コンテンツに移動
コンピューティング

Google Cloud VMware Engine - 商業的柔軟性や使いやすさの向上をはじめとする新機能

2022年10月7日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

この数か月間で Google Cloud VMware Engine にさまざまなアップデートが実施されました。今回の投稿は、Google Cloud のクラウドネイティブなエンタープライズ グレードの VMware 環境において、vSphere ワークロードの移行と実行をさらに簡単で費用対効果の高いものにするための、最新のマイルストーンをまとめた内容となっています。

1 月には、単一ノードのプライベート クラウド、追加リージョン、PCI-DSS などを発表しました。

今回の重要なアップデートは次のとおりです。

  • VMware Cloud Universal のサブスクリプション プログラムに Google Cloud VMware Engine を追加することで、商業的柔軟性を向上

  • Google Cloud API / CLI を使用した自動化サポートのプレビュー版

  • VMware HCX のエンタープライズ向け機能を含む高度な移行機能(追加費用なし)

  • アプリケーションのライセンス費用を最適化するカスタムコア数

  • チューリッヒでサービスの提供を開始。アジア、ヨーロッパ、南アメリカでリージョンを追加予定

  • Traffic Director と Google Cloud VMware Engine のインテグレーションによる、ウェブサービスのスケーリング、GCP のネイティブ ロードバランサと GCVE のバックエンドのリンク

  • Dell PowerScale for GCVE の提供を開始。これにより、GCVE VM からゲスト内の NFS、SMB、HDFS へのアクセスが可能に

  • 96 ノードのプライベート クラウド、ストレッチ クラスタ、追加のコンプライアンス認証を含むロードマップに関するプレビュー サポート

VMware Cloud Universal のサブスクリプション プログラムに Google Cloud VMware Engine を追加: VMware および VMware パートナーから、VMware Cloud Universal の一部として、Google Cloud VMware Engine のサービスを購入できるようになりました。当プログラムでは、VMware Cloud Acceleration Benefit による割引や、未使用分の VMware Cloud Universal クレジットを利用できます。また、VMware で購入した場合でも Google Cloud のコミットを消費できるため、消費を効率化できます。詳細については、こちらの投稿をご覧ください。

自動化をサポートする Google Cloud API / CLI のプレビュー版: ユーザーは Google Cloud API / CLI を使用することで、VMware Engine のインフラストラクチャ運用の大規模な自動化が可能になりました。また、Google Cloud の他のツールと一貫性のある標準的なツールチェーン セットを使用して、こうした環境を管理できます。この公開プレビュー版への参加をご希望の方は、Google アカウント チームまでご連絡ください。

アプリケーションのライセンス費用を最適化するカスタムコア数: Google Cloud VMware Engine でのアプリケーション ライセンス費用の管理と最適化をサポートするために、カスタムコア数と呼ばれる機能を導入しました。この機能を使うことで、アプリケーション固有のライセンス要件を満たしたうえでコストを削減できるようクラスタを柔軟に構成できます。クラスタ作成時に必要な CPU コア数をオプションから選択して設定することで、アプリケーションでライセンスが必要になる場合のコア数を効果的に削減できます。詳細については、こちらの投稿をご覧ください。

HCX のエンタープライズ向け機能を含む高度な移行機能(追加費用なし): プライベート クラウドの作成では、VMware HCX のエンタープライズ ライセンス レベルがデフォルトで使用され、プレミアム移行機能を利用できます。さらに、オンプレミスから Google Cloud VMware Engine へダウンタイムなしの一括移行を可能にする HCX レプリケーション アシスト vMotion や、拡張ネットワーク上でオンプレミスとクラウドベースのリソース間のネットワークのトロンボーニングを防ぐため、特定のシナリオで最適なトラフィック ルーティングを提供する Mobility Optimized Networking など、注目の機能が盛り込まれています。HCX を使用してワークロードを Google Cloud VMware Engine に移行する方法の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

