Google Cloud Next '20: OnAir で特に人気のある 10 のセッション
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
今年の Google Cloud Next '20: OnAir はこれまでと少し違いました。3 日間のカンファレンスに代わって、9 週間のデジタル イベント シリーズを開催しました。このシリーズでは、グローバル クラウドのコミュニティが一堂に会し、今日の企業が直面している特に重要なクラウド テクノロジーの課題について意見を交換して、コラボレーションを行いました。
バーチャル セッションにはなりましたが、変わらない点もあります。今回も、すべてのセッション(具体的には 200 以上)を YouTube で視聴して学習できるようになっています。どのコンテンツも捨てがたいですが、Next OnAir のセッション トップ 10 を簡単にご紹介します。
1. AppSheet を使ったコード不要のアプリで生産性を大幅に改善
デジタル時代に新しいアプリケーションをどのように構築するか、つまり購入するか自ら構築するかは、ビジネス リーダーとテクノロジー リーダーにとって難しい選択です。パッケージ ソフトウェアは、多くの場合、独自の要件に対して柔軟性に乏しく、一方カスタムアプリの構築には多くの時間とリソースが必要になります。3 番目の選択肢はないのでしょうか。このセッションでは、Google のシニア プロダクト マネージャーである Santiago Uribe Montoya と、KLB Construction の情報技術担当ディレクターである Richard Glass 氏が、AppSheet を利用して、既存の Google Workspace のデータを活用しながらプロセスを自動化し、コーディングなしでモバイルアプリとデスクトップ アプリを構築する方法について説明しています。
2. PwC が 275,000 人以上のユーザーを Google Workspace に移行した方法
Google Workspace(旧 G Suite)への移行方法について興味を持ったことはありますか?150 年に渡って 158 か国以上で事業を展開している専門のサービス会社が、275,000 人を超えるユーザーを移行するとしたらどうでしょう。PwC のグローバル チェンジ ディレクターである Adrienne Schutte 氏が、Google のテクニカル アカウント マネージャーである Regina Houston とともに、Google Workspace への移行における課題、重要な教訓、管理戦略、長期的な影響について説明しています。
3. Google Workspace での会議の未来: ビジョンとロードマップ
ニューノーマルが登場し、働き方も新たになりました。このセッションでは、会議ソリューションと時間管理担当プロダクト管理ディレクターである Smita Hashim と、グループ プロダクト マネージャーである Greg Funk が、動画ファーストが加速する世界で未来の会議がどのようなものになるのかについて、Google Workspace が提案するビジョンを発表しています。また、作業場所にかかかわらず人々がつながりを維持できるように、Google Workspace が会議のライフサイクルをどのように変革し、新しい形のチームワークを提案しているかについても簡単に説明しています。
4. 稼働したまま実施 - Fitbit がダウンタイム ゼロで GCP に移行
ダウンタイム ゼロで実稼働環境を一度に移行することなど不可能だと思っていませんか。実は可能なのです。このセッションでは、Fitbit のプリンシパル ソフトウェア エンジニアである Sean Michael-Lewis 氏が、実際のユーザーに影響を与えることなく、本番環境をマネージド ホスティングから Google Cloud Platform に移行した方法について説明しています。移行における Fitbit 独特の課題、ユーザー中心の移行計画を作成した方法、使用したテクノロジーとプロセス、新しいマルチリージョン アーキテクチャの基盤を構築した際のポイントを学べます。
5. BigQuery の新機能、Google Cloud の最新データ ウェアハウス
現在、多くのビジネス変革の中核を担うのはデータです。組織は、競争力を確保するために、将来を予測してリアルタイムに意思決定することを求めていますが、従来のデータ ウェアハウスは迅速なスケーリングができず、新しいデータ処理パターンに対応することもできませんでした。このセッションでは、Google Cloud のデータ分析担当プロダクト管理ディレクターである Sudhir Hasbe と、Google のプロダクト マネージャーである Tino Tereshko が、Google BigQuery がデータドリブンな企業のニーズにどのように対応するかを説明し、最新の革新的機能のデモを行っています。
6. Google Workspace でのコミュニケーション: Gmail、Chat、Meet などの未来
仕事がリモートになり、柔軟性が増すにつれて、コミュニケーションはどのように変化するでしょうか。Gmail、Chat、Meet が新たに改善されたことで、現代の働く人たちが、いかにコミュニケーションやコラボレーションを容易にできるようになったかをご確認ください。それは働く場所を問わず、ウェブでも Android や iOS デバイスでも同様です。このセッションでは、Google のシニア プロダクト マネージャーである Tom Holman と、Google のプロダクト マネージャーである Dave Loxton が、最新のアップデートや今後の予定について説明しています。また、Google Workspace のプロダクトの将来がいかに有望かについても語ります。
従来のアプローチでデータレイクを構築すると、多くの場合、データの泥沼にはまり込んでしまいます。このセッションでは、Google のプロダクト マネージャーである Nitin Motgi が、Google Cloud でクラウドネイティブのオープンソース ツールを使用してデータを集約、分析することで、企業がデータレイクをいかに簡単に作成して維持できるかについて説明しています。また、企業が Google Cloud でデータレイクを使用するときの最も一般的な使用例も提示します。
8. Data Catalog: データの検出とメタデータの管理
Gmail と Drive で利用しているのと同じ検索テクノロジーで、企業のデータ資産を簡単に検索できればいいと思いませんか。多くの企業は、異なるシステムやデータサイロ全体でデータを検出し、メタデータを管理するのに苦労しています。Google のプロダクト マネージャーである Shekhar Bapat が、Data Catalog を利用して短時間でインサイトが得られるようになる仕組みについて説明します。Data Catalog を利用すれば、すべてのデータアセットを検出してコンテキストを把握し、管理できるようになります。セッションには BlackRock の オルタナティブ ベンダーデータおよび Alpha Capture 担当責任者である Shruti Thaker 氏も参加し、BlackRock のデータ資産に対する効果的なメタデータ ソリューションを構築するうえで Data Catalog がどのように役立ったかを説明します。
9. BigQuery Omni を利用したマルチクラウド環境における分析
データは組織全体の意思決定における重要な要素ですが、多くの場合、複数のパブリック クラウドに分散しています。では、アナリストやデータ サイエンティストがすべてのツール、システム、データサイロからデータを取得して処理するのをどのように支援できるでしょうか。それには BigQuery Omni が最適です。柔軟性に優れたフルマネージドのマルチクラウド分析ソリューションとして、使い慣れた BigQuery のユーザー インターフェースのまま、パブリック クラウド全体のデータを分析できます。このセッションでは、Google のプロダクト マネージャーである Emily Rapp が、お客様の環境にあるデータサイロを解体し、マルチクラウド環境で分析する方法を紹介しています。
10. パブリック クラウドでのセキュリティとコンプライアンスの確立
パブリック クラウドを活用する機会が増えれば、セキュリティとコンプライアンス上の課題が発生することが多くなります。特に、ヨーロッパの最高レベルの規制が適用されている、主要な市場のインフラストラクチャ プロバイダであればなおさらです。このセッションでは、Deutsche Boerse Group のシニア クラウド アーキテクトである Christian Tüffers 氏と、Google のヘッド クラウド ソリューション アーキテクトである Grace Mollison が、Google Cloud と連携してセキュリティ戦略を構築し、規制とコンプライアンスの要件を満たすワークロードをデプロイする方法を説明しています。
他のセッションもご覧になる場合は、こちらから Google Cloud Next '20: OnAir のセッション一覧をご確認ください。
-Google Cloud 編集チーム