このページでは、Cloud Logging の使用量上限について詳しく説明します。
Logging の使用量上限
Cloud Logging の使用量には次の上限が適用されます。ログバケットとシンクの数の上限を除き、これらの上限は固定されていて、増減できません。
カテゴリ | 最大値 |
---|---|
LogEntry のサイズ |
256 KB1 |
監査ログエントリのサイズ | 512 KiB |
ラベル数 | LogEntry あたり 64 個 |
LogEntry ラベルキーの長さ |
512 B2 |
LogEntry ラベル値の長さ |
64 KB2 |
Logging クエリ言語クエリの長さ | 20,000 文字 |
クエリのファンアウト4 | 200 個のバケット |
シンクの数 | Google Cloud プロジェクトごとに 200 個3 |
シンク包含フィルタの長さ | 20,000 文字 |
シンク除外フィルタの長さ | 20,000 文字 |
除外フィルタの数 | 1 シンクあたり 50 件 |
ログバケットの数 | Google Cloud プロジェクトごとに 100 個3、4、5 |
カスタム インデックス フィールドの数 | 1 ログバケットあたり 20 |
ログビューの数 | 1 ログバケットあたり 30 |
ログバケットに保存できる最も古いタイムスタンプ 6 | 30 日前 |
ログバケットに保存できる将来のタイムスタンプ 6 | 今後の最大 1 日 |
リソースあたりのログスコープの数7 | 100 |
ログスコープに含まれるログビューとプロジェクトの数7 | 100 |
ログスコープに含まれるプロジェクト数7 | 5 |
Google Cloud プロジェクトあたりのアナリティクス ビューの最大数7 | 100 |
Google Cloud プロジェクトあたり、リージョンあたりの分析ビューの最大数7 | 50 |
Google Cloud プロジェクトあたり、分析ビューを保存できるリージョンの最大数7 | 10 |
1 このおおよその上限値は、実際の REST API リクエスト サイズではなく内部データサイズに基づいています。
2 Cloud Logging は、関連するログエントリが書き込まれる際に、サイズ超過のラベルキーと値を切り捨てます。
3 この上限は、請求先アカウント、フォルダ、組織にも適用され、階層型ではありません。たとえば、1 つの組織に複数のGoogle Cloud プロジェクトがある場合、 Google Cloud プロジェクトごとに最大 200 個のシンクを構成できます。同じ組織で、組織レベルで最大 200 個のシンクを構成することもできます。
4 この上限は、リソースのログエントリを含めることができるバケットの最大数です。詳細については、クエリがエラーを返すをご覧ください。
5 この上限には、削除保留中のバケットが含まれます。
6 これらの境界外のタイムスタンプを持つログエントリは、ログバケットから拒否されます。Logging API は、タイムスタンプが古いエントリを受け入れます。これらのエントリはシンクのエクスポート先に転送できますが、ログストレージには保存できません。Logging API は、タイムスタンプが今後 1 日を超えるエントリを拒否し、INVALID_ARGUMENT
エラーを返します。
7この機能は公開プレビュー版です。
Logging API の割り当てと上限
Logging API の使用には、次の上限が適用されます。Logging API の割り当てと上限の変更をリクエストできます。手順については、このページの Cloud Logging API の割り当て変更のリクエストをご覧ください。
カテゴリ | 最大値 |
---|---|
API の使用 | 割り当てを表示するには、API ダッシュボードに移動し、API を選択して [割り当て] を選択します。 |
API ページトークンの存続時間 | 24 時間 |
ライブテーリング セッション数 | Google Cloud プロジェクトごとに 10 回3 |
返されるライブテーリング エントリ数 | 60,000/分 |
制限付きフィールドの数 | 1 バケットあたり 20 件 |
制限付きフィールドのサイズ | 800 B |
entries.write リクエストのサイズ |
10 MB |
entries.write リクエストの数割り当てが置き換えられます。詳細については、 リージョンごとの取り込み割り当てをご覧ください。 |
Google Cloud プロジェクトあたり毎分 120,000 回1, 3 |
entries.write リクエストのレート(リージョン別)割り当てが追加されています。詳細については、 リージョンごとの取り込み割り当てをご覧ください。 |
Google Cloud プロジェクトあたり、asia-east1 、asia-northeast1 、asia-southeast1 、asia-south1 、europe-west1 、europe-west2 、europe-west3 、europe-west4 、us-central1 、us-east4 、us-west1 の各リージョンで、毎分 4.8 GB1, 3Google Cloud プロジェクトあたり、残りのすべてのリージョンで、毎分 300 MB1, 3 |
