画像の提供

Cloud Storage ツール用の App Engine API には、画像ファイルを簡単に提供できる次のメソッドが用意されています。

• CloudStorageTools.getImageServingUrl()
• CloudStorageTools.deleteImageServingUrl()

このページでは、以前のバンドル サービスと API の使用方法について説明します。この API は、App Engine スタンダード環境の第 1 世代ランタイムでのみ実行できます。App Engine PHP 7/8 ランタイムに更新する場合は、移行ガイドを参照して、以前のバンドル サービスの移行オプションを確認してください。

注: ローカルの開発用サーバー上でアプリを実行している場合、このページに記載されている画像サイズ変更オプションを使用するには、PIL をインストールする必要があります。

単にファイルを公開するだけでなく、このメソッドを使用して画像を提供するメリットの 1 つとして、画像のサイズ変更と切り抜きを動的に行う機能があるため、さまざまなサイズの画像を保存する必要がなくなることがあげられます。

CloudStorageTools::getImageServingUrl は、画像を提供している URL を返します。HTTPS ページ内に表示される画像の場合は、混合コンテンツに関する警告を回避するために、secure_url を True に設定してください。

この URL は一般公開されますが、「類推可能」なものではありません。

重要: 同じ画像を 2 つの異なるアプリから提供することはできません。getImageServingUrl を最初に呼び出したアプリが画像配信のための所有権を獲得するため、そのアプリだけが画像を提供している URL を取得できます。したがって、他のアプリがその画像に対して getImageServingUrl を呼び出しても、その呼び出しは失敗します。2 番目のアプリで画像を処理する必要がある場合は、そのアプリでまず画像をコピーしてから、そのコピーに対して getImageServingUrl を呼び出す必要があります。

URL の提供を停止するには、CloudStorageTools::deleteImageServingUrl を呼び出します。

注: ファイル自体を削除するには、PHP の unlink() 関数を使用します。

この関数機能を使用するには、CloudStorageTools クラスをインポートします。

use google\appengine\api\cloud_storage\CloudStorageTools;

次に、画像 image.jpg のサイズを変更して切り抜きを行います。

$options = ['size' => 400, 'crop' => true];
$image_file = "gs://${my_bucket}/image.jpg";
$image_url = CloudStorageTools::getImageServingUrl($image_file, $options);