セキュリティ運用の水準を引き上げる: Google が Siemplify を買収

※この投稿は米国時間 2022 年 1 月 4 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud は、「見えないセキュリティ」を推進し、あらゆる組織のセキュリティ運用を民主化することに取り組んでいます。この取り組みの次のステップとして、このたび、Siemplify の買収が成立したことをお知らせいたします。Siemplify は、Security Orchestration Automation and Response（SOAR）の主要なプロバイダです。Siemplify はこの分野において Google Cloud と共通のビジョンを持っており、今後 Google Cloud のセキュリティ チームに加わって、脅威への対応を各企業内でより適切に管理できるよう支援していくことになります。

サイバー攻撃の頻度も巧妙さも急速に高まっている今こそが、両社の統合に最適なタイミングだと確信しています。両社は、セキュリティ アナリストはより一層複雑化する問題をより効率的に解決できるようになる必要があり、また深い専門知識がなくても簡単にそれを実行できるようにしなくてはならないという共通認識を持っています。Google Cloud は Siemplify とともに、組織内で脅威を捕捉し、検出し、対応する方法に革新をもたらします。

優れた実績を持つ SOAR 機能と Chronicle による革新的なセキュリティ分析アプローチの統合は、私たちのビジョンを進めていくうえで大きな一歩となります。世界規模のセキュリティ テレメトリーを中心に直感的かつ効率的なセキュリティ運用ワークフローを構築することで、先進的な脅威管理スタックに関する Google Cloud のビジョンはさらに前進します。この先進的な脅威管理スタックを使用すると、お客様は一般的なセキュリティ情報 / イベント管理（SIEM）や拡張脅威検出および応答（XDR）ツールの限界を超え、より優れた検出や応答を先進的な環境にふさわしい速度と規模で実現できます。

Siemplify の CEO である Amos Stern 氏は、次のように述べています。「Google Cloud チームに加わり、これまで数々の企業のセキュリティ脅威対策を支援することで積み重ねてきた、市場における私たちの業績をさらに前進させられることを嬉しく思います。セキュリティ分析と脅威に関する Chronicle の豊富なインテリジェンスとともに、今そこにある脅威に対応できるようセキュリティ運用センターの変革に取り組むセキュリティ専門家を真の意味で支援していきます。」

Siemplify プラットフォームは、リスクをより効率的に管理し、脅威に対処するコストを削減できるようセキュリティ チームを支援する直感的なワークベンチです。セキュリティ運用センターのアナリストは、Siemplify を使用することで、運用をエンドツーエンドで管理し、サイバー脅威に迅速かつ的確に対応し、アナリストとのあらゆるやり取りをよりスマートに行うことができます。このテクノロジーはさらに、取扱い件数を削減し、アナリストの生産性を高め、ワークフロー全体の可視性を高めることで、SOC のパフォーマンスを向上させます。

私たちは Siemplify のクラウドサービスを基盤に、またチームの優れた能力を先導として、SOAR 機能により一層注力していきます。Siemplify の機能を Chronicleに統合することで、企業によるセキュリティ運用のモダナイズと自動化を支援することを目指します。

Siemplify チームを Google Cloud に迎え入れ、組織を守るために取り組むセキュリティ運用チームを彼らとともに支援していけることを嬉しく思います。このエキサイティングなニュースについて詳しくは、Siemplify の CEO、Amos Stern 氏のブログをご覧ください。