Compute Engine の設定例

このページでは、Compute Engine で Cloud NAT のサンプル設定を構成する方法について説明します。Cloud NAT を設定する前に、Cloud NAT の概要をご覧ください。

前提条件

Cloud NAT を設定する前に、次の手順を行う必要があります。

IAM 権限を取得する

roles/compute.networkAdmin ロールにより、Cloud Router での NAT ゲートウェイの作成、NAT IP アドレスの予約と割り振り、トラフィックが NAT ゲートウェイによるネットワーク アドレス変換を使用する必要があるサブネットワーク(サブネット)の指定を行う権限を取得できます。

Google Cloud の設定

始める前に、Google Cloud で次の項目を設定します。

  1. Google アカウントにログインします。

    Google アカウントをまだお持ちでない場合は、新しいアカウントを登録します。

  2. Cloud Console のプロジェクト セレクタページで、Cloud プロジェクトを選択または作成します。

    プロジェクト セレクタのページに移動

  3. Google Cloud プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認します。プロジェクトに対して課金が有効になっていることを確認する方法を学習する

  4. Cloud SDK をインストールして初期化します。

Compute Engine の例を設定する

Compute Engine で動作する単純な Cloud NAT 構成を確認する場合は、この例を使用します。

手順 1: VPC ネットワークとサブネットを作成する

すでにネットワークとサブネットが存在する場合は、この手順をスキップできます。

Console

  1. Google Cloud Console で、[VPC ネットワーク] ページに移動します。

    [VPC ネットワーク] ページに移動

  2. [VPC ネットワークを作成] をクリックします。

  3. [名前] に「custom-network1」を入力します。

  4. [サブネット] で、[サブネット作成モード] を [カスタム] に設定します。

  5. [新しいサブネット] の [名前] に「subnet-us-east-192」と入力します。

  6. [リージョン] で [us-east4] を選択します。

  7. [IP アドレス範囲] に「192.168.1.0/24」と入力します。

  8. [完了]、[作成] の順にクリックします。

gcloud

  1. プロジェクトに新しいカスタムモードの VPC ネットワークを作成します。

    gcloud compute networks create custom-network1 \
        --subnet-mode custom
  2. 最初のリージョンに対応するサブネット接頭辞を指定します。この例では、リージョン us-east4192.168.1.0/24 を割り当てます。

    gcloud compute networks subnets create subnet-us-east-192 \
       --network custom-network1 \
       --region us-east4 \
       --range 192.168.1.0/24

手順 2: 外部 IP アドレスを持たない VM インスタンスを作成する

Console

  1. Cloud Console で、[VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] ページに移動

  2. [インスタンスを作成] をクリックします。

  3. インスタンスの [名前] に「nat-test-1」と入力します。

  4. [リージョン] を us-east4 に設定します。

  5. [ゾーン] を us-east4-c に設定します。

  6. [管理、セキュリティ、ディスク、ネットワーキング、単一テナンシー] のリンクをクリックします。

  7. [ネットワーキング] タブをクリックします。

  8. [ネットワーク インターフェース] で、VM のデフォルト インターフェースの [編集] をクリックします。

    1. [ネットワーク] を custom-network1 に設定します。
    2. [サブネットワーク] を subnet-us-east-192 に設定します。
    3. [外部 IP] を None に設定します。
    4. [完了] をクリックします。
  9. インスタンスを作成して起動するには、[作成] をクリックします。

gcloud

gcloud compute instances create nat-test-1 \
    --image-family debian-9 \
    --image-project debian-cloud \
    --network custom-network1 \
    --subnet subnet-us-east-192 \
    --zone us-east4-c \
    --no-address

手順 3: SSH 接続を許可するファイアウォール ルールを作成する

Console

  1. Cloud Console で、[ファイアウォール] ページに移動します。

    [ファイアウォール] ページに移動

  2. [ファイアウォール ルールを作成] をクリックします。

  3. [名前] に「allow-ssh」を入力します。

  4. [ネットワーク] に custom-network1 を指定します。

  5. [トラフィックの方向] を上り(内向き)に設定します。

  6. [一致したときのアクション] を [許可] に設定します。

  7. [ターゲット] を [ネットワーク上のすべてのインスタンス] に設定します。

  8. [ソースフィルタ] を IP ranges に設定します。

  9. [ソース IP の範囲] を 35.235.240.0/20 に設定します。

  10. [プロトコルとポート] を [指定したプロトコルとポート] に設定します。

  11. [tcp] チェックボックスをオンにして、ポート「22」を入力します。

  12. [作成] をクリック

gcloud

gcloud compute firewall-rules create allow-ssh \
    --network custom-network1 \
    --source-ranges 35.235.240.0/20 \
    --allow tcp:22

手順 4: テスト インスタンスの IAP SSH 権限を作成する

後の手順で、IAP を使用してテスト インスタンスに接続します。

Console

  1. Cloud Console で、[Identity-Aware Proxy] ページに移動します。

    [Identity-Aware Proxy] ページに移動

  2. [SSH と TCP のリソース] タブを選択します。

  3. リソースのメンバー権限を更新するには、[すべてのトンネル リソース] > [us-east4-c] > [nat-test-1] の横にあるチェックボックスをオンにします。

