Firebase 向け Google アナリティクス トリガー
Firebase 向け Google アナリティクスは、ユーザーによるアプリの利用状況の把握に役立つイベント レポートを提供します。Cloud Functions を使用すると、Apple デバイスまたは Android デバイスで生成されたコンバージョン イベントにアクセスし、それらのイベントに基づいて関数をトリガーできます。
イベントタイプ
Firebase 向け Google アナリティクスが log
イベントをトリガーします。これは強力なイベントタイプです。ユーザーがアプリで行った操作がログに記録され、関数がトリガーされます。
イベントタイプ | トリガー |
---|---|
providers/google.firebase.analytics/eventTypes/event.log
|
コンバージョン イベントが記録されたときにトリガーされます。 |
Cloud Functions は、Google アナリティクスでの Firebase コンバージョン イベントのロギングに応答できます。たとえば、ユーザーがアプリ内購入を行った場合、in_app_purchase
コンバージョン イベントがログに記録されます。Cloud Functions ではこのログを処理できます。
イベントの構造
このトリガーは、次のようなイベントで関数を呼び出します。
{ "eventDim": [ // Contains a single event { "date": "20090213", "name": "screen_view", "params": { "firebase_conversion": { "intValue": "1" }, "firebase_event_origin": { "stringValue": "auto" }, "firebase_previous_class": { "stringValue": "MainActivity" }, "firebase_previous_id": { "intValue": "1928209043426257906" }, "firebase_previous_screen": { "stringValue": "id-D-D" }, "firebase_screen": { "stringValue": "id-C-C" }, "firebase_screen_class": { "stringValue": "MainActivity" }, "firebase_screen_id": { "intValue": "1234567890000" } }, "previousTimestampMicros": "1234567890000", "timestampMicros": "1234567890000" } ], "userDim": { // A UserDimensions object } }
アプリケーション情報やデバイス情報などのユーザー情報は、userDim
プロパティに格納されます。記録されたイベントに関する情報は、eventDim
配列に格納されます。この配列に含まれるオブジェクトには、コンバージョン イベント名(in_app_purchase
など)を格納する name
フィールドがあります。Firebase 向け Google アナリティクスで設定したカスタム フィールドもここに含まれます。
コードサンプル
このレスポンスを処理するには、次のスニペットを使用します。
Node.js
Python
Go
C#
Ruby
PHP
関数のデプロイ
関数をデプロイするには、Firebase Authentication が構成されているイベントタイプとプロジェクトを指定します。コンソールには、イベントタイプのフィールドが表示されます。このフィールドには log
が表示され、これが唯一のオプションになります。ログイベント名には関数をトリガーするコンバージョン イベントを指定します。
コマンドラインの場合、これらのパラメータを指定するために特定の文字列を使用する必要があります。次の Google Cloud CLI コマンドは、ユーザーがアプリ内購入を行ったときにトリガーする関数をデプロイします。
gcloud functions deploy FUNCTION_NAME \ --entry-point ENTRY_POINT \ --trigger-event providers/google.firebase.analytics/eventTypes/event.log \ --trigger-resource projects/YOUR_PROJECT_ID/events/in_app_purchase \ --runtime RUNTIME
引数 | 説明 |
---|---|
FUNCTION_NAME |
デプロイする Cloud Functions の関数の登録名。ソースコード内の関数の名前にすることも、任意の文字列にすることもできます。FUNCTION_NAME が任意の文字列の場合は、--entry-point フラグを含める必要があります。 |
--entry-point ENTRY_POINT |
ソースコード内の関数またはクラスの名前。FUNCTION_NAME を使用して、デプロイ時に実行する関数をソースコードに指定していない場合は省略できます。その場合は、--entry-point を使用して実行可能関数の名前を指定する必要があります。 |
--trigger-event NAME |
関数が受信するイベントタイプの名前。Firebase 向け Google アナリティクスの場合、これは常に providers/google.firebase.analytics/eventTypes/event.log. になります。 |
--trigger-resource NAME |
プロジェクト情報を含む Google アナリティクス イベントの完全修飾名。次の形式を使用します。
projects/YOUR_PROJECT_ID/events/CONVERSION_EVENT_NAME |
--runtime RUNTIME |
使用しているランタイムの名前。網羅的なリストについては、gcloud リファレンスをご覧ください。 |