GKE On-Prem の概要

GKE On-Prem は、Google Kubernetes Engine(GKE)をオンプレミスのデータセンターに組み込むハイブリッド クラウド ソフトウェアです。GKE On-Prem を使用すると、オンプレミス環境で Kubernetes クラスタを作成、管理、アップグレードできます。

Connect を使用すると、Google Cloud Console の同じインターフェースから、オンプレミスとオンクラウドの Kubernetes クラスタを表示してログインできます。

GKE On-Prem は vSphere 6.5 または 6.7 Update 3 環境のデータセンターで動作します。vSphere は VMware のサーバー仮想化ソフトウェアです。GKE On-Prem は VMware の vCenter Server を使用してクラスタを管理します。

GKE On-Prem の取得

GKE On-Prem は Anthos のコア コンポーネントです。

GKE On-Prem のインストール

GKE On-Prem をインストールする前に、vSphere 環境で管理ワークステーションの仮想マシン(VM)インスタンスを作成します。次に、管理ワークステーションを使用して GKE On-Prem をインストールします。

アーキテクチャ

GKE On-Prem には、管理クラスタと 1 つ以上のユーザー クラスタ、管理ワークステーション VM が含まれます。これらの VM はすべて、1 つの vSphere クラスタで実行されます。

1 つのユーザー コントロール プレーンがデプロイされたときの GKE On-Prem アーキテクチャを説明する図
1 つのユーザー コントロール プレーンを備えた GKE On-Prem アーキテクチャ。(クリックして拡大)

管理クラスタ

管理クラスタは GKE On-Prem の基本レイヤです。これは次の GKE On-Prem コンポーネントを実行します。

  • 管理コントロール プレーン管理コントロール プレーンには、Kubernetes API サーバー、スケジューラ、管理クラスタ用の複数のコントローラが含まれています。管理コントロール プレーンを実行するマシンは、管理マスターと呼ばれます。

  • ユーザー コントロール プレーン管理クラスタには,、ユーザー クラスタごとに、ユーザー クラスタのコントロール プレーンを実行するノードがあります。コントロール プレーンには、Kubernetes API サーバー、スケジューラ、ユーザー クラスタ用の複数のコントローラが含まれます。ユーザー コントロール プレーンを実行するマシンは、ユーザー マスターと呼ばれます。

  • アドオン。管理クラスタは、Grafana、Prometheus、Google Cloud のオペレーション スイートなど、複数の Kubernetes アドオンを実行します。アドオンは、コントロール プレーンを実行する VM とは異なる 1 つ以上の VM で実行されます。

なお、ユーザー コントロール プレーンは管理クラスタによって管理されます。これらはユーザー クラスタではなく、管理クラスタ内のノードで実行されます。また、管理クラスタ内のノードは GKE On-Prem コンポーネントを実行します。ユーザー ワークロードは管理クラスタでは実行されません。

ユーザー クラスタ

ユーザー クラスタでは、コンテナ化されたワークロードとサービスをデプロイして実行します。

バージョニング

GKE On-Prem バージョンの詳細については、バージョンをご覧ください。

アドオン

次のステップ