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インフラ モダナイゼーション

VMware Engine の最新情報: 新しいリージョンと、ストレージ、可用性、データ保護などの機能の追加

2023年4月19日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 4 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

昨今の IT 部門の責任者は、自社のインフラストラクチャのサポート、成長機会の特定、そして以前よりも少ないリソースと予算での目標達成を同時に実現するよう求められています。先日、Google Cloud VMware Engine を活用している 3 社のお客様をご紹介しました。どのお客様も、これらの目標を達成すると同時に、総所有コストの低減と組織の変革を実現しています。

こうしたお客様が達成している優れた成果から、Google Cloud は VMware の 2023 Partner Achievement Award で、Cloud Innovation and SaaS Transformation 部門賞を受賞いたしました。お客様のデジタル トランスフォーメーションへの取り組みを促進するソリューションの提供が評価されたと考えております。私たちはこの受賞を光栄に思うとともに、今後も皆様に大きな価値をご提供できるよう、尽力していく所存です。

この数か月間で Google Cloud VMware Engine のさまざまなアップデートも実施されました。今回の投稿は、Google Cloud のクラウド ファーストなエンタープライズ グレードの VMware 環境において、vSphere ワークロードの移行と実行をさらに簡単なものにするための、最新のマイルストーンをまとめた内容となっています。

2022 年 9 月、Google は API / CLI を使用した自動化サポートのプレビュー版(現在は提供開始済み)など、数多くのアップデートを発表しました。2023 年 2 月には、NetApp CVS を VMware Engine のデータストアとして使用する方法もご紹介しました。

今回の重要なアップデートは次のとおりです。

デリーサンティアゴミラノの各リージョンへの VMware Engine の提供開始: これにより、世界の 17 のリージョンで VMware Engine を利用できるようになります。すべてのリージョンが 5 台以上のクラスタの稼働率 99.99% の SLA を満たし、各リージョンのお客様と多国籍のお客様のニーズに対応します。さらに、ロンドン リージョンに 2 番目のゾーンも追加しました。

VMware Engine の Filestore データストアのサポート: VMware Engine の全リージョンで一般提供が開始され、Filestore High Scale および Enterprise ティアのインスタンスを VMware Engine ノードの外部 NFS データストアとして使用できるようになりました。Filestore は、VMware Engine による NFS データストアとして VMware の認定を受けています。コンピューティング容量とストレージ容量を個別に設定し、ストレージ集約型 VM のワークロード要件を満たすことができます。低レイテンシの VM 要件には vSAN を利用し、多くの容量が必要な VM の場合は Filestore を数 TB から数 PB へとスケールすることもできます。この機能にご興味のある方は、担当の Google アカウント チームにお問い合わせください。

拡張プライベート クラウド: 同じ Google Cloud リージョン内にある 2 つのデータゾーンと 1 つの監視ゾーンにまたがって拡張するプライベート クラウドです。拡張プライベート クラウドは、vSphere と vSAN の拡張クラスタを使用して、ゾーンレベルの障害に対するコンピューティングとストレージの高可用性を提供します。この機能をフランクフルト リージョンとシドニー リージョンでご利用いただけるようになりました。詳しくはこちらをご覧ください。

Zerto ソリューション バージョン 9.5u1 のサポート: この復旧ソリューションを使用すると、重要なインフラストラクチャとアプリケーションの仮想マシン(VM)をオンプレミス vCenter からプライベート クラウドに継続的に複製できます。Zerto の設定について詳しくはこちらをご覧ください。

Google Cloud のバックアップと障害復旧ソリューション(GCBDR): GCBDR によって VMware Engine で実行されているアプリケーションを保護でき、その管理は Google Cloud コンソール内で行えます。先日、GCBDR への Google Cloud Platform 利用規約の適用を開始し、お客様の購入時およびサポート時のエクスペリエンスを簡略化しました。

vTPM のサポート: Google Cloud VMware Engine のプライベート クラウドが、仮想マシンへのトラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)2.0 仮想暗号化プロセッサの追加に対応しました。vTPM を VM に追加するには、VMware の手順に沿って操作するか、既存の VM をアップグレードして vTPM を追加します。詳しくは VMware のブログをご覧ください。

今回のアップデート情報はここまでです。サービスの最新アップデート情報を入手するには、リリースノートをブックマークしておくと便利です。


- Google Cloud、プロダクト管理担当 Sai Gopalan
- Google Cloud、VMware Engine プロダクト マネジメント担当ディレクター Manoj Sharma
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