分散トレースを使用する

Cloud Run functions の関数に対するすべてのインバウンド リクエストは、基本的なトレースデータのセットを自動的に生成します。これは、かかった時間を測定し、関数のレイテンシの原因を特定するのに役立ちます。

より詳細なトレースを行うために、Cloud Run functions の関数に追加の計測手法を追加できます。これにより、データベース クエリ、API リクエスト、複雑なビジネス ロジックなど、関数内のさまざまなサブオペレーションのリクエストにかかる時間を測定できます。こうしたレイヤ固有の測定時間はスパンと呼ばれます。

トレースの分析は Cloud Trace で表示できます。

トレースのサンプリング レート

Cloud Run functions は、Cloud Run functions の関数インスタンスごとに 10 秒あたり 1 件のリクエストの最大レートでトレースを実行します。特定のリクエストを強制的にトレースすることもできます。

請求料金

自動的に生成されたトレースは、サンプリングされたものか強制されたものかにかかわらず、課金されません。ただし、Cloud Trace ライブラリを使用して、独自のスパンを Cloud Run functions 提供のスパンに関連付けて追加すると、Cloud Trace で課金が発生します。

計測手法を追加するタイミング

自動生成されたトレースデータよりも多くのトレース情報が必要な場合は、計測手法のコードをサービスに追加して、追加のトレースを有効にする必要があります。たとえば、以下の場合に計測手法を追加する必要があります。

  • サービスが API リクエストから結果を得るために要する時間を監視するなどの、カスタム トレーススパンを作成する。
  • Cloud Trace が複数のサービスにまたがるリクエスト フローを単一のリクエストとして表示するよう、トレース コンテキストを伝搬する。

計測手法を追加するには、アプリケーションのトレースを計測可能にするをご覧ください。

トレースを表示する

トレースデータの分析を表示するには、トレースの表示をご覧ください。