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Google Cloud でのストレージ オプションのマップ

2021年5月31日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Storage-to-Use_v04-23-21.max-1600x1600.jpeg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 5 月 7 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

アプリケーションはどこにデータを保存すべきでしょうか。もちろん、ユースケースによって選択は異なります。この投稿では、Google Cloud 内で利用できる、3 つのストレージ タイプ(オブジェクト ストレージ、ブロック ストレージ、ファイル ストレージ)のさまざまなストレージ オプションについて説明します。また、各ストレージ オプションに最適なユースケースについても解説しています。

オブジェクト ストレージ - Cloud Storage

Cloud Storage は、バイナリデータやオブジェクト データ、blob、非構造化データ向けのオブジェクト ストアです。一般的に、保存する必要のあるあらゆるアプリ、あらゆるタイプのデータをあらゆる長さの期間、保存できます。必要に応じて、何度でもデータを追加したり取り出したりできます。保存されているオブジェクトには、ID、メタデータ、属性、そして実際のデータが含まれます。メタデータには、ファイルのセキュリティ分類やアクセス可能なアプリケーションなど、さまざまな情報が含まれています。

オブジェクト ストアのユースケースとしては、ストリーミング動画、画像やドキュメントの配信、ウェブサイトなど、データの高可用性と高耐久性を必要とするアプリケーションが挙げられます。また、ゲノミクスやデータ分析などのユースケースでは、大量のデータを保存するために使用されます。規制要件を遵守するためのバックアップやアーカイブの保存にも利用できます。あるいは、古いテープレコードのデータを変換し、クラウド ストレージに移すのにも利用できます。障害からの復旧の際にバックアップ バケットへの切り替えにほとんど時間がかからないことから、障害復旧にも広く利用されています。

予算、可用性、アクセス頻度に応じて、4 つのストレージ クラスがあります。

  1. 高いパフォーマンス、頻繁なアクセス、最高の可用性を実現する、Standard バケット:

- 頻繁にアクセスするデータや高いスループットが必要なデータのためのリージョンまたはデュアルリージョン ロケーション

  - グローバルにコンテンツを配信するマルチリージョン

 

  2.  月 1 回未満のデータアクセスのための Nearline

  3.  おおよそ四半期に 1 回未満のデータアクセスのための Coldline

  4.  何年もしまっておきたいデータのための Archive

Standard Storage を使用すると、自動冗長化や頻繁なアクセス オプションが可能になるため、費用が少し高くなります。Nearline Storage、Coldline Storage、Archive Storage は 99% の可用性を持ち、費用も大幅に削減できます。

ブロック ストレージ - Persistent Disk とローカル SSD

Persistent Diskローカル SSD は、ブロック ストレージ オプションです。Compute Engine の仮想マシンや Kubernetes Engine と統合されています。ブロック ストレージでは、ファイルは均等なサイズのデータブロックに分割され、それぞれが独自のアドレスを持ちますが、そのデータブロックが何であるかを示す追加情報(メタデータ)はありません。ブロック ストレージは、マウントされたドライブ ボリュームとしてオペレーティング システムから直接アクセスできます。

Persistent Disk は、さまざまなレイテンシとパフォーマンス オプションを提供する VM 用のブロックストアです。Persistent Disk については、こちらの記事で詳しく説明しています。Persistent Disk のユースケースとしては、VM 用のディスクや、複数の VM で共有される読み取り専用データなどが挙げられます。また、稼働中の VM 用の高速かつ耐久性のあるバックアップにも使用されます。高いパフォーマンスのオプションが利用できるため、Persistent Disk はデータベース用の優れたストレージ オプションにもなります。

ローカル SSD もブロック ストレージですが、その性質は一時的のものであるため、最低限のレイテンシが求められるステートレスなワークロードに通常は使用されます。ユースケースとしては、書き込みに最適化したデータベース、分析のためのホスト キャッシング レイヤ、任意のアプリケーションを対象としたスクラッチ ディスク、さらにはスケールアウトした分析やメディア レンダリングなどが挙げられます。

ファイル ストレージ - Filestore

ここでは、Filestore をとり上げます。Filestore は、フルマネージド ネットワーク接続ストレージ(NAS)として、非構造化データのためのクラウドベースの共有ファイル システムを提供します。極めて低いレイテンシを実現し、数十万の IOPS、数十 GB/秒のスループット、数百 TB にまで対応できるスケーラブルで予測可能なパフォーマンスで、数万のクライアントへの同時実行アクセスを提供します。オンデマンドで容量をスケールアップおよびスケールダウンできます。Filestore の一般的なユースケースとしては、ハイ パフォーマンス コンピューティング(HPC)、メディア処理、エレクトロニクス デザイン オートメーション(EDA)、アプリケーションの移行、ウェブ コンテンツ管理、ライフ サイエンスのデータ分析などが挙げられます。

まとめ

以上、Google Cloud のさまざまなストレージ オプションの概要をご紹介しました。各ストレージ オプションの詳細については、クラウド ストレージ オプションのページやこちらの動画をご覧ください。?

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-Google デベロッパー アドボケイト Priyanka Vergadia

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