メキシコに新しい Google Cloud リージョンを開設予定
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 7 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google は先月、ラテンアメリカで今後 5 年間にわたり 12 億米ドルを投資することを発表しました。これにより、デジタル インフラストラクチャの拡張、デジタルスキルのサポート、起業的エコシステムの養成、包摂的かつサステナブルなコミュニティ形成の支援を目指します。こうしたイニシアチブの一環として、また全世界におけるクラウド サービスの需要の増加に合わせて、Google は新しい Google Cloud リージョンをメキシコに開設することを発表いたします。
チリのサンティアゴ、ブラジルのサンパウロに続いてラテンアメリカで 3 番目となるこの新しい Cloud リージョンが開設されると、全世界で現在運用中の 34 リージョンおよび 103 ゾーンに加わって、さまざまな規模および業種のお客様に高パフォーマンスかつ低レイテンシのクラウド サービスが提供されることになります。これにより、大企業、クラウドネイティブ企業、および公共部門組織のデジタル トランスフォーメーションがさらに促進されるでしょう。
「メキシコでの新しい Cloud リージョンの開設を発表でき、うれしく思います。これはお客様に対する Google Cloud のコミットメントを示すものです」と Liverpool のデジタル エグゼクティブ ディレクター Antonio Guichard Gonzalez 氏は述べます。「Liverpool では引き続き Google Cloud と協力しながら極めて大きな課題の解決策を見出すよう努め、デジタル能力をますます増強していきます。」
「メキシコの Cloud リージョンは、この国の公共部門組織にとってクラウド テクノロジーを活用する新たな可能性の扉を開くでしょう。さまざまな公共団体が効率的かつセキュアな方法で相互運用を活用することで、コンピューティング能力と情報テクノロジーの利用が促進されると見込まれます。重要な点として、メキシコではコンピュータの利用が特に進歩し、他のスペイン語圏の国々にとって重要な参考になる可能性があります」と連邦行政裁判所で情報システム統括ディレクターを務める Juan Carlos Sarmiento Tovilla 博士は述べています。
Grupo Financiero Banorte のデジタル ビジネス開発最高責任者である Francisco Martha 氏はこう付け加えています。「Banorte にとって、これは確かに根幹にかかわる里程標です。私たちのデジタル トランスフォーメーションが加速し、規制フレームワークにおける Google Cloud 活用のイニシアチブが飛躍的に促進されるでしょう。メキシコの多くのクライアント、パートナー、サプライヤの間ですでに起きているデジタル化プロセスにおいて、これは転換点となります。」
小売、メディア & エンターテイメントから金融サービス、医療、公共部門に至るさまざまな主要な組織が、信頼できるイノベーション パートナーとして Google Cloud を導入しています。こうした組織がデジタル トランスフォーメーションを推進してそれぞれの業界でベストなテクノロジー企業となれるよう、Google は次に示す 5 つの主要な領域で支援いたします。
データを理解して活用する: Google Cloud の統一されたデータ プラットフォームにより、お客様はよりスマートかつより適切な意思決定ができるようになります。複雑さを軽減し、あらゆる場所にある非構造化データと構造化データを組み合わせて、価値あるインサイトを迅速かつ容易に生み出せます。
成長に向けてオープンな基礎を築く: Google Cloud に移行すると、柔軟でセキュアかつオープンなプラットフォームを使用できるようになります。このプラットフォームは、お客様の組織と歩調を合わせて進化していきます。組織は Google のマルチクラウド、ハイブリッド クラウド、オープンソースの選択肢から自由に選ぶことが可能で、開発者はより迅速かつ直感的に構築することができます。
コラボレーション環境を形成する: Google Cloud は、今日のハイブリッドな業務環境の下で人々が互いにつながり、つくり、協力する方法を変革するために必要なツールを提供します。
システムとユーザーを保護する: あらゆる企業がセキュリティ体制を見直していく中で、Google は Google 自体の運用に使っているのと同じインフラストラクチャおよびセキュリティ サービスを使用することで、お客様のデータ保護を支援します。
よりクリーンでサステナブルな未来を築く: 2007 年以来 Google はカーボン ニュートラルであり、2030 年までに全面的にカーボンフリー エネルギーによって稼働するという革命的な目標に向けて努力しています。今日、業界で最もクリーンなクラウドである Google Cloud によって運用するお客様は、100% 再生可能エネルギーをすでに満たしているワークロードを実行することになります。Google は Carbon Footprint、Active Assist などのテクノロジーを提供することで、お客様がアプリケーションとインフラストラクチャを脱炭素化できるように支援いたします。
現地のお客様は主要なコントロールを活用することで、低レイテンシ、極めて高いセキュリティ、データ所在地、そして特定のデータ保存要件を含むコンプライアンス標準を維持できます。Google は現地および地域のお客様と協力して、それぞれに固有の変化していくニーズに合わせて Cloud リージョンを調整し続けます。
この Cloud リージョンは、メキシコのさまざまな組織のデジタル トランスフォーメーションをサポートするための最新の投資となります。Google は昨年、地域の企業およびグローバルな企業がメキシコでの事業展開を強化できるようにサポート センターを開設しました。また、モンテレイにデリバリー センターを開設してチームを拡充することにより、地域のエコシステムを支援しています。同時に Capacita+、STEM 分野の女性向け Grow with Google、メキシコ南東部におけるラーニング プログラムといったイニシアチブを通して、メキシコの科学技術者たちのデジタルスキルを育みトレーニング機会を醸成するよう努めています。
新設のリージョンや開設予定のリージョンなど、Google のグローバル クラウド インフラストラクチャの詳細についてご確認ください。
- Google Cloud、ラテンアメリカ担当プレジデント Eduardo Lopez