行するには、次のように Compute Engine に対する認証を行います。
    1. Google Cloud CLI をインストールし、次のコマンドを実行して初期化します。

      gcloud init
    2. デフォルトのリージョンとゾーンを設定します

概要

VM Manager の設定を更新するには、次の手順に沿って操作します。

  1. VM にインストールされている OS Config エージェントの現在のバージョンを確認します。OS Config エージェントのバージョンの詳細については、GoogleCloudPlatform/osconfig GitHub リポジトリをご覧ください。
    • OS Inventory Management を使用するには、VM が 20201110 以降の OS Config エージェントを実行している必要があります。
    • OS Configuration Management を使用するには、VM が 20210427 以降の OS Config エージェントを実行している必要があります。
  2. ご利用の OS 構成エージェントのバージョンが新しい機能をサポートしていない場合は、OS Config エージェントを更新します。

OS Config エージェントのバージョンを表示する

VM で OS Inventory Management(以前のバージョン)を実行している場合は、次のコマンドを実行して OS Config エージェントのバージョンを確認できます。

gcloud compute instances os-inventory describe VM-NAME \
    --zone=ZONE

次のように置き換えます。

  • VM-NAME: VM の名前。
  • ZONE: VM を配置するゾーン。

出力で、OSConfigAgentVersion を探します。

OSConfigAgentVersion: 20210316.00-g1

上に記載した出力スニペットでは、OS Config エージェントのバージョンは 20210316(2021-03-16)となっています。

OS Config エージェントを更新する

OS Config エージェントを更新するには、次のいずれかを行います。

OS パッケージを更新する

OS Config エージェントを更新するには、いくつかの方法があります。その 1 つは、オペレーティング システムのパッケージを更新する方法です。

CentOS/RHEL/Rocky

CentOS、Rocky Linux、RHEL オペレーティング システムでエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

sudo yum update google-osconfig-agent

Debian

Debian オペレーティング システムでエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

sudo apt update
sudo apt install google-osconfig-agent

SLES

SLES でエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

sudo zypper -n update google-osconfig-agent

SLES VM でエージェントを更新するには、Google 提供のパッケージを使用してエージェントの再インストールを行うこともできます。Google 提供のパッケージを使用してインストールする方法については、OS Config エージェントをインストールするをご覧ください。

Ubuntu

Ubuntu オペレーティング システムでエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

sudo apt update
sudo apt install google-osconfig-agent

Ubuntu VM でエージェントを更新するには、Google 提供のパッケージを使用してエージェントを再インストールすることをおすすめします。Google 提供のパッケージを使用してインストールする方法については、OS Config エージェントをインストールするをご覧ください。

Windows

Windows オペレーティング システムでエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

googet install google-osconfig-agent

パッチジョブを実行する

OS Config エージェントを更新するもう一つの方法は、exclusive_packages フラグを指定してパッチジョブを実行することです。このパッチジョブは、ターゲット VM の OS Config エージェントのみを更新します。

ターゲット VM を設定するには、INSTANCE_FILTER を指定する必要があります。インスタンス フィルタの詳細については、インスタンス フィルタをご覧ください。

CentOS/RHEL/Rocky

CentOS、Rocky Linux、RHEL VM のエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

gcloud compute os-config patch-jobs execute INSTANCE_FILTER \
    --yum-exclusive-packages=google-osconfig-agent

Debian

Debian VM でエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

gcloud compute os-config patch-jobs execute INSTANCE_FILTER \
    --apt-exclusive-packages=google-osconfig-agent

SLES

SLES VM でエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

gcloud compute os-config patch-jobs execute INSTANCE_FILTER \
    --zypper-exclusive-patches=google-osconfig-agent

SLES VM でエージェントを更新するには、Google 提供のパッケージを使用してエージェントの再インストールを行うこともできます。Google 提供のパッケージを使用してインストールする方法については、OS Config エージェントをインストールするをご覧ください。

Ubuntu

Ubuntu VM でエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

gcloud compute os-config patch-jobs execute INSTANCE_FILTER \
    --apt-exclusive-packages=google-osconfig-agent

Ubuntu VM でエージェントを更新するには、Google 提供のパッケージを使用してエージェントを再インストールすることをおすすめします。Google 提供のパッケージを使用してインストールする方法については、OS Config エージェントをインストールするをご覧ください。

Windows

Windows VM のエージェントを更新するには、次のコマンドを実行します。

gcloud compute os-config patch-jobs execute INSTANCE_FILTER \
    --windows-exclusive-patches=google-packages