移行用の VMware VM の検出、収集、評価
移行とコンテナ化を行うために、mfit CLI をインストールし、VMware で実行されている VM の検出、収集、評価をリモートから行う方法について説明します。
その後、ユーザー フレンドリーな HTML レポートを生成します。このレポートには、各移行ターゲットの結果と、阻害要因とリスクを排除するために必要なアクションの概要が示されます。
始める前に
mfit CLI をインストールして実行する Linux ワークステーションをプロビジョニングします。Linux ワークステーションは、次の最小要件を満たしている必要があります。
- Linux カーネル バージョン 2.6.23 以降
- 4 GB の RAM および 10 GB のディスク容量
- vCenter と ESX ホストへのネットワーク接続
次の必須権限を持つ vSphere ユーザーが存在することを確認します。
- VM に対する読み取り権限
- すべての ESX ホストに対する読み取り権限
- ゲスト オペレーションの変更
- ゲスト オペレーション プログラムの実行
- ゲスト オペレーション クエリ
すべてのターゲット ゲスト VM に対する管理者 / root 権限を持つユーザーが存在することを確認します。
mfit CLI をダウンロードしてインストールする
mfit Linux ワークステーションに SSH 接続する
ssh WORKSTATION_IP
Linux マシンに
mfit
ツールのディレクトリを作成します。mkdir mfit cd mfit
適合性評価ツールをダウンロードして実行可能にします。
curl -O "https://mfit-release.storage.googleapis.com/$(curl -s https://mfit-release.storage.googleapis.com/latest)/mfit" chmod +x mfit
VMware 検出を実行する
- 検出を実行するには、次のコマンドを実行します。
./mfit discover vsphere -u USERNAME --url https://VSPHERE_URL
検出コマンドの出力は次のようになります。
[+] Found 13 VMs Collecting data... 13 / 13 [---------------------------------------------------] 100.00% 5 p/s [✓] Collection completed.
検出されたすべての VM でゲスト コレクションを実行する
収集を実行するには、次のコマンドを実行します。
mfit discover vsphere guest all --url https://VSPHERE_URL
-u VCENTER_USER --vm-user VM_USER
VCENTER_USER と VM_USER のパスワードを入力するよう求められます。
必要に応じて、収集を Windows / Linux VM のみに制限できます。また、並列処理のレベル変更や、フラグを使用した stdout
の詳細度の引き上げが可能です。
mfit discover vsphere guest all --url https://VSPHERE_URL
-u VCENTER_USER --vm-user VM_USER --os-family windows --max-parallelism MAX_PARALLELISM -v
レポートを生成して適合性評価を可視化する
概要レポートを生成するには、次のコマンドを実行します。
./mfit report --format html > REPORT_NAME.html
または、次を実行して詳細レポートを取得します。
./mfit report --format html --full > REPORT_NAME.html
このツールは、REPORT_NAME.html という名前の HTML ファイルを現在のディレクトリに出力します。
ブラウザでレポートを開きます。
クリーンアップ
mfit CLI の実行に伴う料金は発生しませんが、Linux ワークステーションから mfit データベースを削除することも可能です。データベースを削除するには、mfit Linux ワークステーションに SSH 接続して、以下のコマンドを実行します。
rm -rf ~/.mfit
次のステップ
- Linux VM の移行方法について学ぶ。
- 適合性評価ルールについて学ぶ。
- データの検出と収集の方法を学ぶ。
- スクリプトのサンプルを見る。