移行の忠実性

Database Migration Service を使用して Oracle ワークロードを AlloyDB for PostgreSQL に移行する場合の既知の制限事項は次のとおりです。

  • 移行は最終的に整合性が確保されますが、発生したトランザクションごとに複製されるわけではありません。移行では、複数のテーブルからデータが取り込まれます。データが移行先に読み込まれる順序は異なる場合がありますが、移行元での書き込みが停止され、移行バッファがクリアされると、移行元と再調整されます。
  • ロールバックされたトランザクションは、トランザクションが十分に長い場合、一時的に宛先に表示されることがあります。遅延を短縮するために、 Oracle データベースの redo ログファイルのデータはトランザクションが commit される前に移行され、トランザクションがロールバックされると削除されます。
  • SAVEPOINT ステートメントはサポートされていません。ロールバックが発生すると、データの不一致が発生する可能性があります。
  • 宛先のすべてのテーブルに主キーが必要です。ソースのテーブルに主キーがない場合は、主キーのないテーブルを移行するのいずれかのオプションを使用して主キーを作成する必要があります。
  • 移行中、データ、スキーマ、メタデータに対するデータ定義言語(DDL)の変更はサポートされていません。スキーマを変更する場合は、新しいスキーマに従ってコンバージョン ワークスペースを更新し、関連する移行ジョブを更新します。
  • 移行の開始後に作成されたテーブルは自動的に移行されません。まず、宛先にテーブルを作成してから、更新されたテーブルのリストでコンバージョン ワークスペースを更新する必要があります。
  • データベース テーブルの列で、データ型が ANYDATALONG/LONG RAWNCLOBUDTUROWIDXMLTYPE のいずれかである場合、その列はサポートされず、NULL 値に置き換えられます。
  • DATE データ型または DATETIME データ型のゼロの日付はサポートされていません。ゼロの日付は NULL 値に置き換えられます。
  • Oracle 11g では、データ型 ANYDATA または UDT のデータベース テーブル列はサポートされておらず、テーブル全体が複製されません。
  • 索引構成表(IOT)はサポートされていません。
  • データベース テーブルの列のデータ型が BFILE の場合、ファイルへのパスのみが複製されます。ファイルの内容は複製されません。
  • Oracle Label Security(OLS)は複製されません。
  • シーケンス値は移行されません。レプリケートされたデータとのデータの競合を回避するため、シーケンス番号を手動で設定します。