Google Cloud 総まとめ: 皆様が選んだ 2022 年のニュース ストーリー トップ 22
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 12 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
今年もいろいろあった 1 年でした。Google Cloud は、今年を締めくくる前に、時間を設けてこの 12 か月間に起こったすべてのことを振り返っています。
私たちがイヤフォンで聴いている Spotify Wrapped のカスタム プレイリストからヒントを得て、どの記事が読者の最も強い関心を引き付けたかをより深く理解するために、今年最も読まれた Google Cloud のニュース投稿のデータを抽出しました。
よく読まれた記事の多くは、主要なニュース、プロダクト発表、イベントに関するものであり、これは想定内でしたが、その中には、クチコミによりもたらされたり、長期にわたって人気を博した驚くべき予想外のヒットもありました。また、毎月、毎年、繰り返し読まれている古い投稿についても、興味深いデータが見つかりました(これについては、2023 年に詳しく紹介します)。それでは、読者の皆様に聞いた 2022 年の Google Cloud 関連ニュースの上位 22 件をご覧ください。
Security Command Center の VM Threat Detection でクリプトマイニングの脅威からお客様を保護
L’Oréal Beauty Tech Data Platform - テラバイトのデータとサーバーレスに関するストーリー
エンドツーエンド プラットフォームの全面拡張を通じた Contact Center AI によるカスタマー エクスペリエンスの刷新
関心を持った記事はありましたか?関心を持った記事や、見逃していた記事があった場合は、この機会にご一読ください。
この 1 年で人気を博したトップ投稿を詳しく振り返って行きましょう。
1 月
セキュリティ運用の水準を引き上げる: Google が Siemplify を買収(#10)
セキュリティ運用を専門とする Siemplify を買収し、同社の実績あるセキュリティ オーケストレーション、自動化、対応技術と Google の Chronicle セキュリティ分析を組み合わせ、次世代セキュリティ運用ワークフローを構築し、新年の号砲を鳴らしました。
Google Cloud が新たに専門のデジタル アセット チームを立ち上げ(#13)
速報です。ブロックチェーン技術には大きな可能性があります。そのため、Google Cloud の新しいデジタル アセット チームが創設されたというニュースを聞いて読者の皆様が好意的反応を見せたことは当然といえます。このチームは、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォーム上での構築、取引、価値の保存、および新しいプロダクトのデプロイにおけるお客様のご要望に応えることを目的としています。
2 月
Security Command Center の VM Threat Detection でクリプトマイニングの脅威からお客様を保護(#3)
暗号通貨マイニングを行うハッカーに自社の VM を乗っ取られたいと思う企業は存在しないでしょう。そこで、Google Cloud 上で動作する仮想マシン内の暗号通貨マイニング マルウェアなどの脅威の検出に役立つ新しい脅威検出レイヤを Security Command Center に追加しました。
kubectl 認証に関して GKE v1.26 から適用される変更について(#1)
オープンソースの Kubernetes コミュニティは、現在 OSS コードベースに存在するすべてのプロバイダ固有コードを削除するよう(v1.26 から)義務付けることを決定し、大きな動きを見せました。Google は、この動きがクライアントサイドにどのような影響を及ぼすかを概説した注目の投稿(読者数で、今年度第 1 位の投稿)によってこれに回答しました。
新しい Cloud Functions(第 2 世代)でイベント ドリブン アーキテクチャを強化(#19)
よりパワフルなインフラストラクチャ、パフォーマンスとスケーラビリティの高度な管理、関数ランタイムの制御、90 以上のイベントソースからのトリガーのサポートを実現する次世代 Functions as a Service プロダクトのニュースに対し、サーバーレス プラットフォームの導入を検討しているデベロッパーが熱狂的な反応を見せました。
Google Cloud 上に Dataplex を使用して構築されたデータメッシュの一般提供を開始(#12)
データメッシュを構築するのは困難です。しかし、データメッシュを構築することで、データチームは、データレイク、データ ウェアハウス、データマートのすべての方法でデータを一元的に管理、モニタリング、統制し、さまざまな分析ツールとデータ サイエンス ツール向けにデータを提供できるようになります。Dataplex の登場で、データチームは、これを実現するための新しい方法を手に入れました。
3 月
L’Oréal Beauty Tech Data Platform - テラバイトのデータとサーバーレスに関するストーリー(#11)
サーバーレス、イベント ドリブン アーキテクチャ、クロスクラウド分析。このお客様事例では、L'Oréal がその Beauty Tech Data Platform をどのように構築したかを余すとことなく解説しています。
エンドツーエンド プラットフォームの全面拡張を通じた Contact Center AI によるカスタマー エクスペリエンスの刷新(#14)
お客様は、プロダクトやサービスに緊急事態が発生したときにコンタクト センターに助けを求めますが、コンタクト センターが迅速な支援の提供に苦慮することがよくあります。この弱点を AI の力で補うため、Google Cloud が Contact Center AI(CCAI)を構築し、この価値創出までの時間を短縮しました。今回追加発表された CCAI Platform は、エンドツーエンドのコールセンター機能を導入することで、この取り組みを強化しました。
RFC 8555(ACME)による一般公開証明書ライフサイクル管理の自動化(#16)