チューリッヒ リージョンで Google Cloud VMware Engine の提供を開始: これで、サービスが世界 14 のリージョンで利用可能になりました。多国籍企業と現地企業のお客様は、VMware 対応の Infrastructure as a Service プラットフォームを Google Cloud 上でご活用いただけます。これらの各リージョンでは、単一ゾーンで 99.99% の SLA をサポートしています。

Traffic Director と Google Cloud VMware Engine のインテグレーション: サービス メッシュ用のフルマネージド コントロール プレーンである Traffic Director は、Google のロードバランサのポートフォリオやハイブリッド ネットワーク エンドポイント グループ(ハイブリッド NEG)と組み合わせて、VMware Engine でホストされるウェブサービスにハイパフォーマンスのフロントエンドを提供します。Traffic Director は、GCP のネイティブ ロードバランサと VMware Engine のバックエンドをつなぐ役割も果たしており、Cloud CDNCloud Armor などの新しいサービスを実現しています。詳細については、こちらの投稿をご覧ください。

Dell PowerScale for Google Cloud VMware Engine: Dell PowerScale を使用することで、VMware Engine VM のゲスト内アクセスが可能になりました。これにより、オンプレミス環境からのシームレスな移行が可能になり、より多くの VMware Engine のスケールアウト ストレージの選択肢をお客様に提供いたします。PowerScale for Google Cloud のゲスト内アクセスには、NFS、SMB、HDFS によるマルチプロトコル アクセス、スナップショット、ネイティブなレプリケーション、AD 統合、VMware Engine と Compute Engine インスタンス間の共有ストレージが含まれます。詳細については、Dell PowerScale for Google Cloud および Google Cloud VMware Engine をご確認ください。

スケールアップに対応した 96 ノードのプライベート クラウド、HA 向けストレッチ クラスタのプレビュー サポート提供と、さらなるコンプライアンス認証のロードマップ。

  • [プレビュー] プライベート クラウドあたり 64 ノードから最大 96 ノードまでスケールアップが可能になります。これにより、より大規模なお客様環境を、高パフォーマンスを維持しつつ専用のインフラストラクチャでサポートすることが可能になり、そのような大規模な環境を単一の vCenter サーバーで管理することで、運用の効率を向上させます。

  • [プレビュー] クラスタを拡張することで、1 つのクラスタをリージョン内の 2 つのアベイラビリティ ゾーンにまたがってデプロイし、同期レプリケーションを行うことにより、可用性と障害からの独立性をさらに高めることができます。

  • [ロードマップ] SOC1政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)BSI:C5 などのコンプライアンス認証の追加に取り組んでいます。

VMware Explore 2022 と Google Next ‘22 への参加

先日、サンフランシスコで開催された VMware Explore では、多くの方々とつながり、今回のアップデートについて情報を共有する機会がありました。VMware ワークロードを迅速に移行して変換する方法については、オンデマンド コンテンツで、Google のブレイクアウト セッションをご覧ください。移行、Google Cloud サービスによるトランスフォーメーション、セキュリティ、バックアップと障害復旧など、数多くのトピックを扱ったセッションをご覧いただけます。また、11 月にバルセロナで開催される VMware Explore でも、興味深いセッションやデモを多数ご用意しています。

Google Next ‘22 にぜひご参加ください。盛りだくさんのパネル ディスカッションでは、既存のアプリケーションに変更を加えることなく Google Cloud でネイティブに実行される VMware スタックの提供、移行スケジュールの短縮、リスクの軽減、ビジネスの変革を実現したお客様の Google Cloud VMware Engine の活用方法について知ることができます。

まずは、Google Cloud VMware Engine移行オプションについて詳細をご確認ください。または、Google のセールスチームまでお問い合わせください。移行のプロセスをすでに開始している複数のお客様に遅れることなく移行を開始しましょう。

今回のアップデート情報はここまでです。サービスの最新アップデート情報を入手するには、リリースノートをブックマークしておくと便利です。

- Google Cloud プロダクト管理担当 Sai Gopalan
- Google Cloud VMware Engine プロダクト マネジメント担当ディレクター Manoj Sharma
投稿先