依存関係の指定

Node.js アプリの依存関係は、package.json ファイル内で宣言することによって指定します。

たとえば、Lodash を依存関係として指定する場合、package.json ファイルは次のようになります。

{
  "dependencies": {
    "lodash": "^4.0.1"
  }
}

App Engine フレキシブル環境では、ネイティブ(C)拡張機能を必要とするパッケージを含め、Linux 対応の任意の Node.js パッケージを使用できます。

デプロイ中に、Node.js ランタイムによって、package.json ファイル内で宣言されたすべての dependencies自動的にインストールされます。デフォルトでは npm install コマンドが使用されますが、Yarn と Pnpm のパッケージ管理システムもサポートされています。

  • Yarn: yarn.lock ファイルが存在する場合は、代わりに yarn install --production コマンドが使用されます。

  • Pnpm: Node.js ランタイム バージョン 18 とバージョン 20(プレビュー版)でのみサポートされています。pnpm-lock.yaml ファイルが存在する場合は、代わりに pnpm install コマンドが使用されます。

app.yaml ファイルの skip_files セクションで yarn.lock ファイルまたは pnpm-lock.yaml ファイルが指定されていないことを確認する必要があります。

ウェブ フレームワークのインストール

アプリでウェブ リクエストに対応できるようにするには、ウェブ フレームワークを使用する必要があります。次のような Node.js ウェブ フレームワークを使用できます。

特定のウェブ フレームワーク(Express.js など)を使用するには、そのフレームワークを package.json ファイルに追加します。

  • npm を使用する場合:

    npm install --save express
  • yarn を使用する場合:

    yarn add express
  • pnpm を使用する場合

    pnpm add express

たとえば、結果の package.json ファイルは次のようになります。

{
  "dependencies": {
    "lodash": "^4.0.1",
    "express": "^4.16.2"
  }
}

Cloud クライアント ライブラリのインストール

Node.js 用 Cloud クライアント ライブラリは、Node.js デベロッパーが Datastore モードの Firestore(Datastore)Cloud Storage などの Google Cloud サービスと統合するための慣用的な方法です。

Cloud Storage 用の Node.js クライアント ライブラリをインストールするには:

  1. パッケージ管理システムを使用して Cloud クライアント ライブラリをローカルにインストールします。

    • npm を使用するには、次を実行します。

      npm install --save @google-cloud/storage
    • yarn を使用するには、次を実行します。

      yarn add @google-cloud/storage
    • pnpm を使用するには、次を実行します。

      pnpm add @google-cloud/storage
  2. 認証をセットアップします。Node.js 用 Cloud クライアント ライブラリを構成して、自動で認証を処理できます。

  3. Cloud Storage 用の Node.js クライアント ライブラリ リファレンスを使用して、アプリに Cloud Storage サービスのサポートを実装します。