スマートな投資: DORA で改善の文化を構築した FINRA の事例
Eric Maxwell
10X Lead, delta Team, Google Cloud Consulting
Vivian Hu
10X Lead, delta Team, Google Cloud Consulting
※この投稿は米国時間 2026 年 1 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
米国金融取引業規制機構(FINRA)は、テクノロジーの運用において常に最高水準の成果を目指しています。米国の金融ブローカー ディーラーを監督する FINRA は、ソフトウェア開発ライフサイクルを改善するために、Google のコンサルタントを起用し、エンジニアリング プラクティスに指標主導の手法を適用するための助力を仰ぎました。
DORA(DevOps Research and Assessment)は広く利用されているフレームワークであり、デプロイの頻度、変更のリードタイム、変更時の障害率、デプロイ失敗時の復旧時間という 4 つの主要指標を通じてソフトウェア デリバリーのパフォーマンスを測定するというものです。
FINRA は DORA を社内で導入するための準備を始めていましたが、Google の実地経験を活かすことで、導入を加速できる可能性があるという認識に至りました。
Google は、技術系のリーダーとともに調査を実施し、改善機会を特定しました。その後の提案は、継続的な改善にこれまで以上に注力すること、ソフトウェア開発にユーザー中心のアプローチを導入すること、部門内で創造的文化をさらに醸成することなどで構成されていました。
導入自体には意図的に柔軟性を持たせました。Google は、画一的なアプローチを推奨するのではなく、FINRA が個々のチームの目標に合わせて行動を調整できるよう支援しました。プロダクトの価値を優先するチームはリードタイムとデプロイ頻度の指標に、安定性を重視するチームは変更障害率と平均復旧時間に着目しました。
導入の最初の 1 年間で、エンジニアリング チームは DORA の指標全体で継続的な改善を示し、デベロッパー 1 人あたりの生産性が 9% 向上して、デベロッパー エクスペリエンスに関するフィードバックも概ね良好でした。
スプリントの速度も 5% 向上し、小規模なエンジニアリング チームでもビジネスに大きなプロダクト付加価値を提供できるようになりました。純粋な指標だけでなく、チームはデリバリー パフォーマンスの透明性が高まり、標準化された測定手法を高く評価しているとも報告しています。
今後、FINRA は、大局的な DORA 測定と結び付いたより詳細な指標を提供して、開発者のエクスペリエンスをより重視し、プロダクト指標とソフトウェア デリバリーのパフォーマンス指標を関連付けることで、DORA の取り組みを成熟させていく予定です。
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