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DevOps & SRE

Managed Service for Prometheus の費用の可視性向上と 60% の料金引き下げ

2023年8月17日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Prometheus は Kubernetes アプリケーション指標の事実上の標準ツールですが、自社で運用する場合、とりわけ本番環境規模では、エンジニアリングに時間がかかりインフラストラクチャ リソースを圧迫してしまうことがあります。その負担を軽減し、エンジニアが指標インフラストラクチャの構築に時間を費やすのではなく、次世代の大きなアプリケーションを構築できるようにするのが、Google Cloud Managed Service for Prometheus です。そしてこのたび、Managed Service for Prometheus に取り込まれたサンプルの料金が 60% 引き下げられることをお知らせいたします。これは直ちに有効となります。

これにより、あらゆる形態や規模の企業が、費用を抑えるために指標を過度にフィルタリングまたは除外することなく、サービスとして包括的なオブザーバビリティを得ることができます。取り込みの新しい料金階層に関しては、以下の表をご覧ください。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Prometheus_dIeC4og.max-2000x2000.jpg
サンプルは、請求先アカウントごとにカウントされます。料金は段階的で、最初の 500 億サンプルには第 1 階層の料金、次の 2,000 億サンプルには第 2 階層の料金が適用されるといった体系になっています。料金について詳しくは、Google Cloud のオペレーション スイートの料金ページをご覧ください。

さらなる費用最適化の機会を見つける

料金の引き下げは、費用最適化イニシアチブにおける最初の段階にすぎません。多くのアプリケーションは、数千とまでは言わなくとも、数百の指標を Prometheus にエクスポートできるため、完全にフィルタリングされていない大量の指標をマネージド サービスに送信すると、低料金であったとしても費用がかさむ可能性があります。そのため、ほとんど使用していない指標、あるいはまったく使用していない指標に対しても、料金を支払っているかもしれません。

最も費用がかかる指標を特定するのは容易ではありません。Google Cloud では、これをサポートするために、指標管理ページを刷新しました(現在プレビュー版を提供)。この指標管理では、費用のかかる指標を容易に特定し、それらの指標を担当している名前空間やチームを突き止め、ダッシュボードまたはアラートで使用されているかどうかを確認し、重要でないと判断した場合にはソースでフィルタリングして除外することができます。まもなく、指標の読み取り頻度も確認できるようになるため、使用率の低い大量の指標に対して支払いを続けるかどうかを適切に判断できるようになります。

ご利用を開始するには、Google Cloud コンソールの [指標の管理] にアクセスするか、指標の使用状況と診断情報を表示するというドキュメントをご覧くさい。

オブザーバビリティ インフラストラクチャの管理時間を短縮

取り込まれたサンプルの料金は引き下げられましたが、Managed Service for Prometheus の機能は少しも変わっていません。以前と同様に、自社で Prometheus スタックを実行する代わりに使用できるように設計されているため、既存のダッシュボードやアラートを変更することなく、指標をグローバルに収集、保存し、そのアラートを生成することができます。また、次の機能も提供しています。

大規模に使用するためのヒントについては、The Home Depot が 2,200 店舗の指標を一括表示できるようになるまでの投稿をご覧ください。

次のステップ

成熟した企業、急速に拡大を図るデジタル ネイティブ企業、あるいはその中間に位置する企業であっても、エンジニアが次世代の大きなアプリケーションを構築するための時間を確保することで、多大な利益をもたらすことが可能になります。モニタリング インフラストラクチャのスケーリングの負担を軽減することは、高額な費用を伴う複雑な決断ではなく、簡単な決断であるべきです。

すでに Managed Service for Prometheus をご利用の方は、料金を引き下げるための対応は不要です。初めてご利用の方は、Managed Service for Prometheus のドキュメント、または Google Cloud コンソールの [GKE クラスタ] ページにアクセスしてご利用を開始できます。


- シニア プロダクト マネージャー Lee Yanco
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