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Google Cloud での SAP

TechEd での SAP のお客様向け最新イノベーションに関する発表をお見逃しなく

2020年12月21日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 12 月 9 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

先日、SAP TechEd が開催されました。この機会に、Google Cloud が SAP のお客様向けのサービスを今後どのように強化していくかに関して、最新情報をお届けいたします。

Google は、SAP アプリケーションの Google Cloud での実行に関する新機能に加え、高度な分析、AI および ML の機能など、SAP データをさらに活用するための手法をリリースしました。以下は、新機能および間もなくリリースされる機能の概要です。

SAP アプリケーションの認定: Google は、Google Cloud での動作が SAP により認定されている SAP アプリケーション ソリューションのリストを拡充し続けています。以下は最近追加されたものの例です。

  • N2 および N2D のカスタム マシンタイプ

  • N2 および N2D カスタム マシンタイプ - SAP NetWeaver

  • AMD N2D 認定(最大 vCPU 数 96 個) - SAP NetWeaver

  • SAP HANA の 6 TB OLAP スケールアップ

  • SAP S/4HANA の 12 TB OLTP スケールアウト

  • SAP ASE(Sybase)認定

  • NetApp CVS パフォーマンス - SAP HANA(すべてのサイズ)

ベアメタル上の SAP を 18 TB / 24 TB にスケールアップ: 非常に大規模な HANA デプロイメントなどの特殊な SAP ワークロード向けに、Google Cloud はすでに、6 TB および 12 TB の VM ベースのサービスを提供しています。Google は、1 サーバーあたり 12 TB を超えるスケーリングを検討しているお客様向けに、18 TB および 24 TB のベアメタル構成をご用意する予定です。これにより、最大規模のオンプレミス SAP システムでもリフト&シフト移行が容易になるため、クラウド移行のハードルがさらに下がります。

HANA/4 バックアップ用の Backint: Google Cloud の SAP 認定 Cloud Storage Backint agent for SAP HANA を使用すれば、オンプレミス環境とクラウド環境の両方の SAP データベースにおけるバックアップと復元で、Cloud Storage を直接使用できます。Backint エージェントは SAP HANA と統合されているため、SAP に元から備わっているバックアップ機能と復元機能を使用して、Cloud Storage から直接バックアップの保存と取得を行えます。Backint エージェントを使用する場合、バックアップに永続ディスク ストレージを使用する必要はありません。最新のリリースでは、大規模なバックアップや高頻度のバックアップに対するサポートが強化されています。Google Cloud に元から備わっている暗号化に加えて、バックアップ用の独自の暗号化キーを指定することもできます。

SAP Landscape Management(LaMa)用コネクタ(プレビュー版): SAP LaMa で、オンプレミスか、クラウドか、ハイブリッドかにかかわらず、さまざまなインフラストラクチャで実行される SAP システムの管理を簡素化、自動化、一元化することができます。SAP LaMa 用の Google Cloud コネクタを使用すれば、Google Compute Engine や Cloud Storage のオペレーションと連携させることが可能になるため、Google Cloud インフラストラクチャに接続されたシステム管理イベントのスケジューリングを、SAP LaMa から直接行えるようになります。システム管理者は、スナップショット、ストレージのマウントとアンマウント、サーバーの再配置、システムの更新などの管理タスクを、LaMa インターフェースを離れることなく処理できるようになりました。

BigQuery との統合: 多くの SAP のお客様の主な目標は、SAP アセットにあるデータを Google Cloud の分析ソリューションにある非 SAP データで強化することです。フルマネージドのエンタープライズ データ ウェアハウス、BigQuery を統合することで、SAP のお客様は、データからより多くの用途と価値を確実に引き出せるようになります。また、パートナーの堅牢な統合ソリューションを使用できます。SAPInformaticaQlikDatavardSoftware AGBoomiHVR のお客様は、SAP データの BigQuery への移行の加速と簡素化に関して、数多くの選択肢から選んで最適化することができます。移行するデータがレガシー SAP 環境にあるか、SAP HANA にあるか、SAP アプリケーション サーバーにあるかは関係ありません。さらに、Google は Data Fusion などの Google Cloud ネイティブ ソリューションとのリアルタイム データ接続や統合オプションの追加にも取り組んでいます。お客様は、既存のスキルセットと投資を活用して、SAP システムから複雑な ETL / ELT データ パイプラインを構築できます。さらなる発表も予定されておりますので、2021 年も引き続きご注目ください。

