インフラストラクチャを世界中に拡大

※この投稿は米国時間 2023 年 9 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

世界中の企業、政府機関、政策立案者は、自分たちのやり方でクラウドを提供するハイパースケール クラウドを望んでいます。Google は、特定のワークロードや業界のニーズに対応するように設計された次世代のインフラストラクチャで、企業や行政機関による迅速かつ安全、費用対効果の高い構築を支援します。

39 の Google Cloud リージョンのネットワークを含む Google のグローバル インフラストラクチャはこの機能の基盤であり、200 以上の国と地域のお客様に高パフォーマンスで低レイテンシのクラウドベース サービスを提供します。ここ 1 年間、Google は APAC（ニュージーランド、タイなど）と EMEA（クウェート、南アフリカ、スウェーデンなど）の全体にクラウド リージョンを追加する計画を発表し、テルアビブ（イスラエル）、トリノ（イタリア）、ドーハ（カタール）、ベルリン ブランデンブルク（ドイツ）での取り組みを達成しました。

今回は、世界中のお客様に Google Cloud を提供するべく進めている取り組みについて最新情報をお知らせします。

クラウドを世界中のお客様の身近なものに

ギリシャ
ギリシャでは、将来的にアテネに Google Cloud リージョンを開設します。このリージョンが開設されれば、ギリシャにおけるデジタル トランスフォーメーションとサステナブルな成長を後押しすることになります。

メキシコ
Google は今年に入ってから、メキシコの Google Cloud リージョンがケレタロに開設されることを発表しました。これにより、国内のさまざまな業界で高まっているクラウド サービスの需要に対応できるようになります。運用の開始後、ケレタロ リージョンは、サンティアゴとサンパウロの既存のリージョンと並んで、ラテンアメリカで 3 番目のクラウド リージョンになります。

「ローカルで、安全かつ信頼性が高く、スケーラブルな方法でクラウド主導のイノベーションにアクセスできるということは、公共部門組織がより優れたサービスを提供できることを意味し、多くの場合、公的支出をより効率的かつ経済的に行うことができます。クラウドが可能にするコンピューティング能力により、現在わが国で行われている高額でオープンな技術競争のプロセスを前進させることができるでしょう。メキシコのクラウド リージョンは、間違いなく、新興テクノロジーの導入を加速させ、国民や恵まれないコミュニティに寄与するその恩恵を民主化することにつながります。」 - Estrategia Digital Nacional、コーディネーター Emiliano Calderón 氏

ニュージーランド
ニュージーランドで初となる Google のクラウド リージョンがオークランドに開設されます。このリージョンが開設されると、ニュージーランド企業はスピード、セキュリティ、スケーラビリティをもってローカルでデジタル トランスフォーメーションを推進できるようになります。

「国内最大級の食料品プロバイダとして、私たちはニュージーランドの人々にとって最も顧客主導な小売業者になることに重点を置いており、テクノロジーはこの使命の中核です。Google Cloud がニュージーランド初のローカル クラウド リージョンを実現するためにオークランドに投資していると聞いて嬉しく思います。これにより、ローカルでデジタル トランスフォーメーションの取り組みを加速させ、ニュージーランド国民に迅速かつ大規模にサービスを提供し続けるためのより大きな機会を得ることができます。」 - Foodstuffs North Island、最高デジタル責任者 Simon Kennedy 氏

ノルウェー
昨年発表されましたが、まもなく開設されるノルウェーのクラウド リージョンはオスロに設置され、国内の企業や公共部門組織で高まっている Google Cloud サービスの需要に対応していきます。

サウジアラビア
2020 年に Google は、サウジアラビアにクラウド リージョンをデプロイして運用する計画を発表しました。このリージョンでは、現地の戦略的再販業者である CNTXT が現地企業に Google Cloud Platform サービスを提供します。2021 年には、このリージョンがダンマームに設置されることを発表しています。

「このたび、ダンマーム クラウド リージョンが開設されたことをお知らせします。このリージョンを通じて、サウジアラビアおよび中東で活動する企業に高パフォーマンスかつ低レイテンシなクラウド サービスを提供していく所存です。このマイルストーンは、ドーハでのリージョン開設とクウェートでのリージョン導入計画に続く、中東全域のデジタル トランスフォーメーションを支援するという Google の継続的な取り組みの一環として進められます。」

スウェーデン
Google は、まもなく開設されるスウェーデンのクラウド リージョンの構築に引き続き取り組んでいきます。ストックホルム都市圏に至るまでのレイテンシが 1 桁のこのリージョンは、北欧企業である Telia や SEB などのスウェーデン全土のお客様に恩恵をもたらします。

「金融業界は絶えず変革を続けています。Google Cloud との長期にわたるパートナーシップにより、イノベーションの最前線に留まり変化に適応することができました。Google がスウェーデンにおいてクラウド リージョンの開設に注力していることを嬉しく思っています。これが企業と消費者の双方に利益をもたらす非常に前向きな一歩であると考えています。この投資のおかげで、規制の枠組みの範囲内でデジタル化への取り組みを推進し、クライアント、パートナー、サプライヤーとの関係を強化できるようになります。」 - SEB、CTO 兼技術責任者 Petra Ålund 氏

パフォーマンス、容量、スケールを超えて

Google Cloud リージョンをグローバルに増設するなかで、Google は引き続きお客様と関わり、最も複雑な問題の解決に必要なソリューションを提供していきます。これには、すべての人に機会を提供できる、よりサステナブルな未来を築く取り組みが含まれます。

Google は、アプリケーションとインフラストラクチャを実行するための低炭素オプションを提供し、お客様をサポートします。Google は、2017 年に年間電力使用量の 100% を再生可能エネルギーで賄う初の大手企業となり、以来毎年これを達成しています。Google は現在、2030 年までに事業所とバリュー チェーン全体でネットゼロ排出量を達成するべく取り組んでいます。これは、カーボンフリー エネルギーを使用して事業全体を 1 時間単位で運営するという大きな目標に支えられています。

また、Google はテクノロジーの力を活用し、Google が事業を展開している地域の人権を推進することにも取り組んでいます。最近、Google Cloud インフラストラクチャを新しい国に拡張する際の計画にデュー デリジェンスをどのように反映させるかを含め、人権に対するプログラマティックなアプローチを Google がどのように強化しているかについて最新情報を共有したばかりです。

Google の使命は、世界中の情報を体系化して時間や場所を選ばずアクセスできるようにし、あらゆる人々の利便性を高めることです。Google Cloud を通して、国際的および地域的な基準を遵守しながら、この使命を企業や組織のお客様に対しても果たしていきたいと考えています。Google の人権問題への取り組みやグローバル クラウド インフラストラクチャについて詳しくご確認ください。