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インフラストラクチャ

新規クラウド リージョンの開設で Google のグローバル展開を拡大

2021年1月15日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 12 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud Platform(GCP)のリージョンのグローバル ネットワークは、Google がお客様のために行っている重要なあらゆる作業の基盤となっています。Google Cloud は 17 か国に 24 のリージョンと 73 のゾーンを展開しており、世界中のあらゆるお客様に対して高性能でレイテンシの低いクラウド サービスを提供しています。

Google Cloud のリージョンは、Google Cloud Platform をご利用のお客様に特化してエンタープライズ向けのサービスとプロダクトを提供できるよう設計されています(これとは別に、Google のカスタマー サービスを支援しているデータセンターに関する詳細については、こちらのページをご覧ください)。Google Cloud の各リージョンは、対応する地域においてより高速なサービスを提供しており、お客様各社がそれぞれのプロダクトとサービスをより確実に、より迅速にエンドユーザーに届けることを可能にしています。

2020 年、Google は、新たに 4 つのクラウド リージョンを立ち上げました。そのリージョンとは、ジャカルタ(インドネシア)、ラスベガス(米国)、ソルトレイクシティ(米国)、ソウル(韓国)です。今後はドーハ(カタール)、マドリード(スペイン)、ミラノ(イタリア)、パリ(フランス)などにも展開していくことも発表しました。

Carrefour Spain、Lufthansa グループ、Nokia、Procter & Gamble などの Google Cloud をご利用の世界各地のお客様は、Google のサービスを使用して運営効率を高め、IT コストを削減し、デジタル変革を促進することで、最終消費者により良いサービスを提供することを目指しています。Google Cloud のリージョン数増加により、お客様が今または将来どの場所に所在していても、信頼性の高いインフラストラクチャを提供できます。

Carrefour Spain の CIO である Jose Antonio Santana 氏は、次のように述べています。「私たちはいつもお客様を第一に考えています。どこにいるお客様にも確実にサービスを届けたいのです。Google Cloud のおかげで、私たちのインフラストラクチャを柔軟に調整でき、変更もアジャイルに行えます。全社で業界のベスト プラクティスを採用して標準化し、できる限り最高のサービスをお客様に提供できています。」

Lufthansa グループのオペレーション スイート担当バイス プレジデントである Henning Krüger 氏は、次のように語ります。「世界各地のお客様により良いサービスを提供できるよう業務の最適化を心がけている私たちにとって、Google Cloud は戦略的パートナーです。現在、Google Cloud のグローバル インフラストラクチャ上で業務のデジタル化を進めており、機械学習機能を使用して、以前は異質だったシステムとデータフィードを統一された 1 個のプラットフォームに統合しているところです。」

Nokia のグローバル IT インフラストラクチャ担当バイス プレジデントである Ravi Parmasad 氏は、次のように述べています。「Nokia は、複数の国に存在するすべてのオンプレミス型データセンターとサーバーのモダナイゼーションと Google Cloud への移行を進めることで、デジタル化を強力に推進しています。拡大を続ける Google Cloud プラットフォームの規模、幅広さ、信頼性、安全性のおかげで、経営のあり方と事業の進め方を根本的に変え、長期的で持続可能な形で業務効率とコスト削減を大いに進めることができます。」

Procter & Gamble の CIO である Vittorio Cretella 氏は、次のように語ります。「P&G は、長年にわたりイノベーションを実現してきており、現在は Google Cloud などのパートナーのおかげで、以前よりさらに個々のお客様のニーズに合わせたサービスを提供できています。現在、業務のアジリティを高める取り組みを幅広く進めており、Google Cloud が継続的にグローバル プラットフォームを拡大していることが私たちの取り組みを成功に導く重要な要素となっています。」

Google Cloud リージョン拡大ロードマップ

Google は、チリ、ドイツ、サウジアラビアに新たなクラウド リージョンを展開することでグローバル ネットワークを拡大いたします。開設される各リージョンは、サービス中断を防ぐためにそれぞれ 3 つのゾーンに分けられ、Google Cloud の主要プロダクト群が実装されます。リージョン近隣のユーザーのレイテンシがより低くなり、多国籍企業にご提供する、リージョンの集合体としてのグローバル ネットワークがより堅牢なものとなります。

チリ

南米では、チリの大小さまざまな企業がこぞってクラウドの採用を迅速に進め、新しいプロダクトとサービスを顧客に提供できるよう、ビジネスの変革に取り組んでいます。チリの主要な私立医療機関ネットワークの一つである Red Salud などの企業は、需要の継続的な拡大を受け、医療サービスの耐障害性と柔軟性を高めるため、インフラストラクチャをクラウドに移行しました。

