VMware Cloud Universal プログラムの一部に Google Cloud の VMware Engine を採用
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
デジタル トランスフォーメーションのスピードが加速する中、VMware とのパートナーシップは、お客様がクラウドのジャーニーを成功させ、ビジネスに不可欠な VMware ワークロードをシームレスかつ迅速に移行することでビジネスの目標を達成できるよう、引き続き注力します。
Google Cloud は 2020 年 5 月に Google Cloud VMware Engine の一般提供を開始すると発表しました。それ以来、Google Cloud は VMware と密接に連携し、お客様が VMware ベースのビジネス クリティカルなワークロードを Google Cloud に迅速に移行し、実行しやすくするための取り組みを行っています。お客様はすでに、アプリケーションの移行、データセンターの撤退、仮想デスクトップ インフラストラクチャ、障害復旧、ビジネスニーズに合わせた迅速な新規容量の立ち上げなど、さまざまなユースケースで本サービスを活用しています。
たとえば、小売業の Carrefour は、オンプレミスの VMware ワークロードを Google Cloud に移行し、買い物客や従業員に影響を与えることなく、運用コストを 40% 削減し、エネルギー消費を 45% 削減しました。クラウド化された Carrefour は、データと AI を活用し、オンラインと店舗のチャネルで革新的な顧客体験を提供できるようになりました。同様に、通信事業者の Mitel は、30 のデータセンターにある数千の VMware インスタンスを 90 日以内に Google Cloud に移行し、安定性、スケール、セキュリティの向上を短期間で達成しました。
本日、VMware Cloud Universal 内に Google Cloud VMware Engine を追加し、Google Cloud と VMware のパートナーシップを継続的に拡大することを発表しました。Google Cloud VMware Engine は、クラウドネイティブな VMware 体験を提供し、アプリケーション、ポリシー、またはツールを変更することなく、迅速にクラウドに移行することを可能にします。VMware のワークロードを Google Cloud に移行すれば、リアルタイム データ分析のための BigQuery や Kubernetes 上のクラウドネイティブなコンテナベースのアーキテクチャなどのサービスにシームレスにアクセスでき、デジタル トランスフォーメーションを加速できます。
VMware Cloud Universal では、VMware とそのパートナーから Google Cloud VMware Engine を購入することで、ワークロードやアプリケーションの Google Cloud への移行を加速させることができます。また、柔軟にクレジットを購入し、既存の支出や未使用の VMware Cloud Universal クレジットを活用することが可能になります。このプログラムでは、以下のような特典を提供する予定です。
VMware Cloud Universal のクレジットを Google Cloud VMware Engine に交換することで、財務面での柔軟性を提供
VMware で購入した場合でも Google Cloud のコミットを消費できるようにすることで、消費を効率化
VMware Cloud Universal プログラムによる既存の VMware ライセンス投資を、Google Cloud VMware Engine で利用可能
Google Cloud VMware Engine では、完全に冗長化された 100 Gbps の専用ネットワークによる Google Cloud の高いパフォーマンスを備え、スケーラブルなインフラストラクチャを利用することができ、99.99% の可用性を実現し、最も要求の厳しいワークロードのニーズに非常に低いコストで対応できます。一貫した VMware 環境を Google Cloud にネイティブに提供することで、VMware のワークロードを変更することなく、迅速に Google Cloud に移行できます。マルチリージョンやマルチ VPC 接続など、深くユニークなネットワーク インテグレーションと機能により、複雑な企業ネットワーク トポロジの Google Cloud への移行をさらに容易にします。世界の 13 のリージョンでプライベート クラウドを迅速にプロビジョニングし、Google Cloud のクラウドネイティブ VMware 環境でのインフラストラクチャのニーズに応えるオンデマンドのキャパシティを活用することも可能です。クラウド環境では、BigQuery や Cloud Operations などの Google Cloud サービスを利用して、データドリブンな分析情報の取得や運用の一元化を図ることができます。
開始方法
VMware Cloud Universal の一部として Google Cloud VMware Engine が提供されることで、Google Cloud は VMware のワークロードにとって魅力的なクラウド移行先となります。サービスの開始方法、ユースケースや料金などの詳細については、Google Cloud のウェブサイトをご覧ください。
- グローバル技術パートナーシップ担当バイス プレジデント、Bronwyn Hastings