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デベロッパー

Cloud SQL とは

2021年9月22日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 9 月 8 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

アプリケーションを構築する場合、トランザクション処理にリレーショナル データベースが必要になることがあります。そこで役立つのが Cloud SQL です。Cloud SQL は、MySQL、PostgreSQL、SQL Server 用のフルマネージド リレーショナル データベースです。保守費用の削減を見込めるほか、データベースのプロビジョニング、ストレージ容量の管理、バックアップを自動化できます。また、高可用性と障害復旧やフェイルオーバーがはじめから備わっています。

Cloud SQL の設定方法

Cloud SQL は簡単に設定できます。

  • インスタンスに必要なリージョンとゾーンを設定してインスタンスを作成します。

  • アプリケーションに必要な数の CPU とメモリ容量を備えたマシンタイプを構築します。

  • ストレージの種類として、ソリッド ステート ドライブまたはハードディスク ドライブのどちらかを、レイテンシ、QPS、コスト要件に応じて選択します。

信頼性と可用性

また、Cloud SQL では自動バックアップとポイントインタイム リカバリも利用できます。バックアップは時間枠や場所を設定できます。本番環境アプリケーションには、99.95% の SLA に対応できる組み込みの高可用性(HA)オプションの使用をおすすめします。このオプションを使えば、Google Cloud のハートビート信号により Cloud SQL インスタンスが継続的にモニタリングされ、マスターに障害が発生した場合には、選択したリージョン内の別のゾーンへの自動フェイルオーバーがトリガーされます。また、リージョン障害から保護するために、リージョン間でレプリカを作成することもできます。さらに、ストレージの自動増量を有効にすることで、容量の上限に近づいた場合にストレージを追加できます。

無料のツールである、Cloud SQL Insights を使えば、Cloud SQL データベースのクエリの問題を検出、診断、特定できます。このツールが提供する、単なる検出機能を超えた、セルフサービス方式の直観的にわかりやすいモニタリングと診断の情報は、パフォーマンスに関する問題の根本原因を特定するのに役立ちます。

既存の MySQL データベースを Cloud SQL に移行する方法

既存のアプリケーションをクラウドに移行する場合、既存の SQL データベースを Cloud SQL に移行しなければならない場合があります。Database Migration Service(DMS)を使えば、オンプレミスや Google Compute Engine などのクラウドから Cloud SQL への MySQL や PostgreSQL データベースの移行を容易に行えます。サーバーレスであり設定も簡単で、追加費用もかかりません。データを継続的にレプリケートして、最小限のダウンタイムで移行を実現できます。

詳細は次のとおりです。

  • データソースの詳細(使用するデータベース エンジンのタイプ: MySQL、PostgreSQL、Amazon RDS など)を入力します。最小限のダウンタイムで移行を実現するには、1 回限りのレプリケーションまたは継続的なレプリケーションを選択します。

  • 送信先として Cloud SQL インスタンスを作成します。

  • ソース インスタンスに接続する際には、DMS が提供する複数のオプションから選択して、簡単に接続できます。IP アドレスの許可リストを作成したり、クラウドでホストされた仮想マシンを使ってリバース SSH トンネルを作成したり、VPC ピアリングを設定したりすることも可能です。

  • 最後に移行したインスタンスをテストし、プライマリ Cloud SQL インスタンスに昇格させます。

セキュリティとコンプライアンス

CloudSQL のデータは、保存時も転送時も自動的に暗号化されます。また、外部接続として SSL 接続を常時使用できます。接続を保護するために Cloud SQL Proxy を使って接続することもできます。これは、ローカルマシンからの Cloud SQL インスタンスへの接続をサポートするツールです。ファイアウォール保護を有効にするとネットワーク アクセスの制御が可能です。コンプライアンス面では、Cloud SQL は SSAE 16、ISO 27001、PCI DSS v3.0、HIPAA に準拠しています。

Cloud SQL の実用例

Cloud SQL は各種コンピューティング プロダクトと組み合わせて、さまざまなユースケースに利用できます。トランザクション データベース、BigQuery を使った長期の分析バックエンド、Vertex AI を使った予測分析、Pub/Sub を使ったイベント ドリブン メッセージングをはじめとする、どのようなアプリケーション ユースケースにも対応できます。Cloud SQL と Datasteam (変更データ キャプチャ)を組み合わせれば、あらゆる受信データに対応できる優れたリアルタイム解析ソリューションになります。いくつか例を挙げましょう。

結論

Cloud SQL は Google Cloud 内外のさまざまなサービスと統合できるよう設計されているので、あらゆるアプリケーション ユースケースに対応します。このフルマネージドのリレーショナル データベースを使用すれば、サーバーの設定、パッチや更新の適用、レプリケーションの構成やバックアップの管理に至るまで、データベースの実行に必要となる膨大なメンテナンス作業を Google に任せることができます。代わりに、より優先度の高い作業に集中して価値を創出できます。Cloud SQL の詳細については、ドキュメントをご覧ください。

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-Google デベロッパー アドボケイト Priyanka Vergadia

-デベロッパー アドボケイト Gabe Weiss

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