VPC Service Controls は、サービス境界の設定とデータ転送の境界の作成を可能にする、Google Cloud の機能です。Eventarc で VPC Service Controls を使用すると、サービスを保護できます。
サービス境界を作成する際は、すべてのサービスを保護することをおすすめします。
制限事項
サービス境界で保護されているプロジェクトでは、次の制限が適用されます。
Eventarc Advanced
サービス境界外の Eventarc Advanced バスは、境界内の Google Cloud プロジェクトからイベントを受信できません。境界内の Eventarc Advanced バスは、境界外のコンシューマにイベントを転送できません。
- Eventarc Advanced バスにパブリッシュするには、イベントのソースがバスと同じサービス境界内にある必要があります。
- イベント コンシューマがメッセージを使用するには、バスと同じサービス境界内に存在する必要があります。
サービス境界内に Eventarc Advanced パイプラインを作成することはできません。
MessageBus
、GoogleApiSource
、Enrollment
リソースの VPC Service Controls サポートをテストし、上り(内向き)でプラットフォーム ログを表示できますが、VPC Service Controls の下り(外向き)はテストできません。これらのリソースのいずれかがサービス境界内にある場合、その境界内でイベントをエンドツーエンドで配信するように Eventarc Advanced を設定することはできません。
Eventarc Standard
Eventarc Standard には、Pub/Sub と同じ制限が適用されます。
イベントを Cloud Run の宛先に転送する場合、push エンドポイントがデフォルトの
run.app
URL に設定されていると、新しい Pub/Sub push サブスクリプションしか作成できません。カスタム ドメインは動作しません。Pub/Sub push エンドポイントが Workflows 実行に設定されている Workflows の宛先にイベントを転送する場合、新しい Pub/Sub push サブスクリプションは Eventarc 経由でのみ作成できます。Workflows エンドポイントの push 認証に使用するサービス アカウントは、サービス境界内に配置する必要があります。
VPC Service Controls は、内部 HTTP エンドポイントの Eventarc トリガーの作成をブロックします。このような宛先にイベントをルーティングする場合、VPC Service Controls の保護は適用されません。
次のステップ
VPC Service Controls の詳細を確認する。概要とサポートされているプロダクトと制限事項をご覧ください。
VPC Service Controls を有効にするためのベスト プラクティスを確認する。VPC Service Controls の有効化に関するベスト プラクティスをご覧ください。
サービス境界を設計する際のベスト プラクティスを確認する。サービス境界の設計と構築をご覧ください。
サービス境界を設定するには、サービス境界を作成するをご覧ください。