Google Cloud サービスの暗号化の粒度

Google Cloud の各サービスでは、暗号化のためそれぞれ異なる粒度でデータを分割しています。このドキュメントでは、サービスの顧客コンテンツの暗号化の粒度について説明します。顧客コンテンツとは、Cloud Storage に保存されているデータ、Compute Engine で使用されるディスク スナップショット、IAM ポリシーなど、お客様自身で作成または提供したデータです。顧客コンテンツには、リソース名などの顧客メタデータは含まれません。一部のサービスでは、すべてのメタデータが 1 つの DEK で暗号化されます。

タイプ Google Cloud サービス 顧客データの暗号化の粒度(1 つの DEK で暗号化されるデータのサイズ)
ストレージ Bigtable データチャンクごと(テーブルごとに複数)
Datastore データチャンクごと(お客様ごとに一意ではない)
Firestore データチャンクごと(お客様ごとに一意ではない)
Spanner データチャンクごと(テーブルごとに複数)
Cloud SQL
  • 第 2 世代: インスタンスンスタンごと。Google Compute Engine と同様(各インスタンスには複数のデータベースを格納可能)
  • 第 1 世代: インスタンスごと
Cloud Storage データチャンクごと(通常は 256 KB~8 MB)
コンピューティング App Engine データチャンクごと(お客様ごとに一意ではない)

App Engine にはアプリケーション コードとアプリケーション設定が含まれます。App Engine で使用されるデータは、お客様の構成により、Datastore、Cloud SQL または Cloud Storage のいずれかに保存されます。
Cloud Functions データチャンクごと(お客様ごとに一意ではない)

Cloud Functions には、関数コード、設定、イベントデータが含まれます。イベントデータは Pub/Sub に保存されます。
Compute Engine
  • ディスクごとに複数
  • スナップショット グループごとに、スナップショット グループ マスター鍵から派生した個別のスナップショット範囲を使用
  • イメージごと
Google Cloud 上の Google Kubernetes Engine ディスクごとに複数。Compute Engine と同様。
Artifact Registry データチャンクごと。Cloud Storage に保存。
データの分析 BigQuery テーブルごとに 1 つ以上。
Dataflow データチャンクごと。Cloud Storage に保存。
Dataproc データチャンクごと。Cloud Storage に保存。
Pub/Sub 30 日ごとにローテーション(お客様 1 人に一意ではない)

次のステップ

デフォルトの保存データの暗号化の詳細を確認する。