コンテンツに移動
インフラストラクチャ

Google のデータセンターにおけるカーボンフリー エネルギーの年

2021年7月6日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/2020CFE-Cloud-blog-hero-FINAL-6-28-21.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 6 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google は 2020 年に、これまでで最も野心的な持続可能性の目標を発表しました。それは、2030 年までにすべてのデータセンターを 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで運用できるようにすることです。この目標は、Google Cloud が確実に業界最高水準の地球環境に優しいクラウドであり続けるとともに、電力消費の完全な脱炭素化が可能であることを示すために設定したものです。

この目標を設定して以来、Google における電力の追跡購入消費の方法は著しく進歩しました。Google はクリーン エネルギーのポリシーを提唱し、この目標の達成に役立つ新しいテクノロジーの開発をサポートしてきました。また、こうした活動はすべて透明性に対する取り組みとともに実施しています。このような取り組みが、業務の完全な脱炭素化を目指す他の組織にとっても有益なものとなることを願っています。

この透明性の精神に沿って、本日はすべての Google データセンターにおける 2020 年のカーボンフリー エネルギーの割合(CFE%)と、2030 年の目標に向けた全体的な進捗を公開いたします。2020 年、Google のすべてのデータセンターにおける 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーは 67% に達しました(2019 年の 61% から上昇)。つまり、2020 年に Google のデータセンターが消費したすべての電力のうち、3 分の 2 は、時間単位での地域のカーボンフリー エネルギー源で賄われました。

2020 年は世界中で CFE% が大きく跳ね上がりましたが、この数値は年々変化するものと思われます。結局のところ、CFE% はその年に運用が開始された新しいクリーン エネルギーの量に依存するため、ときには数値が落ち込むことさえあると考えられます。最も重要なのは、2030 年の目標に向けた長期的な道筋を辿り続けることです。クリーン エネルギーのポリシー、テクノロジー、取引モデルに意味のある進展があることから、私たちは 24 時間 365 日のカーボンフリー エネルギー化は達成可能であると確信しています。

これらの数値を追跡することで、Google Cloud のお客様は、自分たちの持続可能性への取り組みをより細かく制御できるようになります。今年初め、Google は Google Cloud Region Picker をリリースしました。このシステムは、お客様がアプリケーションを実行する場所を選択する際に、費用、速度、CFE% といった要素を評価することを可能にします。

CFE% 67% を達成するのに貢献した出来事の概要をいくつかご紹介するため、世界中すべての Google データセンターにおける、2020 年の毎時の電力消費を示すアニメーションを制作しました。

すべての場所における毎時、毎日のクリーン エネルギーの可視化

1 年は何時間になるのかを想像するのは大変です(ちなみに、8,760 時間です)。Google は世界中に 23 のデータセンターと 25 のクラウド リージョンを持ち、運用時間にして毎年 20 万時間を超えるクリーン エネルギーを調達することを目指しています。

Video Thumbnail

このアニメーション「A Year in Carbon-Free Energy」は、Google のデータセンターを完全に 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで運用するために、2020 年に開始された重大なプロジェクトを示しています。また、カーボンフリー エネルギーのデータについて比類ない水準の透明性が反映されており、新しいクリーン エネルギー プロジェクトの開発、ポリシー変更の提唱、そして場合によっては、再生可能資源の変動による不足分を埋めるのに役立つ新しいテクノロジーの模索を必要とする場所を時間ごとに示しています。

アニメーションでは、日中に緑色が多くなるサイトがあることがわかりますが(チリや米国南東部など)、これは太陽光発電が大きく貢献していることを示しています。その他のデータセンター、たとえば米国中西部の施設は、風力発電に大きく依存しており、風速の季節変動に影響されています。

気候変動による最悪の影響を避けるためには、世界の電力供給網をできるだけ早く脱炭素化する必要があります。Google は、こうした目標を達成するための道筋を皆様に示し、共同での行動を促進するための取り組みに可能な限り努めています。皆様と手を取り合い、カーボンフリーの未来に向けて一緒に歩んでいけることを楽しみにしています。

-データセンター カーボンフリー エネルギー担当リーダー Maud Texier

投稿先