Red Salud のシステムおよび技術担当マネージャーの Daniel de la Maza 氏は、次のように述べています。「チリに Google Cloud の新しいリージョンが開設されるという発表は、医療業界にいる私たちにとって嬉しいニュースです。医療従事者は、患者の治療に関して正しい情報を得たうえで決断を下すため十分な情報に素早くアクセスできる必要があります。この新しいクラウド リージョンが開設されると、Google Cloud のリソースが物理的により近い場所から提供されるようになり、クラウド テクノロジーにより速く、より完全な形でアクセスできるようになります。それにより、質の高い医療を患者により提供しやすくなるよう、業務体制を強化できます。」

ドイツ

ドイツでは、今回 2 番目のクラウド リージョンを開設することで、フランクフルトの既存リージョンを補完し、ドイツ国内で高まっているクラウド サービスの需要に対応しやすくなります。このリージョンの追加により、世界有数の証券取引所の一つである Deutsche Börse Group やドイツの卸売企業 METRO などのお客様が、Google の世界最高水準のクラウド インフラストラクチャを基盤として、継続的に事業を拡大できます。

Deutsche Börse Group の最高クラウド責任者である Michael Girg 氏は、次のように述べています。「新技術を重視する私たちの戦略の一環としてパブリック クラウドを採用することで、業務のアジリティと効率性が向上し、最先端の分析機能と AI ツールを利用できます。Deutsche Börse Group は、最大の市場インフラストラクチャ提供事業者の一つとして、現在だけでなく、将来においても市場に対する信頼を確かなものにするために不可欠な革新的で安定したソリューションの提供を目指しています。Google Cloud は、その専門機能、堅牢なセキュリティ対策、パートナー精神により、私たちに感銘を与えてくれました。ドイツで第 2 の Google Cloud リージョンが開設されることで、ビジネス拡大のためのさらなる処理能力と技術的手段が得られます。」

METRO AG で最高ソリューション責任者兼最高情報責任者を務める Timo Salzsieder 氏は、次のように語ります。「METRO はクラウドへの移行だけでなく、デジタル ソリューションをお客様にも公開することで、卸売業界におけるデジタル トランスフォーメーションを牽引しています。Google Cloud のおかげで、e コマース プラットフォームの安定性を向上させ、インフラストラクチャのコストを削減できました。ドイツで新たに Google Cloud のリージョンが開設されることで、34 か国にわたる何百万人ものお客様により確実にサービスを提供できます。」

サウジアラビア

2018 年、Google は、サウジアラビアでのクラウド サービスの展開を共同で模索するため、Aramco と覚書(MoU)を締結したことを発表しました。両社は、この MoU を基に 2020 年 12 月に契約を締結し、Google Cloud がサウジアラビアでクラウド リージョンを開設、運用し、Aramco が出資する現地の戦略的再販業者がサウジアラビアでのビジネスに特に注目している顧客にクラウド サービスを提供することとなりました。

この新たなクラウド リージョン開設により、Google Cloud をご利用のお客様が安心してサウジアラビア市場で事業を拡大でき、Noon や Snap などの企業による消費者へのプロダクトとサービスの提供を支援できます。

Snap, Inc のインフラストラクチャ担当シニア ディレクターである Karl D'Adamo 氏は、次のように述べています。「ユーザーの皆様にご満足いただくため、私たちのインフラストラクチャをできる限りお客様の近くに配置することが重要です。Google Cloud の継続的なリージョン拡大のおかげで、世界中の何億人ものお客様に、その所在地に関係なくサービスを提供できるようになります。」

Noon で CTO 兼マネージング ディレクターを務める Hisham Zarka 氏は、次のように語ります。「Google Cloud を選んだ理由は、そのプロダクトとインフラストラクチャのスケーラビリティと耐障害性にあります。サウジアラビアに Google Cloud の新たなリージョンが開設されることで、近隣のお客様により迅速に、より柔軟な形で安全にサービスを提供できるようになります。」

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ドイツに開設される 2 番目のリージョン、サウジアラビアとチリにそれぞれ開設される最初のリージョンが現在 Google が開設している 24 リージョンのネットワークに加わり、将来さらに、世界各地で 9 リージョンが追加される予定です。

業界で特にクリーンなクラウド

リージョンの追加を継続する一方で、業界で特にクリーンなクラウドを運用し、使用電力の 100% を再生可能エネルギーで賄います。このサステナビリティへの取り組みにより、お客様が二酸化炭素排出量ネットゼロの形でクラウド コンピューティングを利用できます。

新規開設リージョンや将来開設予定のリージョンなど、Google のグローバル インフラストラクチャに関する詳細については、こちらをご覧ください。

-GeoExpansion シニア プロダクト マネージャー Dave Stiver

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