今回の発表により、Google Cloud をご利用のお客様は、TLS を直接終端するワークロードや、自動証明書管理環境(ACME)プロトコルを使用するクロスクラウドおよびオンプレミスのワークロード用の一般公開証明書を取得できるようになりました。これは、認証局が TLS 証明書の自動ライフサイクル管理を実現するために使用している規格と同じものです。
4 月
Looker とデータポータルで BI の 2 つの要素を同時に実現する(#18)
Google Cloud が 2020 年に Looker を買収し、ビジネス インテリジェンスと分析プラットフォームを提供することになったとき、Google の既存のセルフサービス型 BI ソリューションであるデータポータルはどうなるのかという疑問が即座に湧き上がりました。このブログはその疑問に答えるものです。
5 月
AlloyDB for PostgreSQL を発表:高額なレガシー データベースからの解放(#6)
Google I/O の Shoreline から生中継で、今年最大規模のプロダクト発表を行い、パフォーマンスを犠牲にすることなく、トランザクションと分析の両方のワークロードを処理できる PostgreSQL データベースを発表しました。
AlloyDB for PostgreSQL の仕組み: データベース対応のインテリジェントなストレージ(#17)
AlloyDB にさらなる関心を寄せる読者の方々から、データベース対応ストレージの内部構造(カラム型エンジンは言うまでもなく)について学ぶために多くのアクセスがありました。
6 月 / 7 月
Google Cloud 上で 100 兆桁の円周率を計算(#5)
2019 年に人気を博した記事の続編で、円周率の最多桁数を計算することで記録を(再び)更新し、Google Cloud のコンピューティング、ネットワーキング、ストレージの大幅な進歩が証明されたという記事です。
2021 年の Google Cloud パートナー オブ ザ イヤー アワードの受賞者発表(#15)
創造的な精神、協調的姿勢、お客様第一主義を一貫して発揮しているのは誰でしょう?もちろん、Google Cloud のパートナーの皆様です。このブログで、Google はパートナーの皆様の功績を称えています。
米国政府は、そのミッションを支援し、国民の健康、安全、安心を保証できるクラウド ベンダーの選択肢を増やしたいと考えていました。Google LLC の子会社である Google Public Sector の発表により、Google Cloud と Google Workspace の技術を米国の公共部門のお客様に提供できるようになりました。
8 月
Google Cloud が過去最大となる 4,600 万 rps のレイヤ 7 DDoS 攻撃をブロックした方法(#2)
分散型サービス拒否(DDoS)攻撃の発生頻度が増加しており、規模も指数関数的に大きくなっています。この投稿では、Cloud Armor を利用中のある Google Cloud のお客様が、過去最大の DDoS 攻撃(Wikipedia が 1 日に受け取るすべてのリクエストをわずか 10 秒で受け取るような大規模な攻撃)からどのように保護されたかを説明しました。
9 月
Google + Mandiant: セキュリティ運用とインシデント対応の変革(#9)
ここでは、脅威インテリジェンス専門企業の Mandiant の買収完了について振り返っています。Mandiant を Google Cloud に迎え入れることで、世界中の企業がセキュリティ ライフサイクルの各段階で継続して保護され、あらゆる種類の脅威を排除することに集中できるよう、セキュリティ運用スイートを提供できるようになります。
2022 年の Accelerate State of DevOps Report を発表: セキュリティに焦点(#20)
8 年前から、DORA が毎年発行している Accelerate State of DevOps Report の結果に、DevOps の専門家が注目しています。今年発行のレポートでは、Supply-chain Levels for Secure Artifacts(SLSA)フレームワークと NIST Secure Software Development フレームワークを使用して、セキュリティと DevOps の関係に焦点を当てました。
10 月
統合ビジネス インテリジェンス プラットフォーム、Looker の次なる進化の紹介(#4)
Google は、4 月に Looker とデータポータルの戦略策定を開始しました。Google Cloud Next '22 では、次のステップとして、この 2 つを Looker ブランド傘下に統合し、重要な新機能を追加しました。
Web3 開発のためのフルマネージド ノードホスティング、Blockchain Node Engine を発表(#7)
1 月に、Google が、ブロックチェーンには多くの可能性があると述べたのを覚えていますか?これは、その記事です。フルマネージド型ノード ホスティング サービスであるブロックチェーン ノード エンジンに関するニュースは、読者を驚かせ、今年も残り 2 か月余りとなった時点で 2022 年のトップ 10 に躍り出ました。
11 月 / 12 月
脅威アクターによる Cobalt Strike の不正使用を阻止するために Google が行ったこと(#21)
Cobalt Strike の正規版はレッドチーム用ソフトウェア ツールとして非常によく利用されていますが、クラッキングされた古いバージョンは、悪意のあるハッカーによってマルウェアの拡散によく利用されます。Google は、Cobalt Strike の不正使用を阻止するためにデプロイ可能なオープンソースの YARA ルール群をセキュリティ コミュニティに公開しました。
今すぐ未来を守れ: Google が社内通信を量子の脅威から保護している理由(#22)
Google と Google Cloud は、量子コンピューティングの脅威から社内通信を保護するために使用する暗号アルゴリズムを強化するための措置をとりました。ここでは、その理由と、このような将来への備えを実現する際に直面する課題について説明しています。
まとめは以上です
直前で急な変化がない限り、このリストが 2022 年に最もよく読まれたニュース記事の決定版になると確信しています。ご納得いただけるのではないでしょうか。来年も、皆様にインスピレーションをもたらすようなニュースをお届けしたいと願っています。それでは、よいお年をお迎えください。そして、ご愛読ありがとうございました。
- Google Cloud コンテンツおよび編集担当チーム