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未来のニーズに対応できるソリューションを目指して

2021年10月14日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 10 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

毎年、Google Cloud の最新のクラウド イノベーションをご紹介し、お客様やパートナーの皆様による成果を称え、今後の展望を語る機会として、Google Cloud Next を楽しみにしています。Google Cloud は今後数十年間のビジネス変革の原動力についてこれまで以上に大胆な予測をしていますが、それにもかかわらず、今年はさまざまな規模のすばらしい組織がデジタル変革の支援に Google Cloud をお選びくださったことに感謝しながらの開催となります。

Google Cloud の使命は、最高のインフラストラクチャ、プラットフォーム、業種別ソリューション、専門知識を通してビジネスのデジタル変革を支援することです。事実上あらゆる業界でデジタル変革が加速している現状にあって、Google Cloud が提供する次の 3 つの独自機能とサービスは、これまで以上にその重要性を増しています。まず組織のデジタル変革を支援するクラウド プラットフォーム、次に消費者向けサービスとデバイスの深く幅広いエコシステム、組織が自らの企業エコシステムと消費者エコシステムを独自につなぐための機能、そして企業がデジタル アセットとユーザーを保護するための包括的なセキュリティ サービスです。

お客様の変革を加速するために

この 1 年間は、お客様のすばらしい成功事例が数多くありました。たとえば、Grupo Globo が東京オリンピックの様子を南米の数百万人の視聴者に届けたこと、Ford が製造する車とその車を購入、体験、運転する方法を変革したこと、Schrödinger が前臨床創薬プロセスを 60% も加速したこと、GE Appliances が次世代のスマートホーム機器を開発したこと、世界第 2 位の規模の携帯通信会社 Reliance Jio が十億人以上が利用する 5G ネットワークを自動化したこと、Vodafone が 1 日に数十億件のネットワーク イベントを処理するためのデータ プラットフォームを構築したこと、Carrefour がオンライン ストアと実店舗のカスタマー サービスを改善したこと、Scotiabank がバンキング エクスペリエンスをパーソナライズしたこと、Univision が次世代のスペイン語圏の視聴者向けに市場を特徴付けるようなコンテンツを作成していること。Google Cloud は、これらすべてを支援しています。

また、テクノロジー関連のスタートアップ企業やユニコーン企業が新たな産業を開拓し、需要に応えるため迅速にスケーリングできるよう支援しました。インドのソーシャル メディア兼ネットワーキング サービスの ShareChat は、インドの 15 種類の言語を使用する 2 億 5 千万人のアクティブ ユーザーをつなげるために Google Cloud を利用しています。Spotify は、Google のクラウドを使用して世界中の 3 億 6,500 万人以上のユーザーに最高レベルのオーディオ サービスを提供しています。Cue Health は、Google Cloud と連携して COVID-19(新型コロナウイルス)などの感染症の拡大を追跡し、緩和しています。そして Shopify、Mercado Libre、Instacart は、いずれも Google Cloud を使用して e コマース ソリューションをスケールしています。

LVMHWhirlpool CorporationTELUS のような大規模多国籍企業から、米国空軍ウィスコンシン州英国運輸省のような公共機関までさまざまな組織が、優れたスピードとアジリティで成長、スケーリング、革新を実現するために継続して Google Cloud を選んでくださっています。

そして本日、DPDHLGeneral MillsSiemens Energy、Walmart、Wendy’s の各社と新規の、または拡大した戦略的関係を結んだことをお知らせします。

パートナー エコシステムを拡大

Google Cloud は、より多くのお客様にリーチするために、引き続き数多くの大規模なパートナーシップを追加しています。たとえば、現在 Google Cloud は NokiaAT&TT-SystemsEricsson といった世界的な大手通信企業と連携して、5G ソリューションやエッジ コンピューティング ソリューションを提供しています。最近では、C3 AIWorkday のような企業とのパートナーシップを発表しました。また、SAP とのパートナーシップも拡大を続けており、昨年だけでも前年の 3 倍の数となる SAP のお客様を獲得しました。