entries.list リクエスト数 |
Google Cloud プロジェクトあたり毎分 60 回2, 3 |
1 つの entries.write コマンドに含まれる異なるリソース名の数4 |
1000 |
1 分あたりの制御リクエストの数5 | 600 |
1 日あたりの制御リクエスト数5 | Google Cloud プロジェクトあたり 1,000 個 |
1 つの entries.list リクエスト内の Google Cloud プロジェクトや他のリソース名の数 |
100 |
同時コピー操作の数 | Google Cloud プロジェクトごとに 1 回3 |
Pub/Sub トピックへのエクスポートの速度6 | Google Cloud プロジェクトあたり毎分 60 GB |
1 除外フィルタを使用しても、この数は減少しません。ログは entries.write
リクエストの実行後に除外されるためです。
2 この値はデフォルト設定です。
3 この上限は、請求先アカウント、フォルダ、組織にも適用され、階層型ではありません。
4 ログエントリの logName
フィールドは、ログエントリのリソース名を指定します。
5 毎日の制御リクエストの割り当ては、除外とシンクの作成および更新のための API リクエストに適用されます。1 分あたりの制御リクエストの割り当ては、毎日の制御リクエストの割り当てに含まれるすべてのリクエストに加えて、ログの削除とログベース指標の管理のための API リクエストにも適用されます。
6 エクスポートのレートが割り当てを超えると、エラーがログエントリに記録されます。summary フィールドはシンク構成エラーを示し、エラーコードは topic_over_quota
として表示されます。
リージョンごとの取り込み割り当て
2025 年 4 月 22 日より、Cloud Logging の割り当てにより、取り込みリージョンに書き込まれるデータの量がGoogle Cloud プロジェクトごとに制限されます。この日以降、Cloud Logging は、 Google Cloud プロジェクトからの API entries.write
リクエストの数を制限しなくなります。この変更は、分離を改善し、取り込みのオーバーロードからリージョン リソースを保護することを目的としています。
次の表に、各リージョンのデフォルトの割り当てを示します。
取り込みリージョン | デフォルト値 |
---|---|
asia-east1 、
asia-northeast1 、
asia-southeast1 、
asia-south1 、
europe-west1 、
europe-west2 、
europe-west3 、
europe-west4 、
us-central1 、
us-east4 、
us-west1
|
Google Cloud プロジェクトあたり毎分 4.8 GB |
残りのすべてのリージョン | Google Cloud プロジェクトごとに 1 分あたり 300 MB |
リージョンの割り当てのデフォルト値は、ほとんどのユーザーの取り込み量を超えています。ただし、2025 年 4 月 22 日より前に、過去 6 か月以上の期間にプロジェクトが特定のリージョンから取り込んだデータ量が、そのリージョンのデフォルトの割り当てに近づいているか、またはそれを超えている場合、最初の割り当てには自動的に 1 回限りの増加が含まれます。そのため、割り当てが上の表のデフォルトよりも多くなる場合があります。
2025 年 4 月 22 日より前にリージョンの割り当てを確認できますが、割り当てはその日以降に適用されます。割り当ての確認については、Logging の割り当てを確認するをご覧ください。
2025 年 4 月 22 日以降、entries.write
リクエスト数の割り当ては無制限に変更されます。
2025 年 4 月 22 日以降にリージョンの割り当てを超えると、Cloud Logging API への書き込みリクエストが「リソースが不足しています」というエラー メッセージで拒否される可能性があります。割り当て超過を回避するための推奨事項については、Logging の割り当ての管理とモニタリングをご覧ください。
Cloud Logging API の割り当てを確認する
Cloud Logging API の割り当てを確認する手順は次のとおりです。
-
Google Cloud コンソールで、[割り当てとシステムの上限] ページに移動します。
検索バーを使用してこのページを検索する場合は、小見出しが [IAM と管理者] である結果を選択します。
- Cloud Logging API サービスの割り当てリストをフィルタします。
Cloud Logging API の割り当て変更のリクエスト
Google Cloud コンソールを使用して、Logging API の上限の引き上げまたは引き下げをリクエストできます。詳細については、割り当ての表示と管理をご覧ください。
エラー Edit is not allowed for this quota
