多くのアプリには、認証設定とユーザー設定用のセッション処理が必要です。Sinatra には、この機能を実行するためのメモリベースの実装が付属しています。ただし、記録されるセッションがインスタンス間で異なる場合があるため、この実装は複数のインスタンスから提供できるアプリには適していません。このチュートリアルでは、App Engine でセッションを処理する方法を示します。
目標
- アプリを作成する。
- アプリをローカルで実行する。
- App Engine にアプリをデプロイする。
費用
このドキュメントでは、Google Cloud の次の課金対象のコンポーネントを使用します。
料金計算ツールを使うと、予想使用量に基づいて費用の見積もりを生成できます。
このドキュメントに記載されているタスクの完了後、作成したリソースを削除すると、それ以上の請求は発生しません。詳細については、クリーンアップをご覧ください。
始める前に
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In the Google Cloud console, on the project selector page, select or create a Google Cloud project.
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Make sure that billing is enabled for your Google Cloud project.
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Enable the Firestore API.
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In the Google Cloud console, on the project selector page, select or create a Google Cloud project.
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Make sure that billing is enabled for your Google Cloud project.
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Enable the Firestore API.
- 開発環境を準備します。
プロジェクトの設定
ターミナル ウィンドウで、選択したディレクトリに移動し、
sessions
という名前の新しいディレクトリを作成します。このチュートリアルのコードはすべて、sessions
ディレクトリ内にあります。sessions
ディレクトリに移動します。cd sessions
Gemfile
を初期化します。bundle init
結果の Gemfile に次を追加します。
Gemfile には App Engine で読み込む必要のある、非標準の Ruby ライブラリが列挙されています。
google-cloud-firestore
は、Firestore API の Ruby クライアントです。Sinatra は、アプリ用に使用される Ruby ウェブフレームワークです。
依存関係をインストールします。
bundle install
ウェブアプリの作成
このアプリは、ユーザーごとに異なる言語で挨拶を表示します。リピーターは常に同じ言語で挨拶されます。
テキスト エディタを使用して、
sessions
ディレクトリに次の内容のapp.rb
というファイルを作成します。
セッション ストアの作成
アプリでユーザーの設定を保存するには、現在のユーザーに関する情報をセッションに保存する方法が必要です。次の図は、Firestore が App Engine アプリ用のセッションを処理する方法を示しています。
Sinatra には、セッション データを Cookie に保存するサポート機能が組み込まれています。Firestore に保存するには、独自の Rack::Session
オブジェクトを定義する必要があります。
sessions
ディレクトリに、次の内容のfirestore_session.rb
というファイルを作成します。
セッションの削除
記載のとおり、このアプリは古いセッションや期限切れのセッションを削除しません。Google Cloud Console でセッション データを削除するか、自動削除戦略を実装できます。
ローカルでの実行
HTTP サーバーを始動します。
bundle exec ruby app.rb
ウェブブラウザでアプリを表示します。
「Hello World」、「Hallo Welt」、「Hola mundo」、「Salut le Monde」、「Ciao Mondo」の 5 つの挨拶のいずれかが表示されます。別のブラウザまたはシークレット モードでページを開くと、別の言語で表示されます。セッション データは Google Cloud コンソールで表示して編集できます。
HTTP サーバーを停止するには、ターミナル ウィンドウで
Control+C
を押します。
App Engine でのデプロイと実行
App Engine スタンダード環境を使用すると、高い負荷の下で大量のデータを使用して正常に動作するアプリをビルドしてデプロイできます。
このチュートリアルでは、App Engine スタンダード環境を使用してサーバーをデプロイします。
ターミナル ウィンドウで
app.yaml
ファイルを作成し、このファイルに次の内容を貼り付けます。App Engine にアプリをデプロイします。
gcloud app deploy
次の URL にあるライブアプリを表示します。ここで、
PROJECT_ID
は Google Cloud プロジェクト ID です。https://PROJECT_ID.appspot.com
これで、App Engine インスタンスで実行しているウェブサーバーから挨拶が配信されます。
アプリのデバッグ
App Engine アプリに接続できない場合は、次の点を確認してください。
gcloud
デプロイ コマンドが正常に終了して、エラーを出力しなかったことを確認します。エラー(message=Build failed
など)が発生した場合は、それらを修正してから、もう一度、App Engine アプリのデプロイを試みます。Google Cloud コンソールで、[ログ エクスプローラ] ページに移動します。
[最近選択したリソース] プルダウン リストで、[App Engine アプリケーション] をクリックしてから、[All module_id] をクリックします。アプリにアクセスした以降のリクエストのリストが表示されます。リクエストのリストが表示されない場合は、プルダウン リストで [All module_id ] が選択されていることを確認します。エラー メッセージが Google Cloud コンソールに出力された場合は、アプリのコードがウェブアプリの作成に関するセクション内のコードと一致することを確認します。
Firestore API が有効になっていることを確認します。
クリーンアップ
プロジェクトを削除する
- In the Google Cloud console, go to the Manage resources page.
- In the project list, select the project that you want to delete, and then click Delete.
- In the dialog, type the project ID, and then click Shut down to delete the project.
App Engine インスタンスの削除
- In the Google Cloud console, go to the Versions page for App Engine.
- Select the checkbox for the non-default app version that you want to delete.
- アプリのバージョンを削除するには、[ 削除] をクリックします。
次のステップ
- 他の Cloud Functions チュートリアルを試す。
- App Engine の詳細を確認する
- Cloud Run を使用してみる(フルマネージド環境や独自の Google Kubernetes Engine クラスタでステートレス コンテナを実行できます)。