Apigee API 管理プラットフォーム: API は、現代のデジタル ビジネス プラクティスの柱となっています。クラウドとデータセンターのいずれかで SAP を使用している企業の場合、Apigee を利用すれば、3 つの異なる形で価値を実現できます。1 つ目は、レガシー システムの価値の解放です。世界中のあらゆる企業のシステムには貴重なデータや機能が組み込まれていますが、API を介してその価値を引き出せば、システムを活用して新しいエクスペリエンスを市場に投入するまでの時間を短縮できます。2 つ目は、レガシー システムのモダナイゼーションです。Apigee は、ビジネスの中断を最小限に抑えるために、バックエンドのモダナイゼーション プロセス中、クライアント向けのアプリケーションとバックエンド システムの間に抽象化レイヤを構築します。3 つ目は、クラウドネイティブでスケーラブルなサービスの作成です。SAP データをマイクロサービスとして再パッケージ化し、このデータを収益化する機能を提供できるだけでなく、Apigee はパフォーマンス、可用性、セキュリティに関する重要な機能もいくつか備えています。アクセス制御、認証、セキュリティ モニタリング、脅威評価に対処できるだけでなく、あらゆるワークロードに合わせてスケールできるエンドポイントをアプリケーションに提供しつつ、必要に応じてトラフィックをスロットリングしてバックエンド システムを通常どおり実行し続けます。

Cloud Acceleration Program(CAP): 初の試みとなるこのプログラムでは、お客様に Google Cloud とそのパートナーのソリューションを活用してもらい、SAP のクラウド移行の単純化と、移行に伴うリスクの低減を図ることを目的としています。Google Cloud とそのパートナーは、S/4HANA への移行とリフト&シフトの両方に特化した移行ソリューション、アクセラレータ、方法論を用意しています。また、SAP ソリューションを拡張して、鮮度の高い分析情報を迅速かつ効率的に導き出せる新しい手法も用意しています。さらに、CAP では金銭的インセンティブが提供されます。SAP システムの Google Cloud への移行に関連するコストの多くを CAP が負担し、顧客の移行を保護します。

パートナー スポットライト: OpenText

エンタープライズ環境では、契約書、注文書、請求書、領収書、メールなど、圧倒的な数量のドキュメントや構造化されていないコンテンツが生み出されます。また、それぞれのドキュメントは、その存続期間にわたり、適切に保管して管理する必要があります。SAP のお客様にとって、これらのドキュメントを各トランザクションに添付するのは比較的簡単ですが、ドキュメントの量が膨大になりデータベース サイズが大きくなります。その結果、パフォーマンスが低下し、複数の利害関係者、アプリケーション、プロセス間でのコラボレーションが困難になります。

OpenText のエンタープライズ コンテンツ管理(ECM)は、ドキュメントを負担ではなくリソースに変換します。組織の SAP ソリューションのパフォーマンスを改善し、コンプライアンス リスクを軽減するとともに、ドキュメントを必要とする人が、場所や時間を問わずに安全にアクセスできるようにします。現在 Google Cloud は、OpenText を優先 ECM パートナーとして選出しています。これにより、分析や AI などの高度なテクノロジーを活用してワークフローを合理化、自動化し、重要なデータを管理、活用できるようになるため、OpenText が SAP のお客様にもたらす利点が倍増します。OpenText のエンタープライズ クラウドの優先パートナーとして Google Cloud を使用することで、OpenText を使用する SAP のお客様は、次のような柔軟性と強力な機能を利用できるようになります。

  • 既存のオンプレミス インフラストラクチャと Google Cloud で完全なハイブリッド機能を備えた、コンテナ化されたマネージド サービス。

  • データのオフロード。ドキュメントやその他の非構造化コンテンツを SAP から統合されたアーカイブ / コンテンツ管理システムに移行して SAP データベースを合理化し、クラウドや SAP S/4HANA の移行を迅速化、簡素化します。

  • 仮想マシンの複数のデプロイ オプション(サーバーとコンテナ、オンプレミスとクラウド)。

他にもあります

Google の目標は Google Cloud を、心配を生まない、スケーラビリティに優れたインフラストラクチャを実現する SAP ソリューションの最適な配置先とすること、革新的な分析と最先端のイノベーションを活用し、組織内外のデータから最大級の価値を抽出できる機能を実現することです。

TechEd で Google Cloud に(バーチャルで)参加し、セッション DT137: Innovate Your Business with Google Cloud Industry Solutions(Google Cloud の業界ソリューションでビジネスを革新)をご視聴ください。

技術リソースなど、SAP 向けの Google Cloud の詳細については、https://cloud.google.com/solutions/sap をご覧ください。
-Google Cloud コンピューティング プロダクト管理ディレクター Nirav Mehta

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