依存関係の指定

標準の composer.json ファイル内で PHP の依存関係を宣言できます。次に例を示します。

{
    "require": {
        "google/cloud": "^0.72"
    }
}

App Engine では Linux 対応の PHP パッケージを使用できます。ランタイムは、アプリケーションの起動前にアプリケーションのソース ディレクトリで composer.json ファイルを探し、composer を使用して依存関係をインストールします。

このランタイムでサポートされている PHP のバージョンについては、PHP ランタイムをご覧ください。

ローカルにインストールして実行する

次のように composer を使用して依存関係をローカルにインストールします。

composer install

依存関係を現在のバージョンに固定するには、composer.lock ファイルをアプリケーションに commit します。

選択したウェブサーバーを使用してアプリケーションをテストできます。App Engine フレキシブル環境では、本番環境の NGINX を使用します。PHP の組み込みウェブサーバーを使用すると、アプリケーションをすぐに実行できます。

ウェブ フレームワークのインストール

デフォルトでは、NGINX が index.php 経由ですべてのリクエストを処理するように構成されています。フレームワークは必須ではありませんが、使用することをおすすめします。App Engine フレキシブル環境では、次のようなウェブ フレームワークを使用できます。

特定のウェブ フレームワークを使用するには、次の composer.json に追加します。

{
    "require": {
        "symfony/symfony": " ^3.0"
    }
}

Cloud クライアント ライブラリのインストール

Google Cloud サービスにアクセスするためのクライアント ライブラリである PHP 用 Google Cloud クライアント ライブラリを使用すると、記述する必要のあるボイラープレート コードが減ります。このライブラリは、高レベルの抽象化によってわかりやすい API を提供します。また、PHP 固有のスタイルに従い、標準ライブラリとうまく連携し、コードベースとの緊密な統合を実現します。その結果、重要なコードの作成により多くの時間を割くことができるようになります。

  1. ライブラリをローカルにインストールするには:

    composer require google/cloud
    
  2. Google Cloud CLI を使用して、認証をローカルで処理できます。ローカル アプリケーションで一時的に独自のユーザー認証情報を使って API にアクセスするには、次のコマンドを実行します。

    gcloud auth application-default login
    

    PHP 用 Cloud クライアント ライブラリを構成して認証を自動的に処理する際の詳細については、クライアント ライブラリを使用してクラウド サービスへの認証を行うをご覧ください。

非公開リポジトリの使用

非公開レポジトリのライブラリを使用するには、次のタスクを完了する必要があります。

  • リポジトリを構成します。
  • 非公開リポジトリにアクセスするための Secret を composer に付与します。

次の例は、GitHub の非公開リポジトリにアクセスする方法を示しています。

  1. vcs タイプを使用して composer.json 内でリポジトリを構成します。

    "repositories": [
        {
            "type": "vcs",
            "url": "https://github.com/username/private_package"
        }
    ]
    
  2. プロジェクトのルート ディレクトリに auth.json という名前のファイルを作成します。

    {
        "github-oauth": {
            "github.com": "<your-github-auth-token>"
        }
    }
    

GitHub の管理 UI から GitHub 認証トークンを取得できます。

次の例は、Bitbucket の非公開リポジトリにアクセスする方法を示しています。

  1. vcs タイプを使用して composer.json 内でリポジトリを構成します。

    "repositories": [
        {
            "type": "vcs",
            "url":  "https://bitbucket.org/username/private_git"
        }
    ]
    
  2. プロジェクトのルート ディレクトリに auth.json という名前のファイルを作成します。

    {
        "bitbucket-oauth": {
            "bitbucket.org": {
                "consumer-key": "<your-oauth-consumer-key>",
                "consumer-secret": "<your-oauth-consumer-secret>"
            }
        }
    }