バックテストの結果では、指定された期間でのモデルのパフォーマンスの概要を確認できます。これを使用すると、トレーニングとは異なる期間でモデルのパフォーマンスを測定したり、時間の経過に伴うパフォーマンスの低下をチェックしたりできます。
バックテストの方法
BacktestResult リソースを作成するには、バックテスト結果の作成と管理をご覧ください。
特に、次の項目を選択する必要があります。
バックテストに使用するデータ:
データセットと、データセットの期間内での終了時間を指定します。
トレーニングでは、選択した終了時間の暦月(ただしその歴月を含まない)までの完全な暦月に基づくラベルと特徴が使用されます。詳細については、データセットの期間をご覧ください。
バックテストに使用するラベル付きデータの月数(つまりバックテスト期間)を指定します。
一貫性のあるデータセットを使用して作成されたモデル:
エンジンの構成をご覧ください。
バックテスト期間
backtestPeriods
フィールドには、このモデルのパフォーマンス評価で特徴とラベルを使用する連続する歴月を指定します。
バックテスト データには以下が適用されます。
- 評価に使用される月は、指定された
endTime
より前の直近の完全な暦月です。たとえば、endTime
が2023-04-03T23:21:00Z
でbacktestPeriods
が5
の場合、次の月が使用されます。: 2023-03、2023-02、2023-01、2022-12、2022-11。 - 本番環境の使用に備えてモデルを評価する場合は、バックテストに最新の利用可能なデータを使用してください。
バックテスト期間は
3
以上に設定する必要があります。AML AI が期間ごとの調査を見積もる際に繰り返しアラートを考慮するには、少なくとも 3 か月が必要です。過学習のリスクがあるため、トレーニングとバックテストに重複する月を使用しないでください。バックテストとトレーニングの終了時間が少なくとも
backtestPeriods
の間隔であることを確認してください。つまり、次のようになります。(バックテスト結果の終了時間の月)>=(モデルの終了時間の月)+
backtestPeriods
必要に応じて、モデルの予測結果を作成し、独自の当事者レベルのモデル パフォーマンスを分析することもできます。
バックテスト出力
バックテスト結果メタデータには、次の指標が含まれます。特に、これらの指標から次のことがわかります。
別の期間のラベルや、さまざまな調査量やリスクスコアのしきい値と比較して、モデルがどのように機能するか
データセットでサポートされている特徴ファミリーに対する大きな変更(エンジンの調整、トレーニング、評価、予測間)
指標名 | 指標の説明 | 指標値の例 |
---|---|---|
ObservedRecallValues | バックテストに指定されたデータセットで測定された再現率指標。API には、これらの測定値のうち 20 個が含まれ、異なる動作ポイントは 0(含まれていない)から 2 * partyInvestigationsPerPeriodHint まで均等に分配されます。この API は、最終的な再現率の測定値を partyInvestigationsPerPeriodHint で追加します。
|
{ "recallValues": [ { "partyInvestigationsPerPeriod": 5000, "recallValue": 0.80, "scoreThreshold": 0.42, }, ... ... { "partyInvestigationsPerPeriod": 8000, "recallValue": 0.85, "scoreThreshold": 0.30, }, ], } |
欠損 |
各特徴ファミリーのすべての特徴の欠損値の割合。 理想的には、すべての AML AI 特徴ファミリーで、欠損が 0 に近いことが推奨されます。これらの特徴ファミリーの基礎となるデータが統合に使用できない場合、例外が発生する可能性があります。 調整、トレーニング、評価、予測の間の特徴ファミリーの値の大幅な変化は、使用されるデータセットに不整合があることを示している可能性があります。 |
{ "featureFamilies": [ { "featureFamily": "unusual_wire_credit_activity", "missingnessValue": 0.00, }, ... ... { "featureFamily": "party_supplementary_data_id_3", "missingnessValue": 0.45, }, ], } |