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Open Saves の概要: ゲーム向けのオープンソースのクラウドネイティブストレージ

2021年5月14日

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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 4 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

多くの最新ゲームは、ゲーマーが継続するストーリーの一部となったような臨場感あふれる豊かな世界観で、視聴者を引き付けています。こうした一貫的なエクスペリエンスを作成するには、ゲームデータをゲーマーの要求の基準に合わせてスケールできるようにする多数のストレージテクノロジーが必要です。ゲームデベロッパーは保存、インベントリ、パッチ、リプレイなど、さまざまなデータを保存する必要があるだけでなく、ストレージシステムをパフォーマンス、可用性、スケーラビリティ、費用対効果に優れたものに保つ必要もあります。

Open Saves は、複数のストレージバックエンド向けのまったく新しい単一の専用インターフェースです。Google Cloud を活用し、2K との協力によって開発されました。これにより、開発チームが Cloud Storage、Memorystore、Firestore のいずれのストレージソリューションを使用するかについて技術上の意思決定を行わなくても、ゲームデータを保存できるようになります。

2K の IT およびセキュリティ担当バイスプレジデントである Joe Garfola 氏は、次のように述べています。「Open Saves は業界に関する深い知識と Google のスケールを組み合わせる必要のあるゲームソリューションで、上位のデベロッパーと提携するという私たちの取り組みを示すものです。引き続き Google Cloud とコラボレーションしていければと考えています。」

ゲーム開発チームは Open Saves に対してゲームデータを保存でき、最適なバックエンドストレージソリューションについて悩む必要がなくなります。一方、運用チームは必要なスケーラビリティやストレージオプションに集中できます。実際は以下のような仕組みになっています。

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Open Saves を使用すると、ゲームデベロッパーはクラウドネイティブのゲームストレージシステムを次のように実行できます。

シンプル: Open Saves はメタデータ、構造化オブジェクト、非構造化オブジェクトのすべての操作に対して、統一され明確に定義された gRPC エンドポイントを提供します。
高速: 組み込みキャッシュシステムにより、Open Saves はアクセス頻度とデータサイズに基づいてデータ配置を最適化し、小型バイナリオブジェクトの低レイテンシと大型オブジェクトの高スループットをともに実現します。
スケーラブル: Open Saves API サーバーは、Google Kubernetes Engine または Cloud Run で実行できます。どちらのプラットフォームも、1 秒間に何十万件ものリクエストを処理するようにスケールアウトできます。また、Open Saves は Firestore や Cloud Storage にもデータを保存し、1 秒間に数百ギガバイトのデータと最大数百万のリクエストを処理できます。

Open Saves は拡張性を考慮して設計されており、オンプレミスからクラウド、ハイブリッドまで、あらゆるインフラストラクチャで実行されるあらゆるゲームに統合できます。対象はモバイルゲームかコンソールゲーム、マルチプレーヤー型ゲームかシングルプレーヤー型ゲームを問いません。Open Saves API サーバーは Go で記述されていますが、API は gRPC で定義されているため、多くのプログラミング言語を使用してクライアントやサーバーから接続できます。

Open Saves の読み書きは次のコードのように簡単です。

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