ドイツのベルリン ブランデンブルクに Google Cloud リージョンを開設

Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ベルリン ブランデンブルクに Google Cloud リージョンが開設され、お客様が利用できるようになりました。これは、ドイツで 2 番目、欧州では 12 番目のリージョンとなります。ベルリン ブランデンブルク リージョンは、ワークロードのスケーリングおよび国内の重要な障害復旧要件を満たすためのローカル クラウド容量を Google Cloud のお客様に提供します。また、これは、2021 年から 2030 年までの間にドイツのデジタル インフラストラクチャとクリーン エネルギーに 10 億ユーロを投資する計画の一部でもあります。
「ベルリン ブランデンブルク リージョンの開設は、当社と Google の共同ソリューションにとっても、欧州のデジタル主権にとっても喜ばしいニュースです。当社独自の提案は、データに対する欧州の価値観と Google のグローバル ネットワークの革新的な可能性を組み合わせます。また、新たなクラウド リージョンの開設により、このグローバル ネットワークを発展させます」- Deutsche Telekom AG 取締役兼 T-Systems CEO、Adel Al-Saleh 氏。
「ベルリンは、企業やテクノロジーのハブとしての地位を獲得し、国境を越えて高い評価を得ています。特に AI、モノのインターネット、3D プリントの分野において最先端をいく首都といえます。私たちは、今後もこの開発を進めていくつもりです。ベルリン ブランデンブルクの Google Cloud リージョン開設は、この大都市圏にとって大きなチャンスです。Google Cloud リージョンがもたらす新たな可能性は、ベルリン ブランデンブルクをさまざまな分野のビジネスの場として、さらに魅力あるものにしてくれるでしょう。このリージョンは、新たな拠点を設立する企業、新しいスタートアップ企業、そして新規の雇用や研修制度を創出するうえで理想的な条件を提供してくれます」- ベルリン市長、Kai Wegner 氏。
新しいリージョン開設に期待するドイツ企業
新しいベルリン ブランデンブルク リージョンは、顧客の近くで追加の容量を利用し、クラウド導入を加速し、規制当局の要件を満たし、重要なワークロードに対する国内のビジネス継続性を確保したいと考えているドイツのあらゆる規模の企業に役立ちます。
私たちは、欧州の企業にとって Google Cloud がデジタル トランスフォーメーションを自社に適した方法で実現するための最適な場所となり、顧客がアプリケーションやインフラストラクチャを実行するにあたって低炭素のオプションを提供できるよう努めています。2021 年、Google はドイツでの Google の事業運営の電力をまかなうためにクリーン エネルギーを購入するという今までに類を見ない契約を ENGIE と交わしたことを発表しました。これは、Google が事業を行う世界中のあらゆる場所で必要なエネルギーを 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで運用できるようにするという、野心的な 2030 年の目標に沿ったものです。電力供給業者と協力してクリーン エネルギーの供給方法を変えていくことで、Google はドイツの電力網の脱炭素化を幅広く支援しています。
「GovMarket の目標は、公共部門の調達プロセスを加速しながら、革新的な GovTech ソリューションの信頼性の高い強力なエコシステムを構築することです。そうすることで、民間企業と行政間のデジタル コラボレーションの新しい基準を確立できます。ベルリン ブランデンブルクの新しい Google Cloud リージョンは、当社の業務にとって不可欠な要素です。Google と T-Systems が共同で提供する主権は、クラウドのスケーラビリティとイノベーションの可能性を活用するとともに、欧州のデータ保護規制を遵守することを約束します。こうした連携を通じて、テクノロジー分野における今後の政府の強化、セキュリティとサステナビリティの確保、プロバイダと行政間のデジタル協力に向けた新たなベンチマークの共同での確立に貢献していきます」- GovMarket、マネージング ディレクター Jana Janze 氏。