が発生した場合は、サポートに連絡して割り当ての変更をリクエストします。また、チェックボックスをクリックするために、Google Cloud プロジェクトで課金を有効にする必要があります。
Cloud Logging API の割り当てを管理、モニタリングする
割り当て超過によるサービスの中断を防ぐには、次のことができます。
- 自動割り当て調整を使用して、割り当て使用量をモニタリングし、増加をリクエストします。詳細については、割り当て調整ツールをご覧ください。
- 割り当てに関するアラートを作成して、使用量を通知します。詳細については、割り当てアラートの設定をご覧ください。
entries.list
の使用量を最適化する
entries.list
の想定される用途は、一致するログの検索です。この方法は、ログエントリを大量に取得するためのものではありません。entries.list
割り当てが常に不足している場合は、次のオプションを検討してください。
Cloud Logging API を効果的に使用していることを確認します。詳細については、API の使用を最適化するをご覧ください。
分析するログエントリが
entries.list
割り当てを超えていることが事前にわかっている場合は、サポートされている宛先にログをエクスポートするようにログシンクを構成します。
- Logging の外部でログエントリを分析するには、Logging にすでに存在するログエントリを Cloud Storage バケットに遡ってコピーします。ログを Cloud Storage バケットにコピーすると、Logging の外部の監査者とログエントリを共有し、Cloud Storage でスクリプトを実行できます。
Logging 内でログエントリを集計して分析するには、ログエントリをログバケットに保存し、そのログバケットをアップグレードしてログ分析を使用します。これらの手順については、ログバケットを構成するをご覧ください。
ログ分析では、BigQuery 標準 SQL を使用してログエントリをクエリできます。
ログベースの指標
ユーザー定義のログベースの指標の使用には、次の上限が適用されます。 指標記述子の数を除き、これらの上限は固定されていて、増減できません。
カテゴリ | 最大値 |
---|---|
ラベル数 | 1 指標あたり 10 |
ラベル値の長さ | 1,024 B |
ラベルの説明の長さ | 800 B |
フィルタの長さ1 | 20,000 文字 |
指標記述子の長さ | 8,000 B |
指標記述子の数 | Google Cloud プロジェクトあたり 500 個2 |
アクティブな時系列の数3 | 1 指標あたり 30,000 |
ヒストグラム バケットの数 | カスタム分布指標あたり200 |
データの保持 | Cloud Monitoring: データの保持をご覧ください。 |
1 各ログベースの指標にはフィルタが含まれています。ログエントリがフィルタと一致すると、ログエントリがカウントされます。フィルタは、Logging クエリ言語を使用して定義します。
2 この上限は請求先アカウント、フォルダ、組織にも適用され、階層型ではありません。
3
過去 24 時間以内に時系列にデータポイントが書き込まれた場合、その時系列はアクティブです。
監査ロギング
監査ログの最大サイズは次の表のとおりです。これらの値は、シンク デスティネーションに必要な容量を見積もるのに役立ちます。
監査ログのタイプ | 最大サイズ |
---|---|
Admin Activity | 512 KiB |
Data Access | 512 KiB |
システム イベント | 512 KiB |
ポリシー拒否 | 512 KiB |
ログの保持期間
Cloud Logging の保持期間は、バケットに含まれるログの種類や、別の場所からコピーされたかどうかにかかわらず、ログバケットに適用されます。保持に関する情報は次のとおりです。
バケット | デフォルトの保持期間 | カスタム保持 |
---|---|---|
_Required |
400 日 | 構成不可 |
_Default |
30 日 | 構成可能 |
ユーザー定義 | 30 日 | 構成可能 |
_Default
とユーザー定義のログバケットについては、1~3,650 日の範囲でログを保持するように Cloud Logging を構成できます。保持ルールの設定については、カスタム保持の構成をご覧ください。
料金
Cloud Logging では、サポートされている宛先へのログの転送で料金を請求されることはありませんが、宛先での料金が発生する場合があります。_Required
ログバケットを除き、Cloud Logging では、ログバケットへのログのストリーミングと、ログバケットのデフォルト保持期間よりも長いストレージの料金が請求されます。
Cloud Logging では、ログのコピー、ログスコープまたは分析ビューの作成、ログ エクスプローラまたはログ分析ページを介して発行されたクエリには課金されません。
詳細については、次のドキュメントをご覧ください。
- Cloud Logging の料金概要
宛先の費用:
- VPC フローログの生成料金は、Cloud Logging から Virtual Private Cloud フローログを送信して除外した後に適用されます。