このページでは、Enterprise 以外のバージョンの reCAPTCHA からの移行後に、多要素認証(MFA)やパスワード漏洩の検出などの reCAPTCHA Enterprise 機能を使用できるように、既存の reCAPTCHA 統合を変更する方法について説明します。既存の reCAPTCHA 統合を変更すると、ウェブページがインストルメント化され、バックエンド呼び出しが移行されます。
始める前に
ウェブページの統合
reCAPTCHA Enterprise のスクリプトと呼び出しを使用してウェブページをインストルメント化する手順は次のとおりです。
- 次のスクリプトがウェブページに含まれていることを確認します。
https://www.google.com/recaptcha/api.js
ウェブページで
https://www.google.com/recaptcha/api.js
をhttps://www.google.com/recaptcha/enterprise.js
に置き換えます。プログラムで API を呼び出す場合は、次のように呼び出しを置き換えます。
grecaptcha.execute()
->grecaptcha.enterprise.execute()
grecaptcha.getResponse()
->grecaptcha.enterprise.getResponse()
grecaptcha.ready()
->grecaptcha.enterprise.ready()
grecaptcha.render()
->grecaptcha.enterprise.render()
grecaptcha.reset()
->grecaptcha.enterprise.reset()
(省略可)reCAPTCHA Enterprise の読み込みパフォーマンスを向上させるには、次のようにします。
enterprise.js
が非同期で読み込まれていることを確認します。詳細については、reCAPTCHA の非同期読み込みをご覧ください。次のリソース ヒントを
enterprise.js
を読み込むページの<head>
タグに追加します。<link rel="preconnect" href="https://www.google.com">
<link rel="preconnect" href="https://www.gstatic.com" crossorigin>
バックエンド呼び出しの移行
reCAPTCHA Enterprise の機能を使用するには、バックエンド呼び出しを新しいエンドポイントに移行して認証を設定する必要があります。
https://www.google.com/recaptcha/api/siteverify
へのバックエンド呼び出しをhttps://recaptchaenterprise.googleapis.com
に置き換えます。評価の作成に使用するエンドポイントと認証方法を選択します。
エンドポイント 認証方法 注 v1beta1
API キー これは、バックエンド呼び出しを最も迅速に移行する方法です。
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サービス アカウント おすすめの方法ですが、認証には Google Cloud CLI かクライアント ライブラリを使用する必要があるため、バックエンド呼び出しの移行に時間がかかることがあります。 選択したエンドポイントに応じて API キーを作成するか、サービス アカウントを作成して構成します。
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エンドポイントを選択した場合は、次の手順に沿って API キーを作成します。Cloud Console で [認証情報] ページに移動します。
[認証情報を作成] をクリックし、[API キー] を選択します。
必要に応じて、[キーを制限] をクリックして、API キーを制限および名前変更します。
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エンドポイントを選択した場合は、次の手順を行います。