  4. 右側のペインで、[メンバーを追加] をクリックします。

  5. ユーザー、グループ、またはサービス アカウントにリソースへのアクセス権を付与するには、[新しいメンバー] フィールドで、メンバーのメールアドレスを指定します。

    この機能のテストのみを行う場合は、ご自身のメールアドレスを入力できます。

  6. Cloud IAP の TCP 転送機能を使用して、メンバーにリソースへのアクセス権を付与するには、[ロール] プルダウン リストから [Cloud IAP] > [IAP で保護されたトンネル ユーザー] を選択します。

  7. [保存] をクリックします。

gcloud

この手順では、Console の手順に従います。

手順 5: nat-test-1 にログインし、インターネットに接続できないことを確認する

Console

  1. Cloud Console で、[VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] ページに移動

  2. nat-test-1 の [接続] 列で、[SSH] プルダウン矢印をクリックして、[ブラウザ ウィンドウで開く] を選択します。

  3. VM のコマンド プロンプトで「curl example.com」と入力し、Enter キーを押します。

    結果は何も表示されません。結果が表示された場合は、外部 IP アドレスを持つ nat-test-1 を作成した、または他の問題が存在する可能性が考えられます。トラブルシューティングを行うには、Cloud NAT を使用せずに VM が予期せずインターネットに接続できるをご覧ください。

    コマンドを終了するには、「Ctrl+C」と入力することが必要な場合があります。

gcloud

  1. Compute Engine の SSH 認証鍵をローカルホストに追加します。

    ssh-add ~/.ssh/google_compute_engine
    
  2. nat-test-1 に接続して、次のコマンドを実行します。

    gcloud compute ssh nat-test-1 \
        --zone us-east4-c \
        --command "curl example.com" \
        --tunnel-through-iap

    結果は何も表示されません。結果が表示された場合は、外部 IP アドレスを持つ nat-test-1 を作成した、または他の問題が存在する可能性が考えられます。トラブルシューティングを行うには、Cloud NAT を使用せずに VM が予期せずインターネットに接続できるをご覧ください。

    コマンドを終了するには、「Ctrl+C」と入力することが必要な場合があります。

手順 6: Cloud Router を使用して NAT 構成を作成する

Cloud NAT を使用するインスタンスと同じリージョンに Cloud Router を作成する必要があります。Cloud NAT は、NAT 情報を VM に配置するためにのみ使用されます。実際の NAT ゲートウェイの一部としては使用されません。

この構成により、リージョン内のすべてのインスタンスが、すべてのプライマリとエイリアス IP の範囲に Cloud NAT を使用できるようになります。また、NAT ゲートウェイに外部 IP アドレスが自動的に割り振られます。その他のオプションについては、gcloud コマンドライン インターフェースのドキュメントをご覧ください。

Console

  1. Cloud Console で、[Cloud NAT] ページに移動します。

    Cloud NAT ページに移動

  2. [開始] または [NAT ゲートウェイを作成] をクリックします

  3. [ゲートウェイの名前] に 「nat-config」 と入力します。

  4. [VPC ネットワーク] を custom-network1 に設定します。

  5. [リージョン] を us-east4 に設定します。

  6. [Cloud Router] で [新しいルーターを作成] を選択します。

    1. [名前] に「nat-router」を入力します。
    2. [作成] をクリック
  7. [作成] をクリック

gcloud

  1. Cloud Router を作成します。

    gcloud compute routers create nat-router \
        --network custom-network1 \
        --region us-east4
  2. ルーターに構成を追加します。

    gcloud compute routers nats create nat-config \
        --router-region us-east4 \
        --router nat-router \
        --nat-all-subnet-ip-ranges \
        --auto-allocate-nat-external-ips

手順 7: インターネットに再度接続を試みる

NAT 構成が VM に反映されるのに最大で 3 分間要する場合があるため、少なくとも 1 分間待ってから再度インターネットへのアクセスを試みます。

Console

  1. Cloud Console で、[VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] ページに移動

  2. nat-test-1 の [接続] 列で、[SSH] プルダウン矢印をクリックして、[ブラウザ ウィンドウで開く] を選択します。

  3. VM のコマンド プロンプトで「curl example.com」と入力し、Enter キーを押します。

gcloud

nat-test-1 に接続して、次のコマンドを実行します。

gcloud compute ssh nat-test-1 \
    --zone us-east4-c \
    --command "curl example.com" \
    --tunnel-through-iap

次のコンテンツを含む出力が表示されます。


<html>
<head>
<title>Example Domain</title>
...
...
...
</head>

<body>
<div>
    <h1>Example Domain</h1>
    <p>This domain is established to be used for illustrative examples in documents. You can use this
    domain in examples without prior coordination or asking for permission.</p>
    <p><a href="http://www.iana.org/domains/example">More information...</a></p>
</div>
</body>
</html>

次のステップ