Database Migration Service は、Cloud SQL への同種の SQL Server 移行に次のバックアップ タイプをサポートしています。
- 完全バックアップ
- フルバックアップは移行プロセスの基盤です。エクスポートした時点でのデータベース内のすべてのデータが含まれます。移行にはフル バックアップ ファイルが必要です。
- 差分バックアップ
- 差分バックアップには、前回のフル バックアップ ファイル以降にデータベースに追加されたすべてのソースデータが含まれます。差分バックアップは、レプリケートするデータが大量にあり、複数のトランザクション ログ ファイルをアップロードするのではなく、一括で処理する場合に便利です。差分バックアップ ファイルは移行に必要ありません。
- トランザクション ログ ファイル
- これらのファイルには、データベースで行われる変更オペレーションのリストが含まれています。Database Migration Service は、この情報を使用して、変更データ キャプチャ(CDC)フェーズで移行先データベースにデータ更新をレプリケートします。
同種の SQL Server 移行の場合、Database Migration Service は継続的移行タイプのみをサポートします(詳細については、 継続的移行のデータフローをご覧ください)。つまり、移行ジョブは常に CDC フェーズに進みますが、トランザクション ログファイルをアップロードしなくてもエラーは発生しません。トランザクション ログ ファイルをアップロードしない場合は、初期読み込みフェーズが終了したら移行ジョブを昇格する必要があります。 移行ジョブをプロモートするをご覧ください。
移行用のバックアップ ファイルを準備する際は、次の点を考慮してください。
命名規則: 各バックアップ ファイルタイプは、特定の命名規則を使用する必要があります。 バックアップ ファイルを準備するをご覧ください。
フォルダ構造: 各バックアップ ファイルタイプは、移行に使用する Cloud Storage バケット内の個別のフォルダに保存する必要があります。 Cloud Storage バケットにバックアップ ファイルを保存するをご覧ください。
暗号化: 移行に暗号化されたバックアップを使用できます。バックアップ ファイルを暗号化する場合は、移行に含まれる特定のデータベースに使用するすべてのタイプのバックアップ ファイルを暗号化する必要があります。 暗号化されたバックアップ ファイルを使用するをご覧ください。
移行ジョブの構成: 移行に含まれるデータベースに差分バックアップ ファイルを使用する場合は、Database Migration Service が Cloud Storage バケット内の差分バックアップ ファイルを認識できるように移行ジョブを構成する必要があります。 移行ジョブを作成するをご覧ください。
次のステップ
詳細な移行ガイドについては、 Cloud SQL for SQL Server 移行ガイドをご覧ください。