本日、主な戦略的領域それぞれにおけるテクノロジー リーダー 20 社以上との新規のパートナーシップの締結またはパートナーシップの拡大をお知らせします。たとえば、Collibra、Databricks、Fivetran、Informatica、Tableau、Trifacta とのパートナーシップは、組織がリアルタイム データに基づいてより効果的な意思決定ができるよう支援することを目的としています。また、サイバーセキュリティのエキスパートである CrowdStrikePalo Alto Networks、Cybereason とのパートナーシップは、お客様の増大するセキュリティ課題への対応を目指したものです。こうしたテクノロジー パートナーシップは、Google Cloud のオープンなエコシステムと、パートナー様と連携してソリューションを提供する能力を示しています。お客様が Google Cloud のソリューションを導入できるよう支援してくださった、数多くのシステム インテグレータやマネージド サービス プロバイダの皆様にも感謝申し上げます。2021 年前半は、昨年の同時期と比較して、パートナー様主導の顧客エンゲージメントが 175% 以上増加しました。今週は、Partner Advantage プログラムを通じて、パートナー様が効果的かつ大規模に利益を確保しながら営業活動を行えるようにするための、追加のリソース、インセンティブ、投資を展開いたします。

変革を実現するイノベーション

企業がクラウドへの移行を加速できるよう、過去 1 年間にリリースされた 1,500 のプロダクトや機能を基に、Next ‘21 ではさらに多くのプロダクト イノベーションやパートナーシップを発表いたします。

  • 最も完全で統一されたデータ、アナリティクス、AI ソリューション。統一されたユーザー エクスペリエンスによって機械学習モデルの構築とデプロイを高速化する Vertex AI Workbench がリリースされ、Amazon Web Services や Microsoft Azure のデータにアクセスしながらクラウド間での分析を行うことができる BigQuery Omni の一般提供が開始されます。また、データ、アナリティクス、AI プロバイダとの新たな統合によって、プロダクトやサービス間でより統一されたエクスペリエンスがお客様に提供されるようになるほか、業界初の自動スケーリングとサーバーレスのデータ処理サービスである Spark on Google Cloud も新たにリリースされます。あらゆる規模の組織が、複数のクラウドやサイロにまたがるデータを統一して管理し、非構造化データと構造化データを組み合わせて、すべての従業員が分析情報にアクセスできるようになります。また、Salesforce Tableau との提携によって、クラス最高の BI エクスペリエンスが実現します。これにより、Tableau ユーザーは、BigQuery からのデータをシームレスに分析することや、Looker のセマンティック モデルのメリットを享受すること、Google スプレッドシートから直接 Tableau を起動することが可能になります。

  • どこでも実行できるオープンなクラウド。Google Distributed Cloud のリリースを発表いたします。このプロダクトは、Google Cloud のインフラストラクチャとサービスを拡張して、顧客のデータセンター、複数のエッジ構成(Google 独自のネットワーク エッジ拠点と通信事業者のネットワークの両方)、厳格なセキュリティとプライバシーの要件を持つ機密性の高いワークロードのためのホストモードでも利用できるようにするもので、Anthos が管理するコントロール プレーンがすべてに備わっています。また、Google Distributed Cloud のストレージ インフラストラクチャをサポートする主要パートナーとして NetApp が加わるなど、パートナーシップも拡大されます。Distributed Cloud は、Google のデジタル主権のビジョンの推進も支援しています。これにより、最近では、ドイツの T-Systems やフランスの Thales と提携を組み、お客様がデータをより詳細に管理できるようにしたり、ワークロードをデプロイして実行する方法と場所を複数の選択肢から選べるようにしました。お客様が Google のオープン インフラストラクチャを選ぶ理由は、クラウドへの移行が容易であること、特に要求の厳しいワークロードを Google の高パフォーマンス ネットワークで実行できること、マルチクラウド環境をサポートするための明確な戦略を持っていること、オープンソースをベースに構築された一貫した開発者エクスペリエンスが提供されるので、一度コードを記述すればどこにでもデプロイできることなどが挙げられます。

  • ハイブリッド式の職場環境における生産性の促進。本日、開発者がプラットフォーム内で新しいチケットを簡単に作成して問題をモニタリングできるようにする Atlassian Jira との新たな統合により、Google Workspace 向けのアプリケーションをさらに簡単に作成できるようになりました。また、AppSheet が Gmail に新たに統合され、予算承認や休暇申請などのタスク用のメールアプリを、プログラマーでなくても作成できるようになりました。Citrix との提携を拡大することにより、分散ワーカーやハイブリッド ワーカーが、仮想化されたアプリケーションやデスクトップにどこからでも簡単かつ安全に低レイテンシでアクセスできるようになりました。さらに、Google Workspace に導入された新しいセキュリティ技術によって、お客様はプライバシーとデータ セキュリティの管理を強化し、機密情報が組織の外部に漏洩するのを防ぐことができます。Google では、Google Workspace を通じて、場所を問わずコミュニケーションやコラボレーションができる強力なソリューションを提供しています。また、スマート キャンバスなどの支援ツールによって生産性を向上させ、プロダクト間でシームレスなユーザー エクスペリエンスを提供し、フロントライン ワーカーが必要とするユニークなコラボレーションを実現する、仕事のためのデジタル ロケーションの構築に注力しています。