「Deutsche Börse Group では、マルチクラウド戦略により、金融サービス業界におけるクラウド イノベーションの新たな基準を打ち出しています。Google Cloud を優先パートナーとして、ベルリン ブランデンブルクの新しい Google Cloud リージョンと既存のフランクフルトのリージョンを利用できることで、ドイツで最高レベルのセキュリティ基準を備えた、十分な復元力のあるローカルでアクセス可能な 2 つのクラウド リージョンを当社のサービスに使用できるようになりました」- Deutsche Börse AG、最高セキュリティ責任者 Hinrich Völcker 氏。
「REWE の店舗や REWE Group のオンライン ショップでは、毎日何百万人もの人々が革新的なサービスやテクノロジーを利用して買い物をしています。REWE Digital はマルチクラウド戦略により、食品のデジタル小売に変革をもたらす新しいスタンダードを確立しています。ベルリン ブランデンブルクの新しい Google Cloud リージョンと既存のフランクフルトのクラウド リージョンを利用することで、ドイツで最高レベルのセキュリティ基準を備えた、十分な復元力のある 2 つのクラウド リージョンを当社のサービスに使用できるようになりました」 - REWE Digital、最高デジタル イノベーション責任者 Robert Zores 氏。
「小売業を成功させるには、スケーラビリティと高速なパフォーマンスが非常に重要です。主要なコマース プラットフォームとして、当社では販売のピーク時でもシームレスなショッピング体験を提供することを最優先し、さらにローカル データのホスティングを最適化しながら、何百万もの販売者の野心的な国際展開をサポートすることを目指しています。ベルリン ブランデンブルクに開設された新しい Google Cloud リージョンにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性の水準が高められ、販売者の成功を実現する優れた顧客体験を提供できます」 - Shopify、EMEA 収益責任者 Birk Angermann 氏。
「Google Cloud との戦略的パートナーシップにより、当社は Lufthansa Group の航空会社向けに AI ベースの意思決定支援ツールを開発し、これによりサステナブルで復元力のある航空会社の運営を実現しています。新しいベルリン ブランデンブルクのクラウド リージョンは、地理冗長と優れたデータ保護を強化し、ドイツにおける Google のテクノロジーへのコミットメントを裏付けています。私たちは、このリージョンがパートナーである私たちと、ビジネスの拠点としてのドイツにもたらす可能性に期待しています」- Lufthansa Group、デジタル運用最適化担当シニア ディレクター Christian Most 氏。
ドイツと欧州へのサービスの提供
新しいベルリン ブランデンブルク リージョンが加わったことで、Google Cloud のグローバル ネットワークを構成するリージョン数は 38、ゾーン数は 115 となり、このネットワークを通じて 200 を超える世界中の国や地域にクラウド サービスが提供されています。この新しいリージョンにより、ドイツと EU の公共部門の組織から中小企業、大企業、スタートアップに至るまで、あらゆる規模のお客様に高パフォーマンスで低レイテンシのサービスやプロダクトを提供することが可能になります。このリージョン内の組織は、高度なセキュリティ、データ所在地、コンプライアンス標準(特定のデータ ストレージ要件など)を維持できる主要な管理機能もご活用いただけます。
他の Google Cloud リージョンと同様、ベルリン ブランデンブルク リージョンも、世界中の地下と海底に張り巡らされた大容量の光ファイバー ケーブル網で構成される、Google の安全性に優れたネットワーク インフラストラクチャに接続しています。この新しいリージョンにより、高パフォーマンスで低レイテンシのサービスやプロダクトをドイツ全域の組織に提供することが可能になります。
Google Cloud への移行に関するサポートを受ける場合は、ローカル パートナーにご連絡ください。Google Cloud リージョンの詳細については、ロケーション ページをご覧ください。ここには、その他のサービスやリージョンの可用性に関する最新情報が掲載されています。利用を開始したい場合や、豊富な教育リソースにアクセスしたい場合は、遠慮なくお問い合わせください。Google Cloud をご活用いただけることを願っております。