選択の自由: 9 TB SSD が Compute Engine VM で究極の IOPS 価格性能比を実現
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 2 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
低レイテンシで I/O 集約型の処理を実行するアプリケーションは、コンピューティングと緊密に結合された高性能ストレージを備えている仮想マシンで実行する必要があります。これは、リアルタイム分析、e コマース、ゲーム、ソーシャル メディア、広告プラットフォームを中心として構築されたアプリケーションにおいて特に重要です。Compute Engine のカスタム マシンタイプを使用すると、高性能のローカル SSD をアタッチできるだけでなく、ワークロードの正確なニーズに合わせて VM を柔軟にカスタマイズできます。
Google は本日、6 TB および 9 TB のローカル SSD を第 2 世代の汎用 N2 Compute Engine VM にアタッチして、1 ドルあたりの IOPS を大幅に向上できると発表しました。9 TB のローカル SSD は、24 個以上の vCPU を備えた N2 VM 上では、直接アタッチのレイテンシで 240 万の最大 IOPS と 1 秒あたり 9.4 GB のスループットを実現します。また、これらの SSD は任意の N2 VM シェイプ(カスタム シェイプを含む)にアタッチできるため、アプリケーションに必要な正確な VM を CPU、RAM、SSD に対して定義できます。アタッチする CPU とメモリは、I/O 集約型またはストレージ集約型のワークロードで要求されるレベルを満たすだけで十分なので、1 ドルあたりの IOPS または密度、あるいはその組み合わせに応じて特別に最適化できます。
より少ない vCPU で最大のストレージ パフォーマンスを達成
6 TB および 9 TB のローカル SSD は N1 VM で利用可能であり、32 個以上の vCPU では最大 IOPS 240 万を達成できます。N2 VM では、わずか 24 個の vCPU だけで、これと同じパフォーマンスを実現できます。つまり、N2 VM の総所有コストは N1 VM と比較して 7% 削減されるということです。
一部のアプリケーションでは、I/O キューの深さやブロックサイズを調整することで、パフォーマンスをさらに最適化できます。FIO などのパフォーマンス ベンチマーク ツールを使用すると、最適な選択肢を判断できます。以下のグラフに示されているように、内部テストでは、ワークロードで要求され得る幅広い構成において、ローカル SSD が一貫したパフォーマンスを発揮できることが示されました。
最大スループット
高いストレージ スループットが必要なワークロードの場合は、ローカル SSD を VM にアタッチすることも効果的です。以下のグラフからわかるように、ローカル SSD は、データベースとアプリケーションのニーズに応じて、幅広いブロックサイズ(4K、16K、128K)と I/O 深度でほぼ最大のスループットを実現できます。
使ってみる
ローカル SSD は、アタッチされている VM に関係なく、GB 単位で課金されます。ご利用の地域の料金については、料金ページをご覧ください。6 TB および 9 TB のローカル SSD は、N2 VM と N2D VM の両方で一般提供となりました。詳しくは、ローカル SSD のドキュメントをご覧ください。ご不明な点やフィードバックがございましたら、サポートの利用ページをご確認ください。
-スタッフ ソフトウェア エンジニア Todd Rafacz
-プロダクト マネージャー Rahul Venkatraj