  • 世界の誰よりも、多くの人々のオンラインセキュリティを確保。今日、あらゆる業界の組織が直面している前例のないセキュリティ上の課題に対処するために、Google はプロダクトにセキュリティを組み込み、セキュリティ オペレーションを自動化し、お客様に対して運命共同体的なアプローチをとっています。サイバーセキュリティ プロダクトのポートフォリオに新たな機能を導入することに加え、2 つの重要な発表を行います。

    • まず、Google サイバーセキュリティ対応チームを創設します。これは、Google 社内のエキスパートで構成されていて、世界最高レベルのセキュリティ アドバイリ チームであると自負しています。このチームは、最初のロードマップと実装から、主要なインシデントへの対応、ニーズの変化に応じた新しいソリューションの構築まで、お客様のセキュリティ変革を支援します。

    • また、今日のハイブリッドな職場環境での安全なコミュニケーションとコラボレーションを支援する新しい Work Safer プログラムも発表いたします。Work Safer は、業界をリードする Google プロダクトと CrowdStrike や Palo Alto Networks のソリューションに Google Workspace を連携させることで、メール、会議、メッセージングなどにクラス最高のセキュリティを提供します。これなら、購入するソリューションは確実に包括的かつ安全で、専門知識を持つ人がいない組織であっても、より堅牢なセキュリティ体制を迅速に簡単に実現できます。

Google Workspace、Gmail、YouTube などのグローバル サービスの安全な運用、ゼロトラスト アプローチによる脆弱性の排除、データ分析や機械学習を活用した脅威の検知など、Google は数十年にわたり、セキュリティに対する差別化されたアプローチを開拓してきました。

さまざまな業界向けの専用ソリューション

Google では、お客様の知識や専門性を生かす業界ソリューションによって、有意義な変革が促進されると考えています。そのため、主要な業界における最大のチャンスを見出せる専用ソリューションを開発しています。FIH Mobile は、Visual Inspection AI をスマートフォン製造プロセスに統合して、不良検出の精度を 10 倍向上させました。Procter & Gamble は、Google のデータ ソリューションを使用して、2 億 7,500 万人以上の消費者記録からパーソナライズされたオムニチャネル ジャーニーを作成しています。IKEA Retail は、Recommendations AI を使用して顧客のクリック率を 30% 向上させました。業界大手の住宅ローン サービス プロバイダである Mr Cooper は、Document AI をワークフローに統合して、住宅ローンの書類処理効率を 400% 向上させました。さらに今年は、リアルタイム データで健康を改善する Healthcare Data Engine、検索の放棄を減らして購買につなげる Retail Search、ローン処理を高速化する Lending DocAI など、AI を活用したその他の業界ソリューションも多数リリースしました。

業界で最もクリーンなクラウドのグローバルな拡大

この 1 年間で Google Cloud のリージョンは 28 に増え、それぞれを 19 本の海底ケーブルで結んでいます。この拡大により、Google Cloud はハイパースケール クラウド プロバイダの中で最もレイテンシの低い、最大のネットワークになりました。また、世界中でさらに 10 のリージョンを追加する計画を発表しました。この計画が実現すれば、お客様の国により近い場所で Google Cloud をご利用いただけるようになります。

規模の大きさと同様に重要なのが、業界で最もクリーンなクラウドの運営におけるリーダーシップです。Google は昨年、2030 年までに自社とデータセンターを 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで運営するという、これまでで最大の取り組みを行いました。Google Cloud に接続するお客様は、即座にサステナビリティ プロファイルを向上させることができます。

今年前半に、お客様がワークロードを実行する際に最もクリーンな地域を選択できる方法を導入しました。そして本日、お客様の二酸化炭素排出量削減に貢献するため、カーボンフリー ソリューションのポートフォリオとパートナーシップを拡大することを発表いたします。その目玉となるのが、Google Cloud Platform の利用に関連する二酸化炭素排出量を測定、追跡、報告できる Carbon Footprint です。また、Google Earth Engine を Google Cloud に統合したことで、お客様は衛星画像や 50 ペタバイトを超える地理空間データを BigQuery や Cloud AI Platform と組み合わせて利用し、気候に関する独自の課題を解決できるようになりました。

他にも、Next ‘21 の 3 日間では、たくさんのエキサイティングな発表や導入事例をご紹介します。お客様がクラウドへの移行のどの段階にあっても、Google Cloud で学び、構築し、変革するためのお手伝いをいたします。Next ‘21 にぜひご参加ください。

- Google Cloud CEO Thomas